文章問題が苦手な方へ「ビジュアル系問題解法」
公開日
2020年7月27日
更新日
2020年7月27日
こんにちは、和からの西原です。
講師として算数や中学数学を主範囲とした社会人が受験する”SPI非言語対策”や”公務員試験 数的処理・判断推理”、”GMAT Math”を担当しています。
カウンセリングや授業を実施した際にお客様からよくご相談いただくフレーズがあります。
「文章問題が理解出来ず、どうしたら良いかさっぱりわからない。」
わかります、私自身も同じ事でよく悩みます。
国語が得意でない私は文章は書くのも読むのも苦手ですし(本記事を書くのも一苦労です・笑)、記憶力も良くないです。
それでも私自身含め、読み解きが苦手という人はどのようにすれば文章問題への苦手意識を克服できるか、理解できるか、してもらえるかという事を日々試行錯誤しています。
そこで、今回はその私が講師をするにあたり助けてくれた問題解法について書きたいと思います。
この記事の主な内容
ビジュアルを使った解法ステップ
“問題を整理して、次に何をするべきか”、これを示し助けてくれたのが「ビジュアル系問題解法」です。
絵を描くのも得意ではありませんが、直線や長方形は何とか描けます。ビジュアル系といってもアッチ系ではありません。(どっち系?)
カッコ良く命名していて恥ずかしいですが、やることはシンプルに
- ①文章を線、長方形、〇(マル)などの図に起こします。
- ②図に文字や数を書き込むことで「わかっていること」、「わからないこと」を明確にします。
- ③問題で聞かれていることは、②で明確にした”わからないことのどれか”です。「?」マークをつけます。
- ④計算の道筋をつけて解いていきます。
図を描いて大小関係を示し、数を入れることで、記憶力が良くなくても、次にどうしたら良いかをすぐに思い出すことができます。
結果、文章を何ループもしないで済むので、時間短縮や嫌な汗をかかずにすみます。
ここで四則演算が不安な方は下記マスログをご覧下さい。
ビジュアル解法例
では、ビジュアル系問題解法を使って問題をいくつか解いていきましょう。
線分図編
Q.100個の製品を3日間で販売しました。
1日目は2日目より3個多く、2日目は3日目より5個多かった。
1日目の販売個数はいくつか?
割合長方形編
Q.定価の30%引きで売ると、200円の利益が出るように定価を設定した。
原価が850円の時、定価はいくらか?
場合の数編
数字4桁のパスコードがあり、0~9の数字を各桁に使うことができる。
全部で何通りのパスコードを作ることが出来るか?
ただし、すべての桁に同じ数字を使うことはできない。
おわりに
まずは、描いてみることで問題を整理し道筋をつけると、段々と「解法の計画と実行」する思考を養うことができます。「わからないこと」をわからないままにせず、「わからないこと」を”明確”にすることで
苦手な文章問題は以前より、解きやすくなります。
和からの個別指導では、社会人に必要な算数・数学試験対策や算数から苦手意識を克服したい方など、ご自身のペースに沿って学ぶことができます。ご興味があれば一度無料カウンセリングでご相談ください!
<文/西原>