筆算とは【算数からやさしく解説】
公開日
2022年3月9日
更新日
2024年8月4日
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この記事の主な内容
筆算とは
筆算とは、紙に書きながら行う計算手法のことです。小学校の算数からずっと我々は学んできました。
筆算以外では、暗算(頭の中で計算する)や珠算(そろばん(算盤)を使った計算)手法などがありますが、筆算は計算のプロセスを紙に書いていくので、誰が見ても客観的に理解でき、第三者が正しさを評価しやすいというメリットがあります。可視化されているので、どこで間違えたかもわかります。
筆算の具体例
例えば筆算の足し算を考えてみましょう。
35+29を行います。
これを具体的に式で解釈をすれば、以下のようになります。
35+29=(30+20)+(5+9)=50+(10+4)=64
35と29を足し算するためには、わざわざ35個のりんごと29個のリンゴを用意する必要は一切なく、10の位の足し算、1桁の数同士を足せば、それが計算結果につながるという形で、わかりやすく可視化されているのがわかります。それぞれの位を足せば、それが計算結果の出力につながります。
35×29という高度に見える掛け算も一緒です。
35×29=35×20+35×9=(30×20+5×20)+(30×9+5×9)=600+100+270+45=1015
という形で何をしているのか明らかになります。
筆算のデメリット
筆算のメリットは先ほど記載した通りですが、デメリットと言えば、筆算は、紙の上で解く手法ですが、紙の上で計算するくらい面倒なことは電卓やExcelなどで計算できてしまうからで、実用上のメリットが小さいことがあげられます。実際のところ、大人になってから筆算を活用している人はほとんどいないと考えられます。筆算でやる意味はほとんどないです。
ただ、筆算の計算プロセスの可視化は、コンピュータ内での計算や、計算そのもののやり方を可視化しているというメリットもあり、そこに学習の意味があると考えられます。
大人になってからの筆算の活用例
実は、筆算で行わなければならないくらいの計算は、電卓やツールで計算した方が間違いが少なく、正確で、気軽です。電卓で計算すべきではあるのですが、筆算は暗算能力を高める上での基礎となったり、アルゴリズムの練習となる意味では、十分意味があるものと思います。注意なのは、大人は筆算はほとんど活用する場面はなく、筆算の先にあるコンピュータでの計算の応用や、瞬時に頭の中だけで計算を行う暗算の方が使いやすいのが実情です。
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<文/堀口智之>