引き算の繰り下がりを楽にする方法-考えたくなる算数⑥-
公開日
2022年5月9日
更新日
2024年8月4日
こんにちは。和からの西原です。
社会人になると算数・数学が苦手でもどこから学び直したらよいかわからない・・・といったご相談を解決するためにスタートしましたが、今回は、「引き算の繰り下がりを楽にする方法」について記載します。
前回の内容「引き算(減算)がもつ3つの概念」では、引き算の考え方を記載しているので、ぜひこちらもご覧ください。
この記事の主な内容
1.引き算の繰り下がりの混乱を防ぐ方法
①減加法
13 – 7 の計算を考えていきます。
もとの数(引かれる数)を10と3に分けます。
10は7より大きいため引き算ができます。
10 – 7 = 3を計算した後、使わなかった3を足すと、
3 + 3 = 6となります。
②減減法
同じく13 – 7 の計算です。
今度は、引く数をもとの数(引かれる数)の一の位の数である3と合わせるように3と4に分けます。
13 – 3 = 10を計算した後、残りの4を引くと、
10 – 4 = 6となります。
2. 二桁同士の引き算
少し数を大きくして二桁同士の引き算にチャレンジします。
41 – 18 を計算していきます。
図を使わずに暗算の練習をしていきましょう。
【STEP1】41を引く数18より大きくて近い区切りの良い数『20』と、21に分けます。
【STEP2】引き算は、『20』を使います。20 – 18 = 2となります。
【STEP3】2と使わなかった21を足すと、2 + 21 = 23となります。
つまり、41 – 18 = 23となります。
引く数より大きくて区切りの良い数を使うことで、繰り下がりを解消してくれます。
3.引き算を移動で考えるともっと簡単に
41 – 18を移動で考えてみます。
【STEP1】0をスタートして、右に41移動。
【STEP2】41をスタートして、左に『20』移動。(18より大きくて近い区切りの良い数)
【STEP3】21をスタートして、右に2移動すると23の位置にいます。(左に行き過ぎた分だけ右移動)
つまり、41 – 18 = 23となります。
もっと大きな数で計算してみましょう。ぜひ、暗算で計算してみてください。
135 – 43 は、
【STEP1】0をスタートして、右に135移動。
【STEP2】135をスタートして、左に『50』移動。
【STEP3】85をスタートして右に7移動すると92の位置にいます。
つまり、135 – 43 = 92となります。
今回は、数え方について「引き算の繰り下がりを楽にする方法」についてご紹介させていただきました。
次回は、更に別の考え方で引き算を考える「引き算の性質を使った計算の工夫」を紹介いたします。
(文/西原)
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