リーマン予想入門
公開日
2021年6月3日
更新日
2026年7月26日
大人の教養数学|リーマン予想とゼータ関数を「なぜ」から学び直す
「素数の並び方に規則はあるのか」「懸賞金一億円の未解決問題とは何なのか」「ゼータ関数という言葉は聞くが中身がわからない」――名前だけは知っているのに正体がつかめない、そんな大人のための、リーマン予想の学び直し講座です。
バーゼル問題で円周率が現れる不思議から出発し、変数を複素数へ広げる解析接続、そして「非自明零点はすべて一直線上に並ぶ」という予想の意味までを「なぜそうなるのか」から理解し、現代数学の中心にある問いを自分の言葉で語れる力を、マンツーマンで身につけます。
受講内容
リーマン予想は、つかみどころのない「素数の並び方」を、ゼータ関数という一本の関数の零点の位置に言い換えた予想です。
たとえば 1 + 1/4 + 1/9 + 1/16 + … という、分母が平方数の無限和。どこにも円は出てこないのに、答えは π²/6 になります(バーゼル問題)。この和の「2乗」を「s乗」に一般化したものがゼータ関数 ζ(s) で、s を複素数まで広げる解析接続という操作を行うと、1+2+3+… が −1/12 に対応するといった不思議な等式まで現れます。そして「ζ(s)=0 となる非自明な点は、すべて実部が 1/2 の直線上に並ぶ」――これがリーマン予想です。

本講座では、この予想を「なぜ数学者が重要視するのか」という視点から解きほぐしていきます。学ぶ内容は、次のような場面につながります。
- 素数の分布
素数定理と、零点が「素数の個数の誤差」を左右するしくみ - 解析接続
定義域の外へ関数を延ばすとは、どういうことか - 現代数学の地図
オイラー積から広がる、整数論と解析学が交わる場所
零点の分布は暗号理論やランダム行列理論とも接点を持ち、整数論と解析学が一つにつながる瞬間を、大学数学の入口から見晴らせるようになります。
なお、受講に専門知識は必要ありません。高校数学の指数・対数と、複素数の四則計算がわかれば、そこから順に積み上げていけます。
よくある質問
Q.数学から離れて久しいのですが、ついていけますか?
A.ついていけます。高校数学の指数・対数から必要な道具をその都度おさらいしながら進めますので、ブランクがあっても支障ありません。
Q.リーマン予想を証明できるようになりますか?
A.証明そのものは未解決の難問です。本講座は「何が問われているのか」「なぜ難しいのか」を正確に理解し、専門書や解説記事を自力で読める状態を目指します。
Q.計算を自分で確かめてみたいのですが?
A.できます。ご希望に応じて、バーゼル問題の数値実験やゼータ関数の値の確認など、手を動かして納得する回を組み込みます。
Q.素数と暗号の関係も扱いますか?
A.扱います。素数定理と零点の関係から、素数が暗号技術で使われる場面まで、ご興味に合わせて広げられます。
このテーマを含むコース全体(料金・受講の流れ・講師のご紹介)は、ロマンのための数学 個別指導のページでご案内しています。
※内容はお客様のご要望等によって変更することがあります。
受講対象
・「リーマン予想」の名前は知っているが、中身を説明できない方
・素数の不思議さに惹かれ、その研究の最前線を知りたい方
・大学で微積分や複素数を学んだが、現代数学とのつながりが見えない方
・数学の教養として、ミレニアム懸賞問題の中身に触れたい方
・独学で専門書に挑んだが、途中で行き詰まってしまった方
必要な数学知識
モデルプラン
以下のトピックをお客様のレベルに合わせて解説していきます。
・複素数
・数列、シグマ
・微分
-多項式の微分
-三角関数の微分
-指数、対数関数の微分
・積分
-部分積分
-置換積分
・テイラー展開
・複素関数
-三角関数
-指数関数
-ガンマ関数
・解析接続
・関数等式
参考テキスト
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。



