G検定とE資格の違い|AI資格の選び方と勉強法をやさしく
公開日
2026年8月3日
更新日
2026年7月31日
この記事の主な内容
この記事のポイント
- G検定とE資格は、どちらも一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するAI関連資格です。
- G検定は、AIを「理解し、活用する」ジェネラリスト向けの資格です。
- E資格は、AIを「作る・実装する」エンジニア向けの資格です。
- E資格を受験するには、試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了している必要があります。
- 迷った場合は、まずG検定でAIの全体像をつかみ、必要に応じてE資格へ進む流れがおすすめです。
「AIについて学んでみたい」と思ったとき、よく目にするのが「G検定」と「E資格」です。名前が似ているため、「何が違うの?」「自分はどちらを受ければいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、この2つは「AIを使う人」向けか、「AIを作る人」向けかという点で大きく異なります。どちらが上というものではなく、目指すキャリアや、AIとどのように関わりたいかによって選ぶ資格が変わります。
この記事では、G検定とE資格の違いを、目的別の選び方や勉強法のポイントまで、これまで3万人以上の方の学びを支援してきた和からの視点で、わかりやすく整理します。読み終えるころには、「自分はまず何から始めればよいか」が見えてくるはずです。
G検定とE資格の違い|「使う人」と「作る人」
G検定とE資格は、どちらも一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するAI関連資格です。
違いを一言で表すなら、G検定はAIを正しく理解して「活用する」人向け、E資格はAIを「実装する」エンジニア向けの資格です。
「G」はジェネラリスト(Generalist)、「E」はエンジニア(Engineer)の頭文字です。名前のとおり、それぞれで求められる知識やスキルは大きく異なります。
そのため、G検定とE資格は「どちらが上か」「どちらを取れば正解か」という関係ではありません。AIを仕事でどう使いたいのか、将来どのように関わりたいのかによって選ぶ資格が変わる、と考えるとわかりやすいでしょう。
G検定とは|AIを正しく理解し、仕事に活かすための資格
G検定は、ディープラーニングやAIの基礎知識、事業活用、法律・倫理などを問う、知識中心の試験です。
コードを書くようなプログラミングの実技試験は基本的にないため、文系の方や非エンジニアの方でも挑戦しやすい資格です。ただし、AIや機械学習の仕組みを理解するうえで、アルゴリズムの考え方や技術用語には触れることになります。
たとえば、次のような方に向いています。
- AIに何ができて、何ができないのかを知りたい方
- 生成AIや機械学習を仕事に活かしたい方
- AIプロジェクトを企画・推進する立場になった方
- AI導入に関わる法律・倫理・リスクを整理したい方
- エンジニアと円滑に会話できるAIの基礎知識を身につけたい方
G検定は、AIを専門的に開発するというよりも、AIを正しく理解し、ビジネスや日常業務で活用するための基礎体力をつける資格といえます。
E資格とは|AIを実装するエンジニア向けの資格
E資格は、ディープラーニングを実際に実装する力を問う、エンジニア向けの資格です。
出題範囲には、線形代数・微分・確率統計といった数学、機械学習やディープラーニングの理論、実装に関する内容が含まれます。
G検定との大きな違いは、E資格を受験するには、試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了している必要があるという点です。誰でもすぐに受験できるG検定とは異なり、E資格は認定されたプログラムで学んだうえで挑戦する形になります。
そのぶん、E資格ではAIを「知っている」だけでなく、モデルの仕組みを理解し、実装できる力が求められます。AIエンジニアやデータサイエンティストを目指す方にとって、専門性を示しやすい資格です。
※受験要件や試験概要は変更される可能性があるため、受験前にJDLAのE資格公式ページで最新情報をご確認ください。
G検定とE資格の違いを早見表で比較

図:G検定はAIを活用する人向け、E資格はAIを実装する人向けの資格です。
| G検定 | E資格 | |
|---|---|---|
| 対象 | AIを活用する人・企画する人 | AIを実装する人・開発する人 |
| 位置づけ | ジェネラリスト向け | エンジニア向け |
| 主な内容 | AIの基礎知識、事業活用、法律・倫理 | 数学、機械学習、ディープラーニング、実装 |
| プログラミング | コードを書く実技は基本なし | 実装力が必要 |
| 受験条件 | 誰でも受験可能 | 試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了 |
| 向いている人 | 企画職、管理職、営業職、文系職種、AI推進担当者 | エンジニア、データサイエンティスト志望者、AI開発者 |
| 学習のポイント | 広い範囲を体系的に理解する | 数学と実装を深く理解する |
どちらを受けるべき?目的別の選び方
G検定とE資格で迷ったら、まずは「自分がAIとどう関わりたいのか」を考えてみましょう。
AIを仕事に活かしたい、AIプロジェクトを企画・推進したいという方は、まずG検定がおすすめです。AIの全体像や活用時の注意点を体系的に学べるため、業務での判断や社内外とのコミュニケーションに役立ちます。
一方で、AIモデルを自分で作りたい、実装できるエンジニアを目指したいという方は、E資格が選択肢になります。ただし、E資格では数学とプログラミングの土台が必要になるため、いきなり挑戦するよりも、段階的に準備することが大切です。
多くの方にとっては、まずG検定でAIの全体像をつかみ、その後、実装側に進みたくなったらE資格を目指すという流れが自然です。
