中学数学を学んで確実な論理的思考力を鍛えよう!!
公開日
2023年9月21日
更新日
2023年9月21日
みなさんこんにちは!和からの数学/算数講師の岡本です。前回に引き続き、大人の学びなおしについてお話をしていきたいと思います。
この記事の主な内容
1.算数と中学数学の違い
前回のマスログでお話したとおり、「算数」と「数学」には明確な違いがあります。ざっくりいうと、「算数」は計算技術に重きをおいたもので、「数学」はなぜそうなるのかといった論理的な思考が実践できることに重きをおいた学問です。そのため、中学数学で初めて「証明」というものが登場します(苦手な方が多いといわれるこの「証明」こそが、全人類が等しく訓練しておくべき分野だと個人的には考えます)。
2.「中学数学」を学ぶ利点
現代では、ビジネスの世界でも数字が使われ、数字で判断する場面は非常に多くなってきました。「数字は嘘をつかない」という言葉はあるように、数字を使うことで客観的な判断を下すことができます。しかし、同時に「嘘つきは数字を使う」という言葉もあり、数字を悪用して誇張表現をしたり、全くでたらめな数字をあたかも強い根拠であるかのように説明に利用する人も実際に存在します。多くの数字や情報が行きかう現代だからこそ重要になってくるのが、数字に対して客観的な立場でとらえることができる能力です。これは「なぜこうなるのか」といった説明を論理的に構築していく「証明」や構造を抽象的にとらえる「数式の活用」に対応します。こうした内容からもわかるように「数学」の理解は現代の情報化社会においてもはや必要不可欠となってきています。
こうした広い分野に応用できるスキルを身につけたいという方は、まず、「中学数学」を学ぶことをオススメします!中学数学を学ぶことで、論理力が強化されるだけでなく、この先(高校数学やエンジニア、医療、経営、経済関連など)で登場する計算や数式の理解が段違いで広がります。また、資格試験においても中学数学における数式の扱いができるか否かで大きく取り組み方が変わってきます。こうした理由からも中学数学を学ぶ意義が非常に大きいと思います。
3.中学数学のロードマップ
では中学数学とは、どのような内容でしょうか?ここでは、中学数学で学ぶ内容をできるだけシンプルに分解して解説していきます。
まず、数の基本的な計算と文字を使った数式の扱い方から入り、その後、「解析」と「幾何」という2つの分野に分かれます。あとは最近の話題として別枠で統計・データ分析関連を学びます(下図参照)。
言ってしまえば、中学数学で学ぶ大まかな内容はこれだけなんです!もう少し詳しく見ていくと、「解析」の分野ではさらに大きく分けて「方程式」と「関数」という分野を学びます。どちらも非常に重要であり、方程式なんかは日常生活でも直接役に立ちます。また、「幾何」の分野は「図形の計量(角度や線の長さを求める)」と「証明」という2つの項目があります。角や線の大きさを求めることはある意味パズル的な問題であり、これは論理力を鍛えます。また図形の性質を用いた証明の話題は、実際に相手に結論の正しさを伝えるための訓練となります。例えば、次の会話をご覧ください。
A「この2つの三角形は形が同じだと思います。」
B「なんでそう思うんですか?」
A「なんとなく似てるから。」
B「…」
という具合に筋道を立てずに正しい説明ができないと、日常生活におけるコミュニケーション能力にも影響が出てきてしまいます。そういう意味で、図形を使った証明問題とは、コミュニケーション能力向上に向けた論理トレーニングと考えることができます。
4.さいごに
「中学数学」は算数に比べるとハードルが高く感じられる方も多いかもしれません。しかし、計算技術向上が目的の算数に比べると、具体的な応用例が非常に多く、目的意識を明確にしながら学習を進めることができます。特に和からでは、多くの具体例や考え方をビジュアルで分かりやすく解説し、大人の方や家族でも楽しく受講できる、算数や数学の長期カリキュラムを実施しています!「こんな算数/数学を学びたかった!」「見える世界が変わった!」といった具合に大変満足いただいている講座となっております。
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<文/岡本健太郎>