素粒子物理学入門~超ひも理論への道~
公開日
2021年8月8日
更新日
2026年7月26日
社会人の物理学|素粒子と超ひも理論を「なぜ」から学び直す
クォークやニュートリノという言葉は聞くけれど何がどう違うのかわからない、「超ひも理論」が何を解決する理論なのか説明できない――科学ニュースを一段深く読みたい、そんな大人のための、素粒子物理学の学び直し講座です。
物質の最小単位から、力を粒子のやりとりとして描く場の量子論、そして点を「ひも」に置き換える発想までを「なぜそうなるのか」から理解し、現代物理の全体像をつかむ力を、マンツーマンで身につけます。
受講内容
素粒子物理学は、「物は何からできているか」と「力とは何か」を、同じ一つの言葉で語ろうとする学問です。
出発点は意外に身近な現象です。原子核から取り出した中性子は、放っておくと約15分で陽子に変わります(ベータ崩壊)。中性子は u・d・d、陽子は u・u・d という3つのクォークの組で、変わったのはd クォークが u クォークになった一点だけ。このときウィークボソン W⁻ が放出され、それが電子と反ニュートリノに化けます。粒子の個数そのものが変わってしまうため、決まった数の粒子を追う量子力学では扱えません。そこで粒子を「場の振動」として捉え直したのが場の量子論です。ところが点状の粒子だと計算のたびに無限大が現れる。ならば点ではなく、長さを持つ「ひも」だとしたら――これが超ひも理論の入口です。

本講座では、この流れを一歩ずつたどっていきます。
- 標準理論
17種類の素粒子と、4つの力を担う粒子たち - 場の量子論
力を「粒子のキャッチボール」として描く考え方 - 超ひも理論
点を捨てることで何が救われ、何が代償になるのか
素粒子は宇宙誕生直後のふるまいを決めた主役でもあり、宇宙論や一般相対性理論へまっすぐつながるため、現代物理の地図全体を見渡せるようになります。
なお、受講に専門知識は必要ありません。高校物理を履修していなくても、必要な考え方はその場で意味から説明しながら進めます。
よくある質問
Q.高校物理を選択していませんでしたが大丈夫ですか?
A.大丈夫です。必要な物理の考え方は、その都度身近なたとえから説明します。数式よりも「何が起きているか」の理解を優先して進めます。
Q.超ひも理論まで到達できますか?
A.到達できます。標準理論と場の量子論の考え方を押さえたうえで、なぜ「ひも」という発想が生まれたのかまで、無理なくたどり着けます。
Q.数式はどのくらい出てきますか?
A.ご希望に合わせて調整します。ほとんど数式を使わない教養コースにも、ラグランジアンやファインマン図を扱う本格コースにも対応できます。
Q.科学ニュースを読めるようになりたいのですが?
A.なれます。ヒッグス粒子やニュートリノ振動など報道で登場する話題を題材に、用語の意味と何が新しいのかを読み解いていきます。
物理の学び進め方や料金・受講の流れは、物理の学び直し 個別指導のページでご案内しています。
※内容はお客様のご要望等によって変更することがあります。
受講対象
・クォークやニュートリノという言葉の意味を、正確に知りたい方
・「超ひも理論」が何を解決しようとしているのか知りたい方
・科学ニュースや一般向けの解説書を、もう一段深く読みたい方
・大学で量子力学まで学んだが、その先へ進めていない方
・宇宙の始まりや物質の起源に関心のある方
必要な数学知識
モデルプラン
第 1 回 微積分・線形代数・ベクトル解析の復習
第 2 回 はじめに、素粒子の特徴-粒子性と波動性-
第 3 回 素粒子の特徴-粒子性と波動性続き、素粒子の世界を探る
第 4 回 特殊相対性理論
第 5 回 核力とパイ中間子
第 6 回 ディラック方程式
第 7 回 ニュートリノと弱い相互作用
第 8 回 ハドロンとクォーク
第 9 回 フェルミオンの世代と混合
第 10 回 おわりに、付録、大統一理論そして超ひも理論へ
テキストに書かれている数式は比較的少ない方ですが、その分時間をかけて行間を埋めながら、最初から解説致しますので、心配されなくても大丈夫かと思います。最後までスムーズにセミナーを進めるためにも、一緒に手を動かして計算する努力をして、最後まであきらめない気持ちをお持ちの方をおすすめ致します。
参考テキスト
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。



