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マスログ

2022/01/19

年収データ把握編-ビジネス情報収集入門①-

和からの綱島です。以前に情報収集超入門シリーズと題して、ミニ四駆を題材にマスログを書いてきましたが、今回からビジネス・仕事、生活などに活用できる実用的なものを簡単に、お伝えしたいと思います。

ミニ四駆で学ぶ-情報収集超入門①-

このシリーズのコンセプトとしては、世の中に公開されているデータや情報をしっかり捉えよう!というモノです。
情報は、知らないより知ってる人が得するのは間違いないと思っているため、まずは日本の現状をいろいろなデータから把握するとこが重要だと考えています。
(我々が日本で仕事しているからです。)

そこで、第1回目としては国税局から公開されている「民間給与実体統計調査」から抜粋し、年収データを一緒に把握していければと思います。

↓↓↓動画で見たい方はこちら↓↓↓

1.民間給与実態統計調査って何?

政府統計の総合窓口サイト「e-Stat」に記載されている「民間給与実態統計調査」の説明を引用すると「民間給与実態統計調査は、民間の事業所における年間の給与の実態を、給与階級別、事業所規模別、企業規模別等に明らかにし、併せて、租税収入の見積り、租税負担の検討及び税務行政運営等の基本資料とすることを目的としているものです。」とあります。
(引用元:e-Stat 政府統計の総合窓口 民間給与実態統計調査

超簡単にまとめると、給与所得者の給与の実態が記載されているものと言えます。
平均だけ見ても、日本の給与所得者全体での平均給与や事業所規模ごととか様々なものが載っています。これが毎年9月ごろに前年分が公開されます。
※今だと令和2年分(2020年分)が令和3年(2021年)9月に公開されました。
この直近分をPDFで確認すると全部で287ページもあり、かなりのボリュームのため私も全部は把握できていませんが、このような素晴らしい集計結果を示したデータが無料で閲覧できることを知らない方も多いようです。

2.抑えておきたいポイントは?

前述のとおりすべてに目を通すのはさすがに大変で辛いので、まずは全体を要約して把握することが良いと思っています。(もしくは、自分の興味があるところから把握)
そこで、今回は給与所得者全体の平均について記載しますが、令和2年の状況から抜粋すると、
・給与所得者の平均給与は433万円である。
平均年齢は46.8歳である。
平均勤続年数は12.4年である。

このような状況です。これを見るとあまり夢がありません。46.8歳で勤続年数12.4年の人が年収433万円なのが平均的ということだからです。
ただし、事実を客観的に把握することは非常に重要なので、これを考えて現在の自分の状況などを考えてみることは必要です。
例えば32歳、勤続10年ほどで年収600万円が欲しい!!とすると、よほどのスキルがないと難しいことがわかってきます。同じく32歳で転職して600万円の年収がもらえる確率もかなり低そうなことがわかります。

次に全体を要約して平均で把握したら、分解してみることが重要で、例としては、性別、年齢別、勤続年数別、事業所規模別など民間給与実態統計調査には記載されているので興味を持った方は確認ください。

3.給与階級の分布を見てみよう

先ほど、全体の平均を捉えてみましたが、分解して物事をより詳しく捉える1例として、次に給与階級ごとの分布を見てみましょう。民間給与実態統計調査では「給与階級別の総括表」というものがあり、100万円以下~2,500万円超まで階級ごとの人数も記載されています。
果たして、それぞれの年収階級にどのくらいの人がいるのでしょうか。
(記載されているのが集計表のため、グラフで作成してみました)


集計表に平均を組み合わせたり、割合から知りたいことを可視化することで、より深く情報を捉えることも可能です。
このようにみると、令和2年日本の給与所得者は年収1000万円以上が6.3%であることがわかります。

さらに、先ほどの平均勤続年数や平均年齢を加味して考えると、若くして年収1000万円を稼ぐのはかなり難しいのがわかってきます。
年収600万円以上で見ても30.2%なので、3人に1人程度しかいないことがわかります。情報を把握すると、給与所得者が現在の年収を上げていくのは結構、難しそうなのがわかってきます。

4.10年前と比較してみる

データを捉える際に重要な視点の一つが「比較」です。そこで、直近データと10年前の給与階級データを折れ線グラフで比較してみました。
まずは、人数と階級ごとの比較です。


令和2年は10年前と比較して、給与所得者数合計が増加しているため、ほとんどの階級で多くなっています。
ちなみに、平成23年は平均給与409万円、平均年齢44.7歳、平均勤続年数11.6年でした。

他、割合も比べてみました。


比較すると、令和2年では割合的には500万円未満の階級が減少し、500万円以上の階級が増加しているのがわかります。人数で見るか、割合で見るかによって、どのように解釈するかが難しいところです。

5.まとめ

さて、本日は民間給与実態統計調査の中から全体の平均を捉えて階級で分布を見て見ました。ネットで公開されているデータであっても集計表のまま読み解くより、少しの手を加えることで新たな知見を得られることが多いです。
ただ、集計表やグラフをしっかりと読解するのは慣れていないと難しく、その意味でもすべての社会人や大人は1度、数字的・統計的読解力を学ぶ意味があるかと思っています。
・前述の結果をどのように読解するのか?
・給与を増やすにはどのように解釈したらよいのか?
・給与所得者でお金持ちになれるのか?

まずは数字的読解力を学んでみよう!!と思ったら、弊社の無料オンライン講座の「数字トレーニング体験セミナー」へお越しください。

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次回は、また民間給与実態統計調査を別の角度から見ていきたいと思います。

<文/綱島佑介>


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