「大人は、食塩水なんて作らない」そんな一言から始まったCMの裏話を大公開!!
公開日
2018年10月16日
更新日
2018年10月16日
こんにちは!この度、和から株式会社としてCM動画を作りました。まずはぜひご覧いただけたらと思います。
■なぜこのCMを作ったのか
我々は、大人向けの数学教室を8年続けてきました。 その中で思ったことがあります。
「大人は、食塩水を作らない。」
ということです。皆さんに質問しますが、
「いつ食塩水を作りましたか?」
料理で多少塩を振ったりとかはあると思いますが、99%の人は大人になってから食塩水を作ったり、その食塩水を混ぜたりはしていません。しかし、数学の問題では、食塩水をやたら混ぜたがるのです。実に不思議で、大人になると思わずツッコんでしまうようなそんな問題が数学にはたくさんひそんでいます。そんな疑問を集めて動画にしてみました。
伝えたいこと
まずは楽しんで頂けたらと思います。声を出して思わず笑ってしまった。そんな声も多数頂いています。しかし、本当に伝えたいのはここからです。
「食塩水は作らないけど、その数式なら他の分野の様々なところで応用されていますよ。」
ということ。
「大人になってから数学見ると、問題自体が面白い。」
そんな兄の一言からいろんな問題を改めて振り返るきっかけにつながっていきます。我々が、本当にみなさんにお伝えしたいのは、こういう問題でも、社会できちんと応用されているということなんです。ぜひそんな意識でご覧いただけたら嬉しい限りです。そんな応用の一部をここに掲載していきたいと思います。
〇異常に気にする食塩水の濃度
2つの食塩水を混ぜたときの濃度を求める計算は、A事業とB事業を2つ統合させたときにどのくらいの利益率になるのか、という計算と実は一緒です。
〇人数分用意されないアメ
一人一人に同じ数だけ分配されるように都合よく用意されないアメは、仕事量の配分においての計算で用いられます。一人どのくらいの個数用意して・・・という形ではなく、まずこなさなければいけない仕事に対して一人あたりの仕事が配分されます。
〇水槽に水を注ぐ複数の蛇口
水槽に水を注ぐ複数の蛇口があって、どのくらいの時間でいっぱいになるのかを求める計算。実は、チームでの仕事、一人一人処理スピードが違う中で全体でどのくらいの時間かければ終わるのかという計算に応用することができます。
〇池を周回するだけの意味不明な兄弟
兄と弟が池を周回していつ出会うのか、ということを求める問題。これは、仕事量の配分において、チームの人数が増えたり減ったりすると、どのくらい一人あたりの仕事量が変化するのか、という問題という風にも考えることができます。
〇定まらない点P
とある図形において線上にある点Pが移動したときにその「面積」を求める問題。これは、点Pがどの辺を移動しているかによって面積が一定の割合で増えたり、一定になったりと変わります。いわゆる「場合分け」の問題です。例えば、スマホの通話料や通信料も同じロジックです。〇〇GBまでは通信放題という仕組みから、それ以上はある量に対して一定金額が別途料金がかかる、というプランも存在しており、「場合分け」の思考をうまくこなしていけるか、ということが問われています。
〇一緒に家を出ない兄弟
自転車で学校に向かう弟が、いつ早めに歩きで出発した兄に追いつくのか。という問題は、事業における利益が出始める売上を求める計算、「損益分岐点」を求める計算式と全く一緒になります。
〇必ず取り出す袋に入った3色のボール
袋に入った3色のボールを何回か取り出して確率を求める計算。これはお客様がお店でどんな商品をカゴに入れるのか、実は袋の中のボールを取り出すような、シンプルな確率の応用で表現できます。
〇金額の分からない買い物
バナナが何円かわからないし、リンゴが何円かわからない。でも、合計個数と合計金額は分かっている。これは、例えば「予算の中で利益を最大化する思考」と一緒です。いろいろな制約条件の中で、最も効率的、効果的な方法を探らなければいけないこのような思考は、ビジネスでは当たり前のように用いられます。「〇円のものを〇個買ってこい」ではありません。予算内で一番お得な買い方を模索する、とても大切な思考です。
〇サイコロをn回振る
人生はうまくいかないことはたくさんある。たまたま「1」の目が続くようにうまくいかないことが続くこともあるんです。でも、「1」の目は、1/6の確率に収束することを思い出して下さい。きっとこのあと、「6」の目が出るようにうまくいくこともきっとあるはず。希望を持って毎日を歩んでいきましょう!
そんな想いを込めた動画になりました。 ぜひ楽しんで頂けたら何よりです!! 【追記】 好評頂き、第二弾を作成しました。こちらもぜひご覧ください。