微分トポロジー入門-高次元の世界を感じる-
公開日
2021年8月8日
更新日
2026年7月26日
大人の教養数学|微分トポロジー ― カップとドーナツが「同じ」世界
「コーヒーカップとドーナツは同じ形」――そんなトポロジーの有名なジョークの意味を、大人になって学ぶ講座です。
伸ばして曲げれば移り合う形は”同じ”。穴の数で図形を分け、やがて目に見えない高次元の世界を”感じる”感覚を、絵とともに養います。
受講内容
微分トポロジーは、なめらかな図形を「伸ばす・曲げる」で移り合えば"同じ"とみなす幾何です。有名なのが「コーヒーカップ=ドーナツ」――どちらも穴が1つだから、同じ仲間。図形は穴の数(種数)で分類できます。よくあるつまずきが、この"同じ"の意味が独特なこと ― 切ったり貼ったりはダメ、伸ばすのはOK、というルールを最初につかむのがコツです。

低い次元で"形をこねる"感覚を養うと、やがて目に見えない高次元の世界も"感じられる"ようになります。学ぶと、次のようなものに出会えます。
- 形の見方
穴の数で図形を分ける発想(位相不変量) - 高次元
目に見えない高次元の世界を"感じる" - 教養・美しさ
物理やデータ解析のトポロジカルな見方へ
微分トポロジーは、幾何・物理・データ科学に通じる"形の直観"を育ててくれます。
なお、予備知識は必要ありません。式よりも、粘土のように形をこねるイメージを中心に進めます。
よくある質問
Q.ポアンカレ予想と何が違うのですか?
A.ポアンカレは"単連結なら球面"という特定の主張です。本講座は"穴の数で形を分ける"というトポロジー全体の見方・感覚を、広く養います。
Q.なぜカップとドーナツが同じなのですか?
A.どちらも穴が1つ(取っ手/ドーナツ穴)だからです。粘土のように連続変形で移り合うので、同じ仲間とみなします。
Q.高次元なんて想像できますか?
A.完全に"見る"のは難しいですが、低い次元からの類推で"感じる"ことはできます。その感覚づくりが目標です。
Q.数学が苦手でも大丈夫ですか?
A.はい。式より、形をこねるイメージが中心です。好奇心があれば十分に楽しめます。
このテーマを含むコース全体(料金・受講の流れ・講師のご紹介)は、ロマンのための数学 個別指導のページでご案内しています。
※内容はお客様のご要望等によって変更することがあります。
受講対象
・「カップ=ドーナツ」の意味をちゃんと知りたい方
・トポロジー(位相幾何)の感覚を養いたい方
・目に見えない高次元の世界を"感じて"みたい方
・穴の数・種数など、形の見方に興味がある方
・知的好奇心から現代幾何を楽しみたい社会人の方
必要な数学知識
モデルプラン
・多様体、滑らか、微分同相写像、助変数化(パラメトリゼーション)、座標関数、部分多様体、立体射影、積写像、対角集合、グラフ
・連鎖律、可換図式、接空間、接ベクトル、曲線、速度ベクトル
・逆関数定理、はめ込み、固有写像、埋め込み
・しずめ込み、逆像、正則値、逆像定理、臨界値、(関数の)独立、余次元、レコードの積み重ね定理
・横断的、レフシェッツ不動点、レフシェッツ写像
・ホモトープ、ホモトピー、ホモトピー類、安定的、安定類、安定性定理、弧状連結、可縮、単連結
・Sardの定理、測度零、非退化臨界点、Morseの補題、Morse関数
・導関数写像、1の分割、Whitneyの埋め込み定理、ベクトル場、切断、零点
・実射影平面RP^2が3次元空間R^3に埋め込めないこと、「The Inscribed Rectangle Problem」
参考テキスト
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。



