日本語を要約できるAIが登場！！長文を3行にまとめる「ELYZA」使ってみた
公開日
2021年9月5日
更新日
2021年9月5日
「今北産業」という言葉をご存知でしょうか。
インターネット黎明期に流行したネットスラングで、「今来た（=今北）ばかりの私に、これまでの流れを三行（=産業）で説明してくれ」という意味を表します。書いてみると随分長いですね笑
電子掲示板といえば、最近Youtubeでの切り抜きが話題となっている「ひろゆき」こと西村博之氏が開発した掲示板「2ちゃんねる（現：5ちゃんねる）」が有名ですね。掲示板ではニュースやサブカル的な内容など様々なトピックに気軽に参加して議論できるのですが、「盛り上がっているトピックがある」と途中から参加した人が1000を超えることもあるやりとりを1から見直すのは大変です。そこで「今北産業」と書き込むと、議論していた人たちがここまでの内容を3行でまとめてくれる（かもしれない）…ということです。
かもしれない…というのも、掲示板での雑多なやり取りをまとめて説明するというのはなかなか大変であり、実際に本当に要約してくれることは稀です。そこで、今回紹介するのが、長い文章を要約してくれるAIです！
随分前置きが長くなりましたが、今回は東京大学発のベンチャーである株式会社「ELYZA」が開発した、長文を要約してくれるAIを使ってみたので早速見ていきましょう。例えば、以前私が書いたナイチンゲールについての記事【「クリミアの天使」看護師ナイチンゲール！その裏の顔とは」】の全文を要約すると、次のような結果になりました。
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- ナイチンゲールは、統計学の母とも呼ばれている。
- 統計学は人間社会を記述し、分析できるようになった。
- 統計学は、人間の出生、結婚、死亡などの行動を研究する社会学を考案した。
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少し「てにおは」が怪しい部分も見られますが、要約としては良さそうです。もう1つ、【Python使って効率化！！―毎日楽しいニュースをLINEに届けるー】という記事でも同じように試してみましょう。
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- 毎朝決まった時間に自分が見たい各ニュースサイトのトップ記事を集約する仕組み。
- PYTHONを使ってデータを収集するコードを作成する。
- 毎朝決まった時刻になると自動的にデータを収集し、結果がLINEに転送される。
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こちらも、元記事を見なくてもどんな内容か想像できてしまいますね。ぜひ皆さんもお好みの文章で試してみてください。これで「今北産業」の言葉に頭を抱えなくて済みますね！
今回ご紹介した人工知能について、「どんなことができるんだろう」「どう使えばいいんだろう」と気になる方は、ぜひお気軽にこちらの無料セミナーにご参加ください。人工知能の概要と、今どのようなところで使われているかをお話ししています。
また、最近出版された書籍でAIを含むデータサイエンス全般についてまとめられたものがあるので、ご興味がある方はこちらもどうぞ。
教養としてのデータサイエンス 内田誠一,川崎能典,孝忠大輔(著)他 講談社
それではまた。
<文/岡崎 凌>
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