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ドラマで数学!フランス式指電卓とは?≪前編≫

公開日

2022年11月27日

更新日

2022年11月27日

みなさん≪古畑任三郎≫というドラマシリーズをご存じですか?

古畑任三郎シリーズといえば、田村正和さん演じる警部補・古畑任三郎が、卓越した洞察力と推理力をもって華麗に犯人を追い詰めていく刑事ドラマです。
すでにシリーズは完結していますが、いまだにファンの多い作品ですよね。

私自身もこのドラマが大好きで、先日なにげなく配信サイトで見返していたのですが、その中に「被害者が数学者。犯人も数学者。」な回がありました。
数学を愛する者同士の間に起きたなんとも悲劇的な物語なのですが、事件の話は一旦置いておいて、今回はその中で紹介されていた「フランス式指電卓」のお話をしていきたいと思います。
(物語が気になる方は、是非「笑うカンガルー」という回を見てみてください)

フランス式指電卓の手順

フランス式指電卓とは、“一桁同士の掛け算を指で計算する”というものです。(ただし5×5以上の掛け算で有効です)
日本の小学校では大抵九九を暗記しますが、海外ではこういった方法で計算をするのかもしれないですね。

具体的な計算方法は、下の画像と手順を見ていきましょう。
今回は9×7を例にして説明していきます。
みなさんも是非一緒にやってみてください。

①まずは両手を開いたパーの状態にします。
②親指から順に、指を折って数えていきます。
③6以上になったら、今度は小指から順に開き、折り返していきます。
④9×7を指電卓する場合、画像のような手が完成形になります。

計算結果

ここまで来たら後は簡単で、答えとなる数の「十の位」と「一の位」を分けて出していきます。

まず「十の位」ですが、
手順④で完成した手の“立っている指”を足し算します。
今回で言うと4+2なので『6』ですね。

そして「一の位」は、
手順④で完成した手の“折れている指”を掛け算します。
ここは1×3なので『3』になりますね。

さてどうでしょうか。
十の位が6、一の位が3なので答えは『63』となり、見事、指電卓で正確な答えを出すことができました。

なぜ指電卓で答えが出せるのか?

フランス式指電卓の方法で、なぜ答えが出せるのか。
皆さんはその理由がわかりますか?

実はこの指電卓、きちんと数式で証明することができるんです。
後編では、その証明についてお話ししていきたいと思いますのでお楽しみに。

古畑任三郎…ではなく、和からスタッフの池下でした。

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<文/池下>


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