統計検定1級対策
公開日
2021年5月27日
更新日
2026年7月26日
2科目とも論述式|統計検定1級対策を「導く道すじを書く」ところから鍛え直す
統計検定1級は、統計数理と統計応用の2科目がいずれも論述式です。結果を覚えているだけでは通用せず、その式にたどり着くまでの根拠を、自分の言葉で書ききる力が問われます。
この講座では、定義から結論までの道すじを一行ずつ言葉にする練習を中心に進めます。答案は毎回添削し、どこを書き足せば読み手に伝わるのかを、具体的な文言のレベルでお返しします。
受講内容
統計検定1級でいちばん問われるのは、結果を知っているかどうかではありません。定義から結論までの道すじを、読み手に伝わる形で書ききれるかです。2科目とも論述式である以上、ここを避けて通ることはできません。
たとえば「分散を導け」と言われたとき。V[X] = E[X²] −(E[X])² という式そのものは、多くの方が覚えています。ところが積率母関数を置くところから書き出そうとすると、途端に手が止まる。M(t) = E[e^tX] と定義し、1回微分して t = 0 を代入すれば E[X]、2回微分して代入すれば E[X²]、そこで定義にあてはめる——この4段を、どの順で、なぜその操作をするのかまで含めて書けるかどうかが分かれ目です。公式を覚えている状態と、導ける状態のあいだには、思っているより大きな隔たりがあります。

授業は、試験の構成に合わせて三つの柱で進めます。
- 統計数理の導出力
90分・5問から3問を選択。確率分布、十分統計量、最尤法、検定の構成まで、定義から積み上げる書き方を身につけます。 - 統計応用の分野選択
人文科学・社会科学・理工学・医薬生物学の4分野から1つを選びます。ご経歴と実務に照らして、得点しやすい分野を一緒に見極めます。 - 答案の組み立てと添削
仮定をどこで置き、どの一行を省いてよいのか。過去問の答案を毎回添削し、伝わる書き方に整えていきます。
よくある質問
Q.統計数理と統計応用は、両方に合格しないといけないのですか。
A.はい。統計応用は少なくとも1分野が必要で、合否は試験ごとに独立して決まります。片方ずつ確実に仕上げていく計画を立てることもできます。
Q.統計応用は、どの分野を選ぶのがよいでしょうか。
A.普段扱っているデータに近い分野が有利になりやすい傾向があります。ご経歴を伺ったうえで、過去問の相性も見ながら決めるのが確実です。
Q.数学の力がどのくらい必要ですか。
A.微分積分と線形代数を使います。不足がある場合は、その部分だけを先に補ってから統計の内容に入りますので、遠回りにはなりません。
Q.論述の答案を、どのくらい細かく見てもらえますか。
A.一行単位で確認します。結論が合っていても、仮定を書いていない、根拠が飛んでいる、といった箇所は評価が下がるため、そこを具体的に指摘します。
ここで身につく「導出を言葉にする力」は、研究論文の方法欄を書くときや、実務で解析結果の妥当性を説明するときに、そのまま効いてきます。
なお、受講に前提知識は必要ありません。確率分布の定義を確かめるところから、やさしく学び直せます。
この試験の対策コース全体(料金・受講の流れ・講師のご紹介)は、統計検定 準1級・1級対策 個別指導のページでご案内しています。
※内容はお客様のご要望等によって変更することがあります。
受講対象
・統計検定準1級に合格し、次に1級を目指している方
・独学で挑戦したものの、論述の書き方で手が止まってしまった方
・大学院や研究職で、統計理論を体系的に固め直したい方
・統計応用の4分野のうち、どれを選ぶか決めかねている方
・公式や結果は知っているが、導出を一から書けない方
必要な数学知識
モデルプラン
1)確率変数と確率分布の計算
2)モーメントや変数変換の計算
3)極限定理
4)離散型確率分布
5)連続型確率分布
6)点推定の理論
7)仮説検定の理論
8)データ分析法の理論(分散分析や回帰分析)
9)〜12) 人文科学、社会科学、理工系、医薬生物学の統計理論
参考テキスト
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。



