やさしく学ぶ統計学~Excel関数を用いた代表値の計算~
公開日
2023年1月28日
更新日
2026年10月16日
本文で標準偏差を代表値の一つとして紹介していましたが、標準偏差はデータのばらつき(散布度)を表す指標で、代表値ではありません。該当箇所を訂正し、代表値の一つである最頻値を求めるMODE.SNGL関数についても補足しました。
みなさんこんにちは。和からの数学講師の伊藤です。今回は、Excelを用いた代表値の計算方法をまとめていきます。前回まではグラフを使ってデータをまとめてきましたが、データを見る際に、代表値を使って特徴を捉えることも多くあります。今回は関数を用いて代表値を見る方法について、データを用いてまとめていきましょう。
この記事の主な内容
1. 主な代表値
代表値に関しては、以前の記事で紹介してきました。本記事では、代表値である平均値と中央値に加えて、データのばらつきを表す標準偏差と、データを小さい順に並べて4等分したときの区切りの値である四分位数を紹介していきますので、以前の内容も確認しつつ読み進めていただけますと幸いです。
2. 代表値の計算
今回は、次のようなデータを扱います。ある男性の、毎日の運動時間を1か月間記録したものです。

このデータを用いて、まずは1か月間の運動時間の平均値の計算方法を見ていきましょう。Excelで平均値を計算する際は、AVERAGE関数を使うのが一般的です。引数としてデータを選択し、実際の値を計算してみましょう。

1か月間の平均運動時間を計算することができました。同様の方法で、中央値、標準偏差を計算してみましょう。中央値と標準偏差は、それぞれMEDIAN関数、STDEV.S関数を使って計算していきます。平均値の計算と同様にデータを選択し、引数とします。


このように関数を入力し、引数にデータを指定するというのが計算の流れとなります。なお、代表値には平均値と中央値のほかに、データの中で最も多く現れる値である最頻値もあり、ExcelではMODE.SNGL関数で求められます。次章では、四分位数の計算方法に触れていきます。
3. 四分位数の計算
四分位数を計算する際は、QUARTILE.INC関数を使うと便利です。この関数はデータを選択した後で、さらに引数として0から4のいずれかの値を入力する必要があります。この数値によって計算される四分位数が区別され、0から順に最小値、第一四分位数、中央値、第三四分位数、最大値に対応します。たとえば引数を1、2、3とした場合、以下のように計算することができます。



上から順に第一四分位数、第二四分位数、第三四分位数となっています。以上から分かるように、中央値はMEDIAN関数、QUARTILE.INC関数のどちらでも計算することができます。また、最大値、最小値を計算する際にMAX関数、MIN関数を使うことが多いですが、QUARTILE.INC関数の引数を設定することでも同様に計算することが可能です。
関数を使ってどんな計算ができるのかを覚えておくと、データ分析をより使いこなすことができます。ぜひこの記事を通して、代表的な関数を覚えておきましょう!
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<文/伊藤智也>
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