不等号を使いこなそう! -未満の使い方編-
公開日
2020年11月17日
更新日
2020年11月17日
こんにちは、和からの池下です。
前回、不等号の「以上」「以下」の使い方について、日常の例を交えてお話ししました。
今回はその仲間である「未満」についてお話ししていきます。
以上や以下と同様に聞き馴染みのある言葉ですが、こんな場合、少し判断に迷いませんか?
例えば遊園地で…
【このアトラクションには、6歳”未満”の方はご搭乗いただけません】
⇒うちの子は6歳だけど…乗れる?乗れない?
こんな風に。
前回のマスログでもお話ししましたが、“以上” “以下” “未満”という言葉は、
算数や数学の世界の言葉で「不等号」という記号に置き換えることができます。
今回は”未満”と不等号の使い方について、実際にありそうな例を挙げながら考えていきましょう!
この記事の主な内容
“〇〇未満”は、“〇〇を含めず、それよりも小さい”の意味
そもそも未満というのは「達していない」ことの意味合いを持ちます。
なので“10未満”とあれば、「10に達していない数」「10を含めず、それよりも小さい数」を指すことになります。
また、“10未満”を数学の言葉 不等号 で表すと「10>」という表記になります。
つまり【このアトラクションには、6歳”未満”の方はご搭乗いただけません】は
【「6歳に達していない歳」「6歳を含めず、それよりも小さい歳」は搭乗できません。】
と解釈できそうです。
前回からのまとめ
ここまでお話しした「以上」「以下」「未満」について、ざっくりまとめてみましょう。
以下…「その数を含めて、その数とそれよりも小さい数」
10以下なら、不等号で「10≧」と表す。
以上…「その数を含めて、その数とそれよりも大きい数」
10以上なら、不等号で「10≦」と表す。
未満…「その数を含めない、それよりも小さい数」
10未満なら、不等号で「10>」と表す。
ここでお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。
「未満」の対になる言葉(その数を含めない~)がない感じがしますね。
実は”超過”や”○○を越えて”といった「その数を含めない、それよりも大きい数」を表す言葉はありますが、あまり馴染みがない方も多いため一緒にご紹介しませんでした。
一例を出すと、ATMで出入金する際のこんなメッセージ。
【50万円を”越える”額はお取り扱いできません】
これを今までの考え方になぞらえて解釈すると、
【「50万円を含めない、50万円よりも大きい額」はお取り扱いできません】
という意味だと捉えることができます。
“50万円を越える”を不等号で表すと「50万円<」という表記になります。
さいごに
普段使っているような言葉や記号でも、特に意識しなければ、意味合いがどんどんあやふやになっていったりします。
和からで授業をしていると、自分でもあまり意識していなかったことを気づかせてもらえたりするので面白いですね。
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<文/池下>