食べ物アレルギーの発症率はどのくらいか?【ワクチンとの危険性を比較する】
公開日
2021年10月30日
更新日
2024年8月4日
■食べ物のアレルギーについて調べてみました。
小学生や中学生の食べ物アレルギー発症率についてご存知でしょうか。
実は、小学生が4.2%で、中学生が3.7%になっています。(2015年のデータより)
つまり、
小学生は、およそ24人に1人くらい食べ物アレルギーがある。
中学生は、およそ27人に1人くらい食べ物アレルギーがある。
とされています。
ただし、これは、卵、牛乳や小麦、えび、そば、ピーナッツのいずれかのアレルギーのみで計測しているデータです。
厚生労働省の公開している資料によるとこのような結果になっています。(引用:食物アレルギー – 厚生労働省)
実は、「卵」・「牛乳」の発症率がどの年齢においても非常に高くなっています。3歳~小学5年生で、おおよそ50%前後で、食べ物アレルギーの代名詞とも言えそうです。しかし、その割合は年を重ねていくと少しずつ減少していきます。そして、成人ではエビ・カニ、魚類や貝類などの発症率も高くなっています。意外なのは、チョコレートにもアレルギーなどがあるのですね。このようにアレルギーの発症については、年齢によっても違っており、後天的にも発生することが知られています。
日本の食物アレルギーの有病率は、全年齢を通すと、およそ1~2%ぐらいだと推定されています。
また、アレルギーが発症してしまったときの症状は様々で、皮膚症状が最も多く全体の約9割ほどになっています。じんましんやかゆみの症状が出てきます。呼吸器系の症状やや粘膜症状などもありますが、最も重篤なショック症状も10%の確率でなると言われています。
■単純比較で「ワクチン」よりも「卵」の方が危険
人類皆が同じものを口にする・・・と考えてみると、「卵」や「牛乳」は危険性の高い食べ物です。
なぜなら、
・食べ物アレルギーの有病率は2%とする
・卵を口にすると、食べ物アレルギーの人のうち2割の人がアレルギーを発症すると考える
・そのうち1割がショック症状となる
そう考えると、
2%×20%×10%=0.04%
つまり、2500人に1人以上は命の危険があるのが「卵」です。(あくまでショック症状のみで見ると)
今回2021年から勧められているワクチンについても危険性が一部から報道されていたり、「ワクチン接種は危険だ。」という意見がありますが、体調の急変につながるアナフィラキシーショックの割合は実際のところ1万2000分の1程度であると考えられることを見ると、卵や牛乳の方がよほど危険なようにおもえてしまいます。
単純比較で、危険性は「卵」の方が5倍リスクが高いと言えます。
もちろん、これは単純比較ではありますので、卵の場合、他食べ物アレルギーの場合、事前に「食べると危険である。」ことが既にわかっているので、ワクチンはどうなるかわからない・・・という意味ではワクチンの恐怖はやはりあることは判断できますし、ワクチンの場合、多くの方に副反応が見られます。副反応によって命の危険はないものの生活への支障も考えられますので、一概に危険性を比較をするのも違いますが、ただ、日常の中にもリスクや恐怖を感じている食べ物があるという方も1~2%程度はいるということは忘れてはならないことだと思います。
引用:食物アレルギーの仕組みって?発症したらどうする?
引用:ワクチン接種 アナフィラキシー 約12000回に1件の割合 厚労省
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<文/堀口智之>