特に文系出身の方や、これからAIを学び始める方は、G検定から入ると無理なく学習を進めやすいでしょう。
和から式:資格選びは「数学の不安」と「仕事での使い方」から考える
G検定とE資格の違いを理解しても、「自分の場合はどちらから始めるべき?」と悩む方は少なくありません。
和からでは、資格名だけで判断するのではなく、現在の数学力・プログラミング経験・仕事でAIをどう使いたいかを整理したうえで、学習ルートを考えることを大切にしています。
たとえば、E資格に興味があっても、線形代数や微分、確率統計に不安がある場合は、いきなり認定プログラムへ進むよりも、先に数学の基礎を学び直したほうが理解が深まりやすくなります。
一方で、生成AIを業務で活用したい方であれば、資格学習だけでなく、実際の仕事に合わせたプロンプト設計や活用方法を学ぶことも重要です。
和からの強みは、大人の数学の学び直しから、統計・データ分析、生成AI活用、AI資格対策までを一人ひとりの目的に合わせて伴走できることです。単に資格合格を目指すだけでなく、「合格後に何ができるようになりたいか」まで見据えて学習計画を立てられる点が、和からならではの特徴です。
特に、次のような方は、資格の前に学習ルートを整理しておくと安心です。
- 数学に苦手意識があり、E資格の学習についていけるか不安な方
- 文系出身で、AIやデータ分析を基礎から学びたい方
- G検定を取るだけでなく、生成AIを実務で使えるようになりたい方
- AIエンジニアを目指したいが、何から始めればよいかわからない方
- 独学でつまずいてしまい、自分に合った学び方を相談したい方
「資格を取ること」だけをゴールにするのではなく、資格を通じてどんな仕事ができるようになりたいかまで考えることで、学習の方向性がぐっと明確になります。
G検定の勉強法のポイント
G検定の学習では、公式テキストや問題集を使って、用語と考え方を体系的に押さえることが基本です。
出題範囲は広いため、最初は知らない言葉が多く感じられるかもしれません。ただ、暗記だけで進めるよりも、「なぜその技術が必要なのか」「どのような場面で使われるのか」を理解しながら学ぶと、知識が定着しやすくなります。
また、AI分野は変化が速いため、生成AI、著作権、個人情報保護、AI倫理などの最新動向にも触れておくと安心です。
E資格の勉強法のポイント
E資格では、数学と実装の両方をバランスよく学ぶことが大切です。
特に、線形代数・微分・確率統計は、機械学習やディープラーニングを理解するうえで土台になります。数式が苦手な方は、いきなり難しい理論に入るのではなく、必要な数学を一つずつ学び直すことをおすすめします。
また、E資格はJDLA認定プログラムの修了が受験の前提となるため、講座のカリキュラムに沿って学習を進めることになります。その際、動画やテキストを見るだけでなく、実際にコードを書いて手を動かすことが理解への近道です。
数学に不安がある場合は、認定プログラムに入る前に基礎を固めておくと、その後の学習がぐっとスムーズになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 文系でもG検定・E資格は取れますか?
G検定は、コードを書く実技試験ではなく知識中心の試験のため、文系の方でも十分に挑戦できます。AIの用語や仕組みを一つずつ整理していけば、初学者でも学習しやすい資格です。
E資格は数学と実装の理解が必要になるため、文系の方はまず数学の基礎固めから始めるのがおすすめです。順番を踏んで学べば、文系出身の方でも十分に目指せます。
Q2. G検定とE資格では、どちらのほうが難しいですか?
求められる力が違うため、単純に比較することはできません。ただし、E資格のほうが数学や実装の専門性が高く、準備に時間がかかる傾向があります。
G検定は「知識の広さ」、E資格は「理論と実装の深さ」が求められる、と考えるとわかりやすいでしょう。
Q3. 生成AIの活用には、G検定とE資格のどちらが役立ちますか?
仕事で生成AIを活用したい場合は、資格学習だけでなく、まず実際に生成AIを使ってみることが大切です。そのうえで、AIの仕組みや限界、法律・倫理の注意点を体系的に学びたい方にはG検定の知識が役立ちます。
E資格は、生成AIを含むAIモデルの仕組みを深く理解し、自分で実装する段階で役立つ資格です。
Q4. G検定に合格してからE資格を目指すべきですか?
必ずしもG検定に合格してからE資格を受けなければならない、という決まりはありません。ただし、AI初学者の方は、まずG検定で全体像をつかんでからE資格へ進むほうが、学習の流れを理解しやすくなります。
すでにプログラミング経験や数学の基礎がある方は、E資格を直接目指すことも可能です。
まとめ|「使う」ならG検定、「作る」ならE資格
G検定は、AIを理解し活用するジェネラリスト向けの資格です。一方、E資格は、AIを実装するエンジニア向けの資格で、受験には試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了している必要があります。
どちらが上ということではなく、AIを仕事でどう使いたいか、将来どのように関わりたいかによって選ぶ資格が変わります。
今日のポイントをまとめると、次の3つです。
1. AIを使う・推進するならG検定、作る・実装するならE資格
2. G検定は誰でも受験可能、E資格は試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了している必要がある
3. 初学者はG検定で全体像をつかみ、必要に応じてE資格へ進む流れがおすすめ
とはいえ、「E資格に向けて数学から固めたい」「文系だけどAIの世界に踏み出したい」「生成AIを仕事で使えるようになりたい」という方も多いはずです。
和からの統計・データ分析教室や生成AI活用教室では、AI資格に必要な数学や、仕事でAIを活かすための考え方を、一人ひとりの目的に合わせてマンツーマンでサポートしています。
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<監修/和から株式会社 堀口智之>
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