GREテストとは？GRE数学の内容と対策方法

算数・物理・数学トピック

公開日

2023年7月9日

更新日

2024年8月4日

和からには、GRE数学対策でご受講を希望される方が多くいらっしゃいます。そこで今回、GREテストとは何か？GREの数学分野はどんなものがあるのかをまとめてみましたのでぜひご覧ください。

GREテストとは、海外の大学院（MBA）、ビジネススクール、法科大学院（ロースクール）に進学する為に必要な試験の1つです。
GREはGraduate Record Examinationsの略で、主に大学院進学を希望する人向けの試験です。
試験では、言語推論（Verbal Reasoning Measure）、定量的推論（Quantitative Reasoning Measure）、批判的思考（Critical Thinking）、分析的ライティングスキル（Analytical Writing）を測定します。

そして、MBAを志望する人にとって避けて通れないが多くの人が躓きやすいのが定量的推論セクション（Quantitative Reasoning Measure）です。その理由としては、大きく3つの問題があります。

この記事の主な内容

1.《日本人が陥いりやすい3つの問題》

(1)英文の理解
問題には、文章題が多く含まれています。英語が母国語でないわたしたち日本人にとっては、文章から必要な情報を抽出し、適切に式化することが難しい問題が多く含まれています。
また、引っ掛け問題が含まれている為、幅広い出題パターンに慣れておく必要があります。

(2)幅広い問題形式
問題への解答形式についても、幅広いパターンがあります。
まずは、慣れるためにもしっかりと把握しておきたいところです。

①量的比較（Quantitative Comparison）：2つの量が与えられ、それらの大小関係を比較する問題です。4つの選択肢から正しいものを選びます。
②単一選択式問題（Multiple-choice Questions — Select One Answer Choice）：一般的な選択式問題です。いくつかの選択肢から正しいものを1つ選びます。
③複数選択式問題（Multiple-choice Questions — Select One or More Answer Choices）：複数の選択肢から正しいものを1つ以上選びます。正しい選択肢の数は指定されません。
④数値入力（Numeric Entry）：解答欄に数値を入力する問題です。小数や分数を入力する場合があります。
⑤データ解釈セット（Data Interpretation sets）：表やグラフなどのデータが与えられ、それに基づいて複数の問題に回答する問題です。

(3)時間管理
2023年9月22日より、全体の試験時間が4時間以内から2時間以内と大幅に削減されました。
GRE数学については、2つのセクションを計27問を47分以下で完了する必要があります。
問題を解くスピードが遅い場合や、難しい問題に時間を掛け過ぎると時間切れを起こす可能性があり、
日頃から時間管理を念頭に準備を進める必要があります。

2.《試験範囲》

数学範囲は大きく4つに分かれています。

(1)算術（Arithmetic）：
整数の性質と種類（例えば、除算性、因数分解、素数、剰余、奇数と偶数）、算術演算、指数と根など。

(2)代数（Algebra）：
指数演算、代数式の因数分解と簡略化、関係・関数・方程式・不等式など。

(3)幾何学（Geometry）：
平行線と垂直線、円、三角形、四角形、その他の多角形など。

(4)データ分析（Data Analysis）：基本的な記述統計（平均値、中央値、最頻値、範囲、標準偏差など）、表やグラフ（折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフなど）のデータ解釈など。

※推論統計は範囲ではありません。
※日本の学校教育における数学範囲としては、高校1年生レベル相当までが主になりますが、数列の一部など数学Ⅱの範囲も含まれています。

3.《対策方法》

対策としては、まず英語で基礎知識を確認しましょう。
単純な計算問題として解ける問題は少ないため、算数レベルの知識から英語で読み解くことを始め、
引っ掛け問題や、日本の中学受験算数問題に似た応用問題に対応すべく、算数のレベルを上げていくことがとても大切です。
「計算問題は出来るけど、文章題は苦手」という方こそ、基礎から確実に歩みを進めることをオススメします。

和からでは、英語や数学が苦手でGREテストの数学対策に困っている方を対象に、英語と算数の基礎から応用問題まで丁寧に指導しています。
無料の個別カウンセリングも実施しておりますので、お気軽にお申し込みください。

The Official Guide to the GRE General Test Educational Testing Service(著) McGraw-Hill