計算練習だけしても数に強くなれないワケ
公開日
2021年10月28日
更新日
2024年8月4日
大人に計算練習は必要か?
【計算練習をすると、数に強くなれる。】
数字に弱い人はどうもそう考える傾向があるようです。計算練習をしなくちゃ!と。しかし、本当に計算練習をすると、数に強くなれるのでしょうか。
実は、ポイントを掴みながら計算練習をしなければ、数に強くなれるどころか、むしろ弱くなることもあると考えています。
なぜなら、計算練習はあくまで、「数が四則演算にによってどう変化するか。」を一定手順の作業に則ってやっているに過ぎないからです。
その四則演算ができるという基礎を身に着けることは大事ですが、実はそれだけやっても数には強くなれません。
なぜなら、一定手順を練習すれば、一定手順を行うことが早くなったり強くなるだけです。その活かし方は学んでいません。ソロバンをやっていた人も同じ理屈で、数に強くない方もいます。もちろん、そろばんは頭の中で計算ができるようになったり、暗算が習得できることも含めればとても数に強くなる有効な手段の一つと考えていますが、そろばんだけをやっていれば強くなるのかと言えばNOです。しかも計算練習をどんなにやってスピードが速くなったとしても、最終的には電卓に勝てません・・・。
ここで、応用を考えてみましょう。
・そろばんをやったら、財務分析ができるでしょうか。
・簿記を学んだことになるでしょうか。
・マーケティングに数学を活用できるようになるでしょうか。
・確率分布を理解し、統計学を学んだことになるでしょうか。
すべてNOですね。
つまり、計算は活かさなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
計算は活かしてこそ、意味がある。
何を隠そう、私も起業する前までは、ほとんど数字の活用方法はわかりませんでした。
なぜなら、簿記を体系的に学んだこともなければ、統計学もほとんど学んだことはありませんでした。
でも、計算力のベースがあったので、身に着けやすく習得することにつながりました。
電卓を使わなくてもある程度頭の中でシミュレーションをしたり、分析をする癖が身についていたからです。
この能力は経営するにも多いに役立ちました。
計算はあくまで数に慣れるためのとても大切な基礎です。基礎なくして応用はないのですが、基礎だけを身につければ応用力が学べるかと言えばNOです。応用は応用として学ばなくてはなりません。
それを忘れてはいけません。
・数字×マーケティング
・数字×簿記
・数字×経理
・数字×データ分析
・数字×経営
・数字×資産運用
・数字×営業
・数字×売上分析
・数字×日常
・数字×ショッピング
・・・etc.
あなたはどこに数字力を活用していきますか?「計算をどう生かすか。」を考えた上で計算練習をしていきましょう!
●和からのセミナー一覧はこちら
●お問い合わせフォームはこちら
<文/堀口智之>