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応用情報技術者に必要な数学まとめ|科目Aの計算分野を最短で攻略

公開日

2026年8月30日

更新日

2026年9月7日

試験制度の情報確認日:2026年9月7日

この記事のポイント

・2026年度の応用情報技術者試験はCBT方式で実施され、従来の「午前試験」は「科目A試験」に名称が変わります
・IPAは、方式変更後も知識・技能の範囲、出題形式、出題数、試験時間は変えないと案内しています
・計算は基礎理論だけでなく、システム性能・信頼性・アルゴリズムなど複数分野に現れます
・学習では「単位・図・式・検算」を整理し、本番では画面上のメモ・電卓機能を使います

結論|科目Aの計算は「分野名」より、問題の型で整理する

応用情報技術者試験では、2進数や論理、確率・統計、待ち行列に加え、稼働率、性能評価、アルゴリズムの計算などが出題範囲に含まれます。「数学は基礎理論だけ」と考えると、システム分野の計算を見落とします。

一方で、すべての数学を高校から学び直す必要もありません。まずIPAのシラバスと過去問題で出題範囲を確認し、何を求める問題か、どの量が与えられているかを言葉にしてから式を選ぶのが近道です。

科目Aで確認したい主な計算分野

IPAのシラバスでは、計算に関係する項目が複数の大分類に分かれています。次の表は、学習時にまとめ直すための目安です。

学習グループ 最初に確認すること
数と論理 基数変換、補数、論理演算 桁の重み、ビット幅、演算規則
応用数学 確率・統計、グラフ理論、待ち行列 条件、事象、平均到着率などの意味
性能・信頼性 稼働率、MTBF、処理時間、容量 直列・並列、単位、ボトルネック
アルゴリズム 探索、整列、計算量 入力サイズと処理回数の増え方
枝分かれする図で場合の数や確率を表したイラスト
確率は、条件と枝分かれを図にする
同じ数を10進・2進・16進で表した基数変換の対応図
基数変換は、桁の重みから確認する

公式を覚えても解けない理由

式だけを覚えると、問題文の量をどこに入れるかで迷います。たとえば稼働率では直列か並列か、待ち行列では到着率とサービス率のどちらか、性能計算では秒・ミリ秒・マイクロ秒の換算が合っているかを先に確認する必要があります。

「公式を知らない」よりも、条件を読み分けられない、単位をそろえていない、答えの大きさを検算していないことが失点原因になる場合があります。

計算問題で止まりやすい5つの場面

基数変換を暗記だけで処理する

2進・10進・16進の桁の重みを書き、変換手順を固定します。

公式の記号と問題文の言葉が結び付かない

式を書く前に、「与えられた量」「求める量」を日本語で1行ずつ書きます。

虫めがねで概算をざっと確認する様子を表したイラスト
最後に概算し、桁と範囲を確認する

単位をそろえる前に計算する

ビットとバイト、秒とミリ秒、件/秒と秒/件など、単位をそろえてから代入します。

M/M/1などの名前だけを覚える

到着と処理の前提を図にし、どのモデルが使える条件かを確認します。

1問に時間を使いすぎる

科目Aでは計算以外の問題もあります。1周目は解ける問題を進め、迷った問題は印を付けて戻ります。

和から式「単位・図・式・検算」の4行メモ

過去問を紙で練習するときは、余白に次の4行を作ります。これは条件を整理するための学習方法です。2026年度のCBT本番ではメモ用紙・筆記用具は配布されず、私物のメモ用紙も持ち込めません。

  1. 単位:与えられた数値の単位をそろえる
  2. :直列・並列、枝分かれ、待ち行列などを小さく描く
  3. :求める量を左辺にしてから代入する
  4. 検算:確率は0〜1か、稼働率は100%を超えていないか、桁は妥当かを見る

この4行を過去問で繰り返すと、公式の丸暗記ではなく、条件から式を選ぶ練習になります。本番では画面上のメモ機能で数値・単位・式を整理し、電卓機能で計算します。「図」は直列・並列などの関係を短い言葉で整理する方法も練習しておきましょう。

画面上で手描きの図や紙と同じ4行の配置を再現できるとは限りません。IPAが案内する試験画面の体験ページが公開されたら、メモ・電卓の操作を確認してください。

2026年度のCBT移行と確定日程

2026年度の応用情報技術者試験は、会場のパソコンで解答するCBT方式で実施されます。従来の「午前試験」は「科目A試験」、「午後試験」は「科目B試験」に名称が変わります。問う知識・技能の範囲、出題形式、出題数、試験時間は変更されず、科目A・Bはそれぞれ150分です。

科目Aと科目Bは実施期間が異なり、申込み時に同時予約します。前期の予定は次のとおりです。

項目 2026年度前期・応用情報技術者試験
申込受付 2026年10月6日10時〜11月7日17時
科目A 2026年10月28日〜11月10日
科目B 2026年11月24日〜12月6日
受験手数料 7,500円(税込)

受験日時は会場の予約枠から選びます。申込み前にIPAの申込受付期間・試験実施期間の案内を確認してください。

2027年度の制度見直しについて

IPAは、現行試験制度を2026年度の試験実施をもって終了し、2027年度から新制度へ移行する予定と案内しています。応用情報技術者試験と高度試験は内容を再編し、「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)のマネジメント、データ・AI、システムの3領域に整理される予定です。

「2026年度で終了予定」は「2026年内で終了」という意味ではありません。2026年度後期の応用情報技術者試験は、科目Aが2027年2月6〜19日、科目Bが3月3〜15日に実施されます。移行後の詳細はIPAの制度見直し案内で確認してください。

確認に使ったIPA公式資料

よくある質問(FAQ)

Q1. 2026年度も「午前試験」という名称ですか?

2026年度のCBT方式では「科目A試験」という名称です。従来の「午後試験」は「科目B試験」になります。

Q2. CBT化で出題範囲も変わりますか?

2026年度のCBT移行では、問う知識・技能の範囲、出題形式、出題数、試験時間は変わりません。2027年度の制度見直しとは分けて確認してください。

Q3. 高度な数学を最初から学び直す必要がありますか?

シラバスには確率・統計、グラフ理論、待ち行列などが含まれますが、まず過去問で使われる定義と計算の型を確認します。必要な単元だけ戻る方が学習範囲を絞れます。

Q4. どの分野から始めればよいですか?

基数変換と単位換算から始め、次に確率・統計、性能・信頼性、待ち行列へ進むと、ほかの計算にもつながりやすくなります。

まとめ|科目Aの計算は「単位・図・式・検算」で整理する

応用情報技術者試験は2026年度からCBT方式で実施され、従来の午前試験は科目A試験に名称が変わります。計算問題は基礎理論だけでなく、性能・信頼性やアルゴリズムなどにも現れます。

学習では「単位・図・式・検算」の4行メモを使い、本番では画面上のメモ・電卓を活用して、条件と単位を整理してから式を選び、最後に答えの範囲を確かめてください。公式を増やす前に、1問ごとの読み方を固定するのがポイントです。

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<監修/和から株式会社 堀口智之>

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