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貸借対照表(B/S)とは|資産・負債・純資産の見方をやさしく解説

公開日

2022年12月23日

更新日

2026年4月27日

この記事のポイント

貸借対照表(B/S)=企業のある時点の財政状態を「資産・負債・純資産」で表した一覧表
左側=資産(持っているもの)、右側=負債+純資産(資金の出どころ)で、左右の合計が必ず一致
流動/固定に分けることで、短期の支払い能力と長期の財政基盤がわかる
・実例:自己資本比率・流動比率の計算で、企業の安全性を見抜く

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貸借対照表とは

貸借対照表は英語ではBalance Sheetと呼ばれ、簡易的にB/Sと表記されることが多いです。損益計算書はある時点の企業の資金の状態を記した財務諸表の一つであり、資金の運用形態と調達源泉をまとめたものです。貸借対照表は企業の資産を負債と資本(純資産)に分解します。具体的に、貸借対照表は借方(左側)の資産の部と貸方(右側)の負債の部・純資産の部の3つのパートから構成されます。次のセクションでは、これらの項目の見方について説明します。

各パートの意味

はじめに、借方(左側)の資産の部は実際に企業がどのような形で資金を保有しているかを表します。具体的には、現金・預金・在庫・設備・土地・債権などが挙げられます。更に、資産の部は現金や商品などの「流動資産」、土地などの「固定資産」、開発費などの償却できる「繰延資産」で構成されます。

次に、貸方(右側)の一部である負債の部について考えます。貸借対照表の貸方は資金がどのような内訳で調達されているかを表します。そのうち、負債の部は社債や銀行からの借入金といった形で調達した資金を示しています。負債の部は流動負債の部固定負債の部に細分化されていて、流動負債は負債のうち一年以内に返済しなければならないものです。

最後に、貸方(右側)の一部である純資産の部について考えます。純資産の部は基本的には企業が株主から調達した資金を示しており、「株主資本」・「評価・換算差額等」・「新株予約権」の3つのパートで構成されます。株主資本には資本金・資本余剰金・利益余剰金(内部留保)・自己株式に該当する資本が記載されます。評価・換算差額等は保有する資産の購入時との時価の差額であり、土地や有価証券の評価額の変動を反映します。新株予約権はストックオプションと呼ばれ、将来のある時点で決められた価格で株式を一定数購入できる権利のことです。

貸借対照表の構造

貸借対照表(B/S)の構造図 左側の資産と、右側の負債+純資産が同じ高さで釣り合うことを示す図 貸借対照表(B/S)の構造 借方(資産の部) 貸方(負債・純資産の部) 流動資産 ・現金、預金 ・売掛金 ・棚卸資産 流動負債 ・買掛金、短期借入金 ・未払金 固定資産 ・土地、建物 ・機械、ソフトウェア ・投資有価証券 固定負債 ・長期借入金、社債 純資産(自己資本) ・資本金 ・利益剰余金 資産合計 負債+純資産 合計
図:貸借対照表の構造。借方(資産)と貸方(負債+純資産)は必ず釣り合う

B/Sは「左=資産」「右=負債+純資産」で、左右の合計が必ず一致します。

借方(資産の部)貸方(負債・純資産の部)
流動資産現金・預金、売掛金、棚卸資産など流動負債買掛金、短期借入金など
固定資産土地、建物、機械、ソフトウェアなど固定負債長期借入金、社債など
  純資産資本金、利益剰余金など

B/Sから読み取れる主な指標

指標計算式分かること
自己資本比率純資産 ÷ 総資産 ×100長期的な安全性。30%以上が目安
流動比率流動資産 ÷ 流動負債 ×100短期の支払い能力。150%以上が目安
当座比率当座資産 ÷ 流動負債 ×100より厳しい短期安全性。100%以上が目安

貸借対照表の活用

貸借対照表は決算期の後に上場企業であればすべての企業において発表され、多くの場合ホームページ等で入手することができます。

貸借対照表に記されている数値を用いることで企業の安全性や過去の財政状況との比較ができます。流動資産と流動負債の比率を表す流動比率を計算することで財務上の安全性を検証できます。流動負債に対して流動資産が少なければ企業は資金繰りに苦戦します。また、自己資本比率や固定比率といった指標を参照することで自己資本と総資産・固定資産の関係を見ることができます。一般的に、自己資本の比率が高いほど長期的な安定性は高いと言われています。

貸借対照表は損益計算書・キャッシュフロー計算書と合わせて財務三表と呼ばれ特に重要であるとされています。この機会にぜひこれらの財務諸表の意味と読み方を習得しましょう。

参考:貸借対照表とは【経済用語をやさしく解説】-大人の数トレ教室
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