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数学講師”松中宏樹”の心ときめく数学について~キラキラ数学プロジェクト~

公開日

2020年3月27日

更新日

2020年3月27日

和から株式会社のスタッフ兼講師の松中宏樹です。

皆さんは数学好きですか!?

もちろん、私は大好きです!!世の中は日々加速度的に多様化、複雑化しており、何が正しいのかはっきりしないモヤモヤしたものになりつつありますが、これだけははっきり言えます。

「私は数学を愛してます!!

そんな私が働いている和からは大人(社会人)に数学を教える個別教室「和(なごみ)」を9年以上運営しており、私のように数学が好きなスタッフや講師が楽しく働いています。

和からで3年間働いてわかったのは、多くの社会人の方の「数学」が、

  • ・学生時代に試験、受験勉強のために学んだ「数学」
  • ・社会人になって仕事で必要となった統計資格のために学ぶ「数学」

 
を指していることです。この2つはどちらも必要に迫られて学ぶ数学であり、そのせいで問題が解けなかったり、苦手意識を持ったりしてしまうと数学を嫌いになってしまいます。数学に苦手意識を持っている方は、問題が解けないと思わず「すみません」と謝ってしまうのです。その度に私は悲しい気持ちになります。

私は数学者ではなく数学好きに過ぎないのですが、おそらく数学が苦手な方以上に問題が解けない経験を持っています。それでも数学を嫌いになることはありません、というか愛しています。そもそも解けない問題があった時に謝らないといけないルールがあるのであれば、世の中の数学者は声が枯れてしまうでしょう。

数学は何かの試験や、仕事に役に立つためだけに存在しているわけではありません。そういった先入観があるため「問題が解けない=悪いこと」と考えてしまって、解けない時に何者かに謝ってしまってしまうのです。

しかし!!本当の数学、少なくとも私が好きな数学は、受験勉強や統計のための数学とは違うんです!!

本当の数学は個々人のレベルで楽しめる最高に素敵な「趣味」なんです!!

そんな心ときめく数学の世界を私は「キラキラ数学」と呼んでいます!

実は「キラキラ数学」は和(なごみ)のスタッフも用いている和(なごみ)一般用語です。下記は2017年のツイートです。


キラキラ数学プロジェクト始動

今回、社内の文系スタッフにキラキラ数学を話していたら喜んでくれたので、新しく「キラキラ数学プロジェクト」を始めようと思いました。プロジェクト名はその名も「マツナカクエスト”キラキラ数学を探せ!”」です。

数学好きの方と話しているとみんな自分なりの「キラキラ数学」を持っているように思います。心魅かれる分野や、対象は人それぞれです。人によって「キラキラ数学」の定義が異なるのです。そんなみんなの「キラキラ数学」を探していこう!というコンセプトで立ち上げました。

「キラキラ数学」は上述の通り心ときめく数学です(←数学が好きなくせにあいまいな定義をするなと言われたことがありますが、うまく定義することが難しいです。)。

どんな人でも好きなスポーツのチームを応援して熱狂したり、好きなアーティストのライブで癒されたり、美術館や博物館に行って魂が震えたりすることがあるでしょう。

数学にもそういう楽しみ方があるということを知ってもらいたいのです。

三平方の定理を見たときに、それを使って直角三角形の辺の長さを機械的に、操作的に求めるのが受験数学や社会で使われる数学だとするならば、「キラキラ数学」は

  • ・「なんでこんな関係式が成り立つんだ!?やばすぎる!」といった感嘆、興奮
  • ・「こんな関係式を作ってくれてありがとう!」といった数学の神への敬愛、畏れ
  • ・「こんな関係式を見つけたピタゴラスは超すごい!」といった憧れ
  • ・「もっと一般的に成り立つ公式を見つけてみたい!」というワクワク、喜び

 
という人間の感情をも伴う数学です。

何に心ときめくかは人それぞれです。言いたいことは、

強制されて嫌々ながらやる数学だけではつまらない、数学にはもっと面白い側面があるんだよ!」

ということだけです。

マツナカクエストでは、その人たちが考える「キラキラ数学」について話してもらい、みんなで楽しむプロジェクトです。
最初は和からの文系スタッフに向けて、私が大学数学のトピックを話していくという形で動画を作ってみました。



今後もどんどんキラキラ数学についてアップしたいと思いますので、楽しんでいただけたら嬉しいです!

ぜひ、皆さんのキラキラ数学も教えてください!
大人のための数学教室「和」で待ってます!!

補足

ちなみに受験数学、統計のための数学が「キラキラ数学」でないというつもりは全くありません。私自身も受験数学の問題を解くことは大好きですし、ベイズ統計も非常に数学的で萌えることがあります!
また私が「キラキラ数学」とは思わない数学も大事な数学です。そういった数学が社会で使われるからこそ「キラキラ数学」が存在できると思っております。

<文/松中>

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