日常の物理学
-
もしも火星に飛ばされたら(3)火星の夕焼けは、青い【波編】
重力を測り、水の当てもつけて、火星での一日が終わろうとしています。あなたは岩に腰を下ろし、砂の平原に沈んでいく太陽を眺めます。火星の一日は約24時間40分。日暮れのリズムは、地球とほとんど同じです。ところが、沈んでいく太陽のまわりを見て、あなたは思わず目をこすります。夕焼けが、青い。 キュリオシティが撮影した火星の夕日…
2026年9月10日
-
もしも火星に飛ばされたら(2)火星で水を沸かすと、冷たいまま沸騰する【熱力学編】
火星で最初の朝を迎えたあなたは、ひどく喉が渇いていることに気づきます。見渡すかぎり、赤い砂と岩。それでも望みはあります。この星には、極地と呼ばれる場所や地面の下に、氷があるのです。 『もしも火星に飛ばされたら』は、ある日突然火星に飛ばされたあなたが、高校物理を頼りに生き延びるシリーズです。第2回のテーマは水。氷を溶かし…
2026年9月8日
-
もしも火星に飛ばされたら(1)あなたは今日から、バスケ選手より跳べる【力学編】
目を開けると、あなたは赤い砂の平原に立っています。空は薄いバター色で、太陽はいつもより少し小さい。風の音も、車の音もしない。振り返っても、誰もいない。――どうやらここは、火星です。 なぜ飛ばされたのかは、ひとまず置いておきましょう(私にも分かりません)。それより先に、確かめなければいけないことが山ほどあります。幸い、あ…
2026年9月6日



