ζWalkerの数学的デザインが織りなす切り絵の世界!
公開日
2020年2月23日
更新日
2020年2月23日
WAKARAのζWalkerこと岡本健太郎(@walker0226)です(数学講師兼切り絵アーティスト)。
こちらの作品は、なんと「切り絵」、つまり紙でできているのです!いわゆる「ペーパーアート」の一種です。
実は大変光栄なことに、この度、お声掛けをいただき「切り絵展示会」を開催させていただくことになりました。
2月26日から代官山で、10月にはフランスでレオナルド・ダヴィンチとコラボ!さらに来年の2月にも上野の森美術館で展示予定です。
【切り絵展展示情報①】
日時:2020年2月26日~3月3日, 13:00-20:00 (最終日は16:00まで)
場所:東京都渋谷区代官山にあるギャラリー「スペースK代官山」
タイトル:紙で奏でるサイエンス―情緒―
【切り絵展示情報②】
日時:2020年10月6日~10月14日
場所:フランスロワール地方アンボワーズ クロリュセ城
タイトル:ダヴィンチとの邂逅
【切り絵展示情報③】
日時:2021年2月予定
場所:東京都上野の森美術館
タイトル:第26回日本の美術
本日は、展示会を少し先取りして、切り絵と数学のアートの世界をご紹介したいと思います。
数学と芸術、一見まったく違うもののように見えますが、実は古来より互いに影響を及ぼし合って発展してきた分野なのです。ダヴィンチやエッシャーなど、アートに数学を積極的に取り入れてきました。
デザインとしての数学~数学はモチーフの宝庫!?
岡本の切り絵制作は、「モチーフ」探しから始まります(※代数多様体のモチーフでないです)。数学はモチーフの宝庫であり、あらゆるところにその「美しさ」を見出すことができます。
例えば曲面。数学的な話題として「3次元内における閉曲面の分類」というものがあります。
下の切り絵はモチーフをそのまま切り抜きました。
これだけでも割ときれいな作品が仕上がります。しかし、これでは無機質な感じがしますのでさらに別の対象と合わせることで、一気に「数学×アート」が仕上がります。例えば書道と数学のコラボ。
漢字の背後にある模様は「ドラゴン曲線」といわれるフラクタル模様(参考:「木陰とフラクタル」(マスログ))の一種です。冒頭にある「シェルピンスキー・ギャスケット」と同様、非日常的かつエキゾチックな魅力を感じるフラクタル。アートでは非常によく使われます。その他にも確率的な動きで構成される「リヒテンベルク図形」、蜂の巣の「ハニカム構造」や「組み紐のモノドロミー表現」などを使った作品もあります。
切り絵の面白いところの1つとして、切り抜くことで起こる「情報の損失」を最小限に抑え、かつつながった一枚の紙で多種多用な表現が可能な点が挙げられます。
数学も奥が深いですが、切り絵もなかなか奥が深くて面白いです。また、材料に関しても、紙とデザインナイフだけでできるため非常に始めやすいので、ぜひこの機会に数学と切り絵、セットで始めてみてはいかがでしょうか?
※数学×切り絵を行いたい方は、「無料相談」で岡本健太郎をご指名ください!!
さらに、現在岡本による数学とアートの無料セミナーを開催しております。数学の学びなおしや、「数学的思考力」をアートを通して身に着けていく、全く新しい形の数学セミナーです。興味のある方はぜひご参加ください!(数学アート超入門-美しさの中の隠れた数学-https://wakara.co.jp/course/7803)
<文/岡本健太郎>