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電験二種の数学レベルと勉強順序|微分積分・微分方程式はどこまで必要?

公開日

2026年9月1日

更新日

2026年9月3日

この記事のポイント

  • 公式の出題範囲は数学分野を個別には列挙していませんが、過去問を解くには式変形・三角関数・複素数・ベクトル・微分積分・微分方程式などが土台になります
  • 数学は「電気の理論を理解するための道具」。公式過去問で止まった単元から優先順位をつけます
  • つまずく5つの原因と対策が分かります
  • 数学の学び直しの順序を紹介します

結論|公式過去問から必要な電気数学を逆算する

電気技術者試験センターの公式な出題範囲は、一次試験を「理論・電力・機械・法規」、二次試験を「電力・管理」「機械・制御」と示しており、数学分野そのものを個別には列挙していません。ただし公式過去問を解く過程では、式変形・三角関数・複素数・ベクトル・微分積分・一次微分方程式などが土台になります。三種より一段上がりますが、数学は電気理論を理解し、途中式を組み立てるための道具です。

数学そのものを極める必要はありません。「電気で使う範囲」に的を絞るのが、遠回りを避ける最短ルートです。

電験二種で必要な数学

必要になる数学は、大きく次のとおりです。

分野 主な内容 位置づけ
微分積分 微分・積分・微分方程式 理論の中心・鬼門
複素数・三角関数 交流回路(フェーザ)・ベクトル 交流計算に必須
連立方程式・ベクトル 回路方程式、ベクトル図 回路解析・位相の整理に使用
点が階段状に上がっていく学習を表したイラスト
電気数学は「三種→二種」と積み上げる
振幅と周期を示した交流の正弦波のグラフ
交流は正弦波で表され、三角関数と複素数を使って計算する

なぜ難しく感じるのか

難しさの正体は、三種からのギャップ(微積・微分方程式)数学と電気理論が結びつかないこと、そして独学で体系化しにくいことです。数学を電気の場面と結びつけて学べば、抽象的な計算にも意味が見えてきます。

電験二種の数学でつまずく原因TOP5

原因1:三種レベルの数学(三角関数・複素数)が固まっていない

土台が抜けたまま二種に進みます。対策:三角関数・複素数・ベクトルを三種レベルで固めます。

原因2:微分積分・微分方程式に慣れていない

理論科目の計算で手が止まります。対策:電気で使う範囲の微積・微分方程式を反復します。

低いハードルを越えると先の道が開ける様子を表したイラスト
微積の鬼門は「戻って基礎から」で越える

原因3:複素数(フェーザ)と交流回路が結びつかない

計算はできても意味が分かりません。対策:複素数を交流回路の場面と結びつけて理解します。

原因4:数学を目的化して電気への応用を見失う

数学書を網羅して消耗します。対策:「電気で使うため」と目的を明確にします。

原因5:範囲を絞らず手を広げすぎる

時間が足りなくなります。対策:頻出範囲に絞って優先順位をつけます。

電験二種・数学の学び直しステップ

  1. 三種レベルの三角関数・複素数・ベクトルを固める
  2. 電気で使う範囲の微分積分を学ぶ
  3. 微分方程式・複素数の交流回路への応用を理解する
  4. 過去問で理論科目の計算に慣れる

和から式|15分で「戻る場所」を決める3問診断

電気数学は、参考書の最初から全部やり直すより、次の3問で現在地を分けると効率的です。

  1. 交流:複素数表示を実部・虚部に分け、ベクトル図で位相を説明できるか
  2. 変化:一次遅れの式を見て、定常値と時定数がどの項に表れるか言えるか
  3. 過去問:公式過去問1題について、使った公式を暗記ではなく「なぜこの式か」まで説明できるか

各問を「答えが出る」「途中式を説明できる」「電気的な意味を言える」の3段階で採点します。答えだけ合うなら演習へ、途中式で止まるなら数学へ、意味で止まるなら電気理論へ戻る——これが和からで使う切り分け方です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 電験二種に大学数学は必要ですか?

大学初級で扱う微積・微分方程式・複素数の考え方が役立ちます。ただし、試験で必要になる電気の題材と公式過去問に結びつけて範囲を絞るのが現実的です。

Q2. 三種との差は何ですか?

二種は一次試験に加えて記述式の二次試験があり、公式の選択だけでなく、条件から式を立てて途中過程を示す力がより重要になります。

Q3. 数学が苦手でも独学できますか?

可能ですが、到達時期には基礎力と学習時間で差が出ます。まず公式過去問を1題試し、数学・電気理論・記述のどこで止まるかを分けて計画しましょう。

Q4. 何から始めればよいですか?

三角関数・複素数・ベクトルの復習からです。交流計算の土台になります。

確認に使った公式資料

まとめ|電験二種の数学は「電気で使う範囲」に絞って積み上げる

電験二種では、式変形・三角関数・複素数・ベクトル・微分積分・微分方程式などが計算の土台になります。公式過去問で止まった場所を「数学・電気理論・記述」に分け、必要な単元へ戻るのが近道です。独学の可否や必要期間は人によるため、まず1題を途中式まで解いて現在地を確認しましょう。

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監修/和から株式会社 堀口智之

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