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競歩を選べば1位になれる!? 陸上競技から考えるマーケティングの戦略論

公開日

2022年8月19日

更新日

2024年8月4日

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マーケティングの「戦略」と「戦術」

マーケティングとはそもそも何のことなのかというと、それはものを売ったり、ものを売って多くの方に喜んでもらったりして利益を出すということなんです。
そんなマーケティングは大きく分けて「戦略」「戦術」に分かれます。
これだけでは何のことかわからないと思うので具体的な話をしてみたいと思います。

競歩の話


実は、私は高校時代に競歩という種目をやっていて、新潟県1位まで上り詰めたことがあるんですね。
県チャンピオンってすごいじゃないですか。

・・・でもこれってそんなに凄くはないんですよ。
なぜだと思いますか?

ちなみに私は運動音痴でした。中学時代はバスケ部に所属していましたが、いつもベンチで、応援するだけの要員だったのです・・・。

しかし、それがなぜ、競歩をやった瞬間に活躍できたのか?

そうですね、チャットで正解が送られてきていますが、単純に競歩の競技人口が少ないんですね。
正確な数字は分かりませんが、当時、新潟県の競歩の競技人口は100人程度しかいませんでした。
もちろん、人一倍練習たり、練習のメニューを工夫したり、全国競歩合宿に行ったりして頑張りましたが、100人というのはそれぐらい頑張れば1位になれるぐらいの人数なんですね。

私たちはほとんどみんなが走れますよね。そして、その走れる人の中でも早い人が陸上部などに所属して長距離なんかに出ているわけです。
その人たちと長距離とかで勝負しても勝てないですよね。

例えば、全国で長距離で戦おうと思ったら、同級生が150万人ほどいると言われているので、相手は合計450万人くらい、正確には男子と女子で分かれているのでもう少し減って約200万人だとしましょう。
それでは、全国の200万人と新潟県の100人ではどちらの方が何倍ぐらい勝ちやすいですか?

100人と200万人であれば2万倍勝ちやすいですよね。倍率が2万も違うんですね。
このことから何が言いたいかというと、競歩を選んだ時点で勝ちがほぼ確定していたということです。

実は、これが「戦略」です。つまり、「戦略」とは、どんな市場で戦うかを決めることです。

マーケティングの「戦略」と「戦術」

ではここで質問です。なぜ私は大人向けの数学教室を始めようと思ったのでしょう。
それは、当時それをやっている人が一人もいなかったからです。
それはつまり、始めた瞬間に業界1位になっているということですよね。

まさに「戦略」ですね。

マーケティングを初めてやる方や、マーケティングをやっている方、これからやろうと思っている方全てにおいて、絶対にこの「戦略」を把握する必要があります。
絶対です。

「自分はマーケティング担当になるわけじゃない!商品やサービスは会社が決めているだけで自分は売るだけだから・・・戦略を考えることなんて必要ないと思います。」とかではなく、会社がどのような戦略をとっているのかを理解する必要があるわけです。

その中で、チラシやYouTube、Instagram、Twitter、TikTokなどの使い方についいて考えるのが「戦術」になっていきます。競歩で言うならば、練習法とか、筋トレの仕方とか、食事のやり方とかですね。

つまり、「戦略」と「戦術」は全く大きさの違う話なんです。
それを理解した上でマーケティングに向き合う必要があるということです。


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<文/堀口智之>

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