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加重平均と単純平均の違い|評価・指標での使い分けをやさしく

公開日

2026年8月1日

更新日

2026年7月31日

この記事のポイント

・単純平均は「全部を同じ重さで」、加重平均は「重み(件数・重要度)をつけて」平均する
・件数がバラバラなのに単純平均すると、実態とずれることがある
・加重平均=(値×重み)の合計 ÷ 重みの合計
・ExcelならSUMPRODUCT関数で一発。評価・単価・利回りなどで活躍

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「平均」と聞くと、全部を足して個数で割る——そう思いますよね。それは「単純平均」で、多くの場面で正しい計算です。ところが、件数や重要度がバラバラなとき、単純平均は実態を取り違えることがあります。そんなときに使うのが「加重平均」です。

この記事では、単純平均と加重平均の違いを、具体例とExcelの計算でやさしく解説します。なぜ単純平均だと間違えるのか、どんな場面で加重平均を使うべきかまで、累計3万人以上を指導してきた和からの視点でお伝えします。

単純平均と加重平均の違い|「重み」があるかないか

単純平均(同じ大きさ)と加重平均(重みで大きさが違う)の違いを示す図

図:単純平均と加重平均の違い

単純平均は、すべての値を同じ重さとして足し、個数で割ります。テストの点数の平均などはこれでOKです。

加重平均は、値ごとに「重み」をつけて平均します。重みとは、その値の重要度や件数のこと。たとえば「人数が多いグループの数字は重く、少ないグループは軽く」扱う、という考え方です。違いはただ一点、「値ごとに重みをつけるかどうか」だけです。

なぜ単純平均だと間違えるのか|具体例

具体例で見てみましょう。2つの店舗の「平均客単価」を、会社全体でまとめたいとします。

店舗 平均客単価 客数
A店 1,000円 900人
B店 2,000円 100人

ここで2店の客単価を単純平均すると、(1,000+2,000)÷2=1,500円。一見もっともらしいですが、これは間違いです。なぜなら、A店には900人もいて、B店は100人しかいないのに、両者を同じ重さで扱っているからです。

正しくは、客数で重みづけした加重平均を使います。全体の売上は 1,000×900+2,000×100=110万円、全体の客数は1,000人。だから本当の平均客単価は 110万円÷1,000人=1,100円です。単純平均の1,500円とは、400円も違います。件数が偏っているときに単純平均すると、実態から外れる——これが一番の注意点です。

加重平均の計算方法

加重平均の式はシンプルです。

加重平均 = (値1×重み1 + 値2×重み2 + …) ÷ (重みの合計)

先の例なら、(1,000×900 + 2,000×100) ÷ (900+100) = 110万円 ÷ 1,000 = 1,100円。「値×重み」を全部足して、「重みの合計」で割る——これだけです。重みには、件数・人数・金額・構成比など、その値の“効き具合”を表すものを使います。

Excelで加重平均を出す|SUMPRODUCT

Excelなら、SUMPRODUCT関数を使うと一発です。SUMPRODUCTは「掛けて足す」をまとめて行う関数です。

=SUMPRODUCT(値の範囲, 重みの範囲) / SUM(重みの範囲)

たとえば客単価がB2:B3、客数がC2:C3にあるなら、=SUMPRODUCT(B2:B3, C2:C3) / SUM(C2:C3) で加重平均が出ます。データが増えても範囲を広げるだけ。手計算より速く、計算ミスも減らせます。

ExcelのSUMPRODUCT関数で加重平均を計算する手順

加重平均を使うべき場面

加重平均が必要なのは、「平均したい値ごとに、重みが違う」場面です。代表的なものを挙げます。

複数拠点・部門の平均(客単価・満足度など、規模が違うとき)。成績やスコア(テストの配点が科目で違うとき、加重して総合点を出す)。投資の利回り(金額の大きい資産ほど全体への影響が大きい)。アンケート(回答者数が違うグループをまとめるとき)。いずれも「数が多い・重要なものほど重く」扱うのが自然です。

逆に、もともと全部が同じ重さでよいなら、単純平均で十分です。「重みに差があるか?」を最初に問うのが、平均を間違えないコツです。

よくある質問(FAQ)

Q1. いつも加重平均を使えば安全ですか?

すべての重みが等しい場合、加重平均は単純平均と同じ結果になります。ただし、重みを明確に定義できない場面で、むやみに加重平均を使うのは適切ではありません。重みとして何を使うか(件数か金額かなど)を取り違えると誤るので、「何で重みづけすべきか」を考えることが大切です。

Q2. 「平均の平均」を計算してはいけないのですか?

グループごとの平均をさらに単純平均する「平均の平均」は、グループの規模が違うと誤ります。先の店舗の例がまさにそれです。規模が違うグループをまとめるときは、必ず元の件数で加重平均しましょう。

Q3. 重みは合計が1(100%)でなくてもいいですか?

構いません。式の最後で「重みの合計」で割るので、重みが件数(900や100)でも、構成比(0.9や0.1)でも、同じ結果になります。扱いやすいほうを使えば大丈夫です。

まとめ|「重みに差があるか」で使い分ける

単純平均は全部を同じ重さで、加重平均は値ごとに重みをつけて平均します。件数や重要度が偏っているときに単純平均すると実態とずれるため、そんなときは加重平均の出番です。計算はExcelのSUMPRODUCTで一発。今日のポイントをまとめます。

1. 平均する値ごとに「重みの差」があるかをまず確認する
2. 加重平均=(値×重み)の合計 ÷ 重みの合計
3. Excelは「=SUMPRODUCT(値,重み)/SUM(重み)」で計算

とはいえ、「どんなときにどの平均を使うか、実務で迷わず判断できるようになりたい」という方も多いはずです。和からの統計・データ分析教室数トレ教室では、平均や割合の使い分けを、実務で使える形までマンツーマンでサポートしています。まずは無料カウンセリングで、お手元の数字の扱い方を一緒に整理してみませんか。

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<監修/和から株式会社 堀口智之>

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