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Ollamaの使い方入門|ローカルLLMを自分のパソコンで動かす手順

公開日

2026年8月8日

更新日

2026年8月12日

ノートパソコンの中だけで完結する光のデータフローを描いたイラスト

この記事のポイント

  • Ollama(オラマ)は、ローカルLLM(パソコンの中だけで動く生成AI)を無料で動かせる定番ツールです
  • インストール後、コマンド1行でモデルのダウンロードからチャット開始までできます。覚えるコマンドは実質3つです
  • 日本語で実用にするには、モデル選びと「一度に読める長さ(コンテキスト長)」の設定が鍵になります

和から 生成AI活用支援

「ローカルLLMを試してみたいけれど、何から入れればいいのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。クラウドに情報を出さずに生成AIを使える環境は、外に出せない資料を扱う仕事ほど価値があります。この記事では、定番ツールOllamaを使って、インストールから日本語チャットまでを最短の手順で解説します。

Ollamaとは|なぜ定番なのか

Ollamaは、ローカルLLMを動かすための無料ツールです。定番とされる理由は、導入の手数が圧倒的に少ないこと。インストーラーを実行し、コマンドを1行打てば、モデルのダウンロードからチャット開始までを自動でやってくれます。

クラウドの生成AIと違い、ローカルモデルを選んで一度ダウンロードすれば、文章の生成はパソコンの中で完結します。機密資料を扱う仕事や、通信のない環境と相性のよい仕組みです。ただし、Ollamaには処理をクラウドへ送る「クラウドモデル」もあるため、機密情報を扱う場合は必ずローカルモデルであることを確認してください。なお「黒い画面は避けたい」という方には、マウス操作だけで使えるLM Studioという選択肢もあります(関連記事で解説しています)。

クラウドAIとローカルLLMの違い|入力内容の行き先を比較した図解

始める前に|必要スペックの目安

環境 できることの目安
メモリ8GB 小さめのモデルなら試せる。選択肢と応答速度に制限が出やすい
メモリ16GB以上 日常利用の現実的なライン。8Bクラスのモデルが視野に入る
メモリ32GB/専用GPU/Appleシリコン搭載Mac より大きなモデルも選択肢に。Macは本体メモリをそのまま計算に使えるため相性良

まずは小さいモデルで動かし、物足りなければ大きくしていくのが失敗しない順番です。モデルの選び方そのものは、関連記事「ローカルLLMのおすすめと選び方」で詳しく解説しています。

Ollama導入の流れ|インストール・コマンド1行・チャット開始の3ステップ図解

手順1|インストールする

Windowsの場合

Ollama公式ダウンロードページから「OllamaSetup.exe」をダウンロードして実行します。管理者権限は不要で、画面の指示に従うだけで完了します。

Macの場合

同じく公式サイトからMac用のインストーラーをダウンロードして実行します。Appleシリコン(M1以降)のMacは、ローカルLLMと特に相性のよい環境です。

手順2|最初のモデルを動かす

インストールが終わったら、ターミナル(WindowsならターミナルまたはPowerShell)を開き、ollama run モデル名 と1行打ちます。初回はモデルのダウンロードが始まり、終わるとそのままチャットの入力待ちになります。ここまでで、もうローカルLLMは動いています。日本語で話しかけてみてください。終えるときは /bye と入力します。

モデル名は公式サイトのモデル一覧から選びます。同じモデルでも「:8b」のように末尾でサイズ(パラメータ数)を選べるものが多く、同じモデル系列では、一般に数字が大きいほど高い性能を期待できますが、必要メモリが増え、応答も遅くなります。モデルの設計や量子化方式でも性能は変わるため、数字だけで優劣は決まりません。まずは小さめから始めましょう。

手順3|覚えるコマンドは3つだけ

コマンド 何をするか
ollama run モデル名 モデルを起動してチャットを始める(未取得なら自動ダウンロード)
ollama list 手元にあるモデルの一覧を見る
ollama rm モデル名 使わないモデルを削除して容量を空ける

モデルのファイルは、モデルによって数GBから数十GB以上になることがあります。試して合わなかったものは削除していくと、ストレージを圧迫しません。

日本語で実用にする2つのコツ

日本語に強いモデルを選ぶ

ローカルLLMの日本語力は、モデル選びでほぼ決まります。多言語対応をうたう海外製モデルか、日本語を重点的に学習した国内開発モデルを選びましょう。「日本語で聞いたのに英語で返ってくる」場合は、モデルの系統が合っていないサインです。

長い文書を読ませるなら「文脈長」を確認する

一度に読み込める長さ(コンテキスト長)には、利用できるVRAMなどに応じた既定値が設定され、長文用途では不足することがあります。長い資料の要約で「途中から忘れる」場合はこの設定を広げます。ただし広げるほどメモリを消費するため、機種との相談になります。

うまく動かないときは

  • コマンドが認識されない:インストール直後に起きがちです。ターミナルを開き直すと解消することがあります
  • 日本語の表示が崩れる:モデルではなくターミナル側のフォント設定が原因のことがあります
  • 動くけれど遅い:モデルが機種に対して大きすぎるサインです。ひと回り小さいサイズか、強めに圧縮(量子化)された版に切り替えましょう。GPU搭載機で遅い場合はドライバーの更新も確認を

よくある質問

Q. Ollamaは無料で使えますか?

A. ローカル実行機能は無料で利用できます。無料で公開されているモデルもありますが、モデルごとに利用条件(ライセンス)が異なります。業務では商用利用の可否を確認し、クラウド機能を使う場合は最新の提供条件も確認してください。

Q. 会社の資料を読ませても大丈夫ですか?

A. ローカルモデルを選ぶ場合、文章の生成はパソコン内で行われるため、クラウド型より情報を外に出しにくい仕組みです。ただし、クラウドモデルを選ぶと処理内容が外部サービスへ送られます。まずお勤め先のAI利用規定を確認してください。また、ツール自体の更新確認などで通信が発生する場合があるため、「どの操作で通信が起きるのか」を把握して使うことをおすすめします。

Q. クラウドのAIとどちらを使えばよいですか?

A. どちらか一方ではなく併用が現実的です。機密のあるものは手元のローカルLLM、最新情報の調査や長文の生成はクラウドAI、と得意で使い分けましょう。

まとめ

Ollamaを使えば、ローカルLLMの導入は「インストール+コマンド1行」まで簡単になっています。まずは小さなモデルで「自分のパソコンでAIが動いた」を体験し、そこから日本語モデルの選定、長い資料の読み込み、手元の文書を使った活用へと進んでいきましょう。

※本記事の手順・仕様は2026年7月時点の情報です。ツールの更新が速い分野のため、導入時はOllama公式ドキュメントの最新情報をご確認ください。

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執筆:和から株式会社 数学講師
「大人のための数学教室 和から」を運営し、累計3万人以上に指導。法人200社以上の研修実績。

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