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生成AI研修に使える「人材開発支援助成金」とは?対象要件と申請の流れ

公開日

2026年9月6日

更新日

2026年9月6日

この記事のポイント

・生成AI研修という名称だけでは決まらず、事業展開・DX化・今後の職務との関係を計画で示す必要がある
・2026年8月3日版では、経費助成率は中小企業75%、中小企業以外60%、賃金助成は1人1時間あたり1,000円・500円
・計画届は原則として訓練開始日の6か月前から1か月前までに提出する
・訓練方法ごとの受講要件、経費の全額負担、最新様式を申請前に確認する

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「生成AI研修をやりたいが、まとまった予算が確保しづらい」——人事・DX推進の担当者からよく聞く悩みです。実は、研修の内容や進め方が一定の要件を満たせば、国の「人材開発支援助成金」を使って費用負担を大きく減らせる可能性があります。

この記事では、生成AI研修が助成金の対象になる条件、助成率と上限額、申請の流れ、そしてつまずきやすい注意点を、法人研修担当者がそのまま使える形で整理しました。

生成AI研修は「人材開発支援助成金」の対象になるのか

生成AI研修とDX化・助成対象の関係を示すイラスト

人材開発支援助成金は、事業主が計画的に人材育成に取り組む場合に、研修費用や訓練期間中の賃金の一部を国が助成する制度です。いくつかのコースがありますが、生成AI研修と相性が良いのが「事業展開等リスキリング支援コース」です。DX化やグリーン化に関連する業務に従事する労働者への訓練が対象に含まれます。

生成AI研修という名称だけで対象になるわけではありません。2026年8月3日版の詳細パンフレットでは、10時間以上のOFF-JTであることに加え、事業展開、社内のDX・GX化、または企業内の人事・人材育成計画に基づき今後従事する職務のいずれかに必要な専門知識・技能を学ぶ訓練であることが基本要件です。自社のどの変化と、受講者のどの職務に必要なのかを具体化します。

助成率と上限額|経費助成・賃金助成の仕組み

助成の中身は大きく「経費助成」と「賃金助成」の2つに分かれます。経費助成は研修そのものにかかった費用の一部、賃金助成は訓練を受けている間の労働者の賃金の一部を助成するものです。目安は次の通りです。

区分 中小企業 中小企業以外
経費助成率 75% 60%
賃金助成(1人1時間あたり) 1,000円 500円
経費助成の上限額(1人1訓練・通常のOFF-JT) 実訓練時間数に応じ30万~50万円 同20万~30万円

※2026年8月3日版の数値です。eラーニング・通信制は上限額や賃金助成の扱いが異なり、定額制サービスにも別の上限があります。年度途中でも制度改定があるため、計画届の提出時点で厚生労働省の最新資料と管轄労働局の案内を確認してください。

対象になる研修・ならない研修の見極め方

基本要件は、OFF-JTで、実訓練時間数が10時間以上であることです。eラーニング・通信制は標準学習時間10時間以上または標準学習期間1か月以上など別の数え方があり、原則として経費助成のみです。通学制・同時双方向型は実訓練時間数の8割以上の受講、eラーニング等は訓練期間中の修了など、方法別の受講要件も確認します。

また、訓練にかかる経費を事業主が全額負担していることも要件のひとつです。受講者に一部でも費用を負担させている場合は対象外となるため、契約形態を事前に確認しておきましょう。

申請の流れ|計画届から支給申請までの3ステップ

計画届から支給申請までの3ステップを示す図解

ステップ1:事前準備
職業能力開発推進者の選任と、事業内職業能力開発計画の策定・周知を行います。これは助成金活用の土台となる手続きです。

ステップ2:計画届の提出
原則として訓練開始日から起算して6か月前から1か月前までに、職業訓練実施計画届を管轄の労働局へ提出します。都道府県によってはハローワークでも受け付けます。新規雇入れ直後の訓練など例外もあるため、個別条件は窓口へ確認します。

ステップ3:訓練の実施と支給申請
計画どおりに訓練を実施し、経費を支払ったうえで、訓練終了日の翌日から2か月以内に支給申請書と必要書類を提出します。

申請でつまずきやすい注意点

申請で確認したいのは、受講要件、計画届の期限、計画と実施内容の一致、請求・支払いを示す書類です。1人の労働者が助成対象として受講できる回数は原則年度内3回までで、2026年8月3日以降の計画届に基づくeラーニングは年度内1回までという制限があります。支給申請では、経費助成を申請する場合に「受講料等の価格設定に関する疎明書」が必要です。

なお、要件を満たさないまま助成金を受給した場合(不正受給)は、事業主名が公表され、5年間助成金を受けられなくなるうえ、返還額に延滞金・違約金が加算されます。制度を正しく理解したうえで、計画的に準備を進めることが何より大切です。

和から式|労働局へ相談する前の「1枚メモ」

対象可否を研修名だけで尋ねるのではなく、次の6項目を1枚にまとめておくと相談が具体的になります。

  1. 事業の変化:新規事業、社内DX、今後の職務のどれに当たるか
  2. 対象者:雇用保険の被保険者で、研修後にどの職務を担うか
  3. 到達目標:研修後にできるようにしたい業務を動詞で書く
  4. カリキュラム:科目・時間・実施方法・講師を一覧にする
  5. 日程:計画届、契約、訓練開始、支給申請の予定日
  6. 費用:誰が、何を、いつまでに全額負担するか

このメモは申請書そのものではありません。判断は管轄労働局が行うため、契約・申込前の段階で最新パンフレットと必要書類を照らして相談します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 自社の生成AI研修が対象になるか、自分では判断がつきません

研修名だけでは判断できません。事業展開・DX化・今後の職務との関係、対象者、カリキュラム、実施方法を整理し、契約前に管轄労働局へ確認してください。

Q2. 助成金を使うと、研修内容の自由度は下がりますか?

訓練目的、対象者、10時間以上のOFF-JTなどの要件に合う必要があり、計画どおりの実施と記録も求められます。希望内容が対象になるかは事前に労働局へ確認します。

Q3. いつ頃から準備を始めればよいですか?

計画届は原則として訓練開始日の6か月前から1か月前までに提出します。研修内容の設計、社内承認、必要書類の確認を含め、余裕をもって動き始めましょう。

確認に使った厚生労働省資料

まとめ|対象可否と最新様式を確認してから計画する

生成AI研修も要件を満たせば対象になり得ますが、計画届を提出しただけで支給が確定するわけではありません。事業の変化と受講者の職務、カリキュラム、実施方法、費用負担を整理し、最新資料と管轄労働局の案内を確認して進めます。

1. DX化に直結する訓練として、生成AI研修の目的を明確にする
2. 2026年8月3日版の助成率・上限額と、訓練方法別の要件を確認する
3. 計画届は原則6か月前から1か月前まで、支給申請は終了日の翌日から2か月以内に

とはいえ、「自社の研修が対象になるか、申請の準備をどう進めればいいか相談したい」という方も多いはずです。和からの人材開発支援助成金で受講できる法人研修では、助成金の活用を前提にした研修設計を行っています。導入事例もご覧ください。まずはお問い合わせから、現状をお聞かせください。

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<文/和から株式会社 法人研修担当>

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