Power Pointで学ぶ数学的デザイン!
公開日
2020年11月22日
更新日
2020年11月22日
こんにちは。和からの数学講師の岡本です。今回はPowerPointを使った数学的デザインのご紹介をいたします。PowerPointといえば、スライドやアニメーションを作成するイメージですが、図形のオブジェクトや編集機能を使うと数学的なデザインを行うことができます!
↑参考動画はこちら!
この記事の主な内容
1.黄金比を使ったデザイン
芸術やデザインの世界で黄金比という言葉はよく耳にします。黄金比とはある特別な比率のことをさし、その比は\(1:(1+\sqrt{5})/2\)。詳しい話は省略しますが、黄金比のデザインに関しては、無料のセミナー「数学的デザイン超入門」で解説していますので、興味のある方は是非参加してみてください!
さて、この\((1+\sqrt{5})/2\)とは、小数に直してみると約\(1.61803\cdots\)という数値です。思い切って\(1.618\)としましょう。この数値を使ってPowerPointのオブジェクトの「長方形」の縦と横の長さを10cmと16.18cmとします。この長方形を使って以下のようなデザインを作成することができます。色も使うとおしゃれですね!
この図形の作り方は数学的な性質がわかることと、PowerPointの特性を応用すると1分ほどで終わります。詳しい話は数学的デザイン超入門で!
2.フラクタル図形を描く
PowerPointのオブジェクトは比率を調整できます。この操作を応用することで、以下のようなフラクタル図形もものの3分で完成させることができます。
これも黄金比同様、数学的な構造がわかれば、デザインの幅も広がります。
3.繰り返し模様のデザイン
繰り返し模様のアートで有名なマウリッツ・エッシャー。エッシャー風のデザインもPowerPointで簡単に描くことができます。
このタイプの「タイルリング模様」にはタイプやコツがたくさんあるので、知っているか知らないかで表現方法が大きく異なってきます!その他にも「繰り返し」の技法を使うと以下のような模様も30秒ほどで出来上がります!
下の「波」模様も20秒ぐらいで出来上がります!美しいですね!
4.さいごに
いかがでしたでしょうか?今回はPowerPointを使ったデザインについて簡単にご紹介しました。回転や比率といった数学的な捉え方や思考力により、デザインの豊かさや生産性は圧倒的に向上します。そして、2020年12月のマストーク(第4回)(講師の岡本による90分のトークライブ)ではPowerPointデザインをリアルタイムで行う予定ですので、興味のある方は是非ご参加ください!
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<文/岡本健太郎>