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【算数からやさしく解説】倍数、約数とは?

公開日

2025年3月20日

更新日

2025年4月13日

【算数からやさしく解説】倍数、約数とは?

皆さんこんにちは。今回は、算数シリーズの一環として「倍数」と「約数」についてお話していきます。小学校でも学ぶ内容ですが、実はこの話題には奥深い数学の世界が広がっているんです!

 

倍数と約数の基本

まずは、倍数と約数の意味をしっかり思い出してみましょう。倍数とは、ある数を整数倍した数のことを指します。例えば、3の倍数ならば3、6、9、12と続きますし、0や負の数である−3や−6も含まれます。

一方で約数は、ある整数を割り切ることができる正の整数のことです。たとえば、6の約数は1、2、3、6の4つ。すべて6を割り切れる数ですね。このように、倍数と約数は互いに深く関係している数同士だと言えます。

 

素数と素因数分解

倍数や約数と密接に関わる話題として「素数」があります。素数とは、1と自分自身以外に約数を持たない整数のことです。たとえば、2、3、5、7、11などが該当します。

どんな整数も、この素数たちの積として表すことができるという性質があります。これを「素因数分解」と呼びます。例えば30ならば、2×3×5という形ですね。整数の構造を読み解くうえで欠かせない概念です!

 

約数の求め方

次に、実際に約数を求める方法を見てみましょう。最も基本的な方法は、自分より小さい整数で順に割っていくというやり方です。たとえば12の場合、1から12まで順に割ってみると、1、2、3、4、6、12が約数として見つかります。

もう一つの方法が「素因数分解」を使うやり方です。12は2の2乗×3と分解できます。そこから指数の組み合わせを元に全ての約数を導くことができます。この方法を使うと、大きな数の約数も効率よく見つけられるのが魅力です。

 

倍数・約数のメリットと日常での活用

倍数や約数は、数の性質を調べるためのとても大切な手がかりになります。例えば買い物の割り勘や、時間や回数を等間隔で配分したいときなど、意外と生活の中で役に立つ場面があるんです。

また、倍数・約数はお金や数量の計算だけでなく、暗号やコンピュータ処理の分野でも活躍しています。日常的には身近な数の話題でも、応用分野はとても広いんですよ。

 

未解決問題と完全数の話

数学の世界には、いまだ解き明かされていない「未解決問題」が存在します。そのひとつが「完全数」に関する問題です。完全数とは、自分以外の約数の和が自分と等しくなる数のこと。

例えば6の約数は1、2、3で、これらを足すと6になります。他にも28や496などが知られていて、古代ギリシャの数学者たちも研究していたとか。完全数が無限に存在するかどうかは、いまだに謎のままなんです!

今回は倍数・約数を中心にご紹介しましたが、実はこのテーマ、まだまだ掘り下げる余地がたくさんあります。普段何気なく使っている数の中にも、奥深い面白さが詰まっているんですよ!

ということで、今回の「倍数・約数とは?」のお話はここまでにしたいと思います。次回のマスログもぜひ楽しみにしていてくださいね!

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