KPIとは|KGIとの違い・SMART原則・設定方法をやさしく解説
公開日
2023年2月2日
更新日
2026年4月27日
この記事の主な内容
この記事のポイント
・KPI(Key Performance Indicator)=重要業績評価指標。目標達成度を数値で測るための指標
・KGI(最終ゴール)を分解して、途中段階で測れるよう SMART原則 に沿って設計する
・営業/マーケ/人事など部門ごとに代表的なKPIが異なる
・ダッシュボード化と週次レビューで「数字で経営する」文化を作る
KPIとは
KPIは、Key Performance Indicatorの略で、日本語では「重要業績評価指標」を意味します。KPIは、企業が達成したい目標やその企業が行う業務を評価するために用いられる指標です。KPIは、企業の経営において重要であるとされる指標を選定し、そのデータを収集し、分析し、その結果をもとに業績を評価することで、企業の経営を改善することを目的として使われます。例えば、営業担当者が見込み客を獲得する数や、Webサイトからの収益を生み出すアクセス数などがKPIとして挙げられます。
KPIの重要性
KPIは、重要な指標を選定し、そのデータを収集し、分析し、その結果をもとに業績を評価することで、企業の経営を改善することを目的として使われます。そのため、KPIは、企業の経営において欠かせないものとされます。
KPIを用いることで企業の現状を明確にすることができるため、将来の経営方針を立案する際に活用することができます。また、KPIを用いることで各部門や個人の仕事に対する評価ができるため、組織全体での仕事の効率を向上させることができます。さらに、企業の目標達成度合いを測ることができるため、目標の達成状況を確認し適切な対応を行うことができます。最後に、KPIを用いることで、企業の競争力を向上・維持させることができます。
したがって、KPIは、企業の経営において欠かせないものであり、重要性が高いものとされます。
KPIの選定方法
KPIを選定する際には、次の方法があります。
1. 企業の目標を明確にする
まず、企業が達成したい目標を明確にします。この目標を達成するために必要な指標を選定することで、KPIを設定できます。売上などはわかりやすいKPIの一つです。
2. そのビジネスにおいて重要であるとされる指標を選定する
次に、企業のビジネスにおいて重要であるとされる指標を選定します。この指標は、企業が達成したい目標を支援するものである必要があります。例えば、新規顧客数など。
3. KPIを選定した指標を測定するためのシステムを構築する
KPIを選定した指標を測定するためのシステムを構築します。このシステムは、KPIを測定するために必要なデータを収集するものである必要があります。Webサイトのアクセス数や購買数などのデータを自動的に収集できるシステムを作成することでコストを抑えることができます。
4. KPIを定期的に測定し、結果を分析する
KPIを定期的に測定することで、企業の現状を明確にすることができます。測定されたKPIの結果をもとに、企業の経営状況を評価することで、今後の方針を決めることができます。また、KPIの結果を共有することで企業内での共通の目標を持つことができ、組織全体での取り組みが促進されます。
5. KPIの結果をもとに、企業の経営を改善する
KPIが目標値を下回っている場合には、その原因を分析し改善する必要があります。また、KPIが目標値を上回っている場合にも、その成功要因を分析しそれを維持するための施策を行う必要があります。
KPIとKGIの違い
KGI(最終ゴール)を分解した中間指標がKPIです。
| 区分 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| KGI(Key Goal Indicator) | 最終的に達成すべきゴール | 年間売上10億円、新規顧客1000社 |
| KPI(Key Performance Indicator) | KGIを達成するための中間指標 | 商談化率20%、月間リード500件 |
| KSF(Key Success Factor) | KGIを達成する成功要因 | 顧客満足度の向上、差別化 |
SMART原則でKPIを設計する
| 項目 | 意味 | 悪い例 → 良い例 |
|---|---|---|
| Specific | 具体的 | 営業を頑張る → 月20件の商談を実施する |
| Measurable | 測定可能 | 顧客満足を上げる → NPS+10ポイント |
| Achievable | 達成可能 | 受注3倍 → 受注+30% |
| Relevant | 関連性 | SNSフォロワー数 → 商談化率 |
| Time-bound | 期限 | いつかやる → Q3末までに |
部門別 代表的なKPI例
| 部門 | KPI例 |
|---|---|
| 営業 | 新規商談数、受注率、受注単価、平均商談リードタイム |
| マーケティング | リード獲得数、CV率、CPA、ROAS |
| カスタマーサクセス | 解約率(チャーンレート)、NPS、アップセル率 |
| 人事 | 離職率、採用充足率、研修受講率 |
| 製造/物流 | 不良品率、リードタイム、在庫回転率 |
KPIを使った経営改善の例
具体的に、KPIを用いてどのように経営改善が図られるのかを紹介します。
1. コスト削減を図るために、生産部門のKPIとして、生産コストや生産スピードを設定する。これらのKPIを測定し、生産コストが目標値を上回っている場合は、生産プロセスを見直し、コストを削減する。また、生産スピードが目標値を下回っている場合は、生産プロセスを見直し、スピードを向上させる。
2. カスタマーサービスの向上を図るために、カスタマーサービス部門のKPIとして、カスタマーサービスの満足度や、カスタマーからの問い合わせの反応速度を設定する。これらのKPIを測定し、満足度が目標値を下回っている場合は、カスタマーサービスの改善点を分析し、カスタマーサービスを向上させる。
3. 企業のブランドイメージを向上させるために、マーケティング部門のKPIとして、Webサイトのアクセス数やSNSでのいいね数を設定する。これらのKPIを測定し、アクセス数やいいね数が目標値を下回っている場合は、マーケティング戦略を見直し、ブランドイメージを向上させる。
4. 社員のモチベーションを向上させるために、人事部門のKPIとして、社員のキャリアアップやワークライフバランスの満足度を設定する。これらのKPIを測定し、満足度が目標値を下回っている場合は、社員のキャリアアップやワークライフバランスの改善点を分析し、社員のモチベーションを向上させる。
このようにKPIを設定することで、目標値を達成しない場合に迅速に改善に移ることができます。KPIは企業や部署の戦略を随時軌道修正させるために欠かせないものとなります。
まとめ
この記事では、はじめにKPIの定義とその重要性、そしてKPIの選定方法や具体的な活用例を確認しました。KPIを使うことで、企業の現状を明確にすることができ、今後の方針を決めることができます。また、KPIの結果を共有することで、企業内での共通の目標を持つことができ、組織全体での取り組みが促進されます。KPIを使うことで、企業の経営を改善することができるため、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
<文/須藤>
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