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「世にも美しき数学者たちの日常」とは!?

公開日

2019年4月14日

更新日

2019年4月14日

さて、「数学者」と聞くと、どんなイメージがありますか? 何か、すごく頭がよくて、でも堅い人のようなイメージを持つ方や 個性的な人?というイメージを持つ方もいるかもしれません。そんな、みなさまにとってみれば遠いような存在である 「数学者」がよくわかる本が出ました!

その名も

「世にも美しき数学者たちの日常」二宮 敦人 (著)(幻冬舎)

日本を代表する数学者の一人である黒川信重先生や加藤文元先生(「フェルマーの最終定理の風景」でおなじみ)、千葉逸人先生(Twitterでも有名)が登場しているだけでなく、実は私(代表である堀口)と、数学大好きスタッフの一人である松中も登場しています。ロマンティック数学ナイトの司会でお馴染み、タカタ先生(高校の数学教員をしながらお笑い芸人をこなす)も。様々な角度から、「数学者」の生態だけでなく、今の数学業界について、数学教育とは、数学と日常の関わり、数学に取り組むということ、そのすべてが書かれています。 少しだけ内容について引用させて頂きたいと思います。

 


 

「数学の花畑があるとして、僕はこっち側、花畑の方にいるんです。でも大きな岩があって、向こう側の人からは花は見えない。誰もこっちの世界を見ようともしないし、そもそも見えないと。だから、僕はこの岩を取り払いたいんですね。こっちに来てとはいわない、せめて、花畑が見えるようにしたいんです。」 「花畑、見たいです。見られるものなら。」 ぐいって身を乗り出す袖山さん。 そう、彼女とてただ、数学を嫌悪しているわけではない。ただ、どうにもとっかかりが見いだせないまま今に至るだけなのだ。 松中さんは頷き、「じゃあ・・・」と一つ数学の話をしてくれた。 (P153より)

 


 

ぜひ続きは、本書を手にとっていただきお読みいただけたらと思います。 数学界にとって、こういう「数学」の見せ方はおそらくこれまでになかったのではないかと思います。 「数学と社会をつなげる」という役割を持っている我々和からとしても このような書籍が世に出ることは好ましく、 「数学は苦手でもう二度と学びたくない・・・」 という方でも 気軽に手に取っていただけるように思います。著者の二宮さん、そして、幻冬舎の袖山さんにはインタビューやイベントでもお世話になり、数学者だけでなく、数学業界のこと、数学の魅力についてこれまでになかった新しい角度から素敵にまとめていただき、心より有難く思っております。 そしてこのつながりから、なんと昨年8月のロマンティック数学ナイトにもご登壇も頂きました。 そのときの写真はこちら。 さらに某書籍の表紙として、近々弊社WakaLabo新宿の様子が公開されるとのことで非常に楽しみです。 まずは、ぜひ「数学者たちの日常」ご覧になっていただけたらと思います。

「世にも美しき数学者たちの日常」二宮 敦人 (著)(幻冬舎) <文/堀口>

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