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AIに開発させる時代のプログラミング入門-第2回:AIが仕事を進める?AIエージェントのしくみ【生成AIをやさしく解説】

公開日

2026年3月19日

更新日

2026年3月15日

前回は、AIと会話しながらプログラムを作る新しい開発スタイル「バイブコーディング」について紹介しました。

バイブコーディングでは、人が細かくコードを書くのではなく、AIにやりたいことを伝えながら開発を進めていきます。

このような開発スタイルを支えている重要な技術があります。それが「AIエージェント」です。

AIエージェントとは、単に質問に答えるだけのAIではありません。与えられた目標を理解し、自分で作業を進めていくことができるAIです。

今回は、このAIエージェントの仕組みを初心者向けにやさしく解説していきます。


AIエージェントとは何か

AIエージェントとは、簡単に言うと「目的に向かって自律的に作業を進めるAI」です。

これまで多くの人が使ってきた生成AIは、基本的に「質問に答えるAI」でした。

例えば次のような使い方です。

・文章を書いてもらう
・翻訳をしてもらう
・コードを生成してもらう

このようなAIは、ユーザーからの指示を受けて、その都度回答を返すという形で動いていました。

しかしAIエージェントは少し違います。

AIエージェントは、目標を与えると、その目標を達成するための作業を自分で考えながら進めていきます。

【図1】通常の生成AIとAIエージェントの違い

AIエージェントはどのように仕事を進めるのか

AIエージェントは、次のような流れで仕事を進めます。

1 目標を理解する

まずAIは、ユーザーから与えられた目標を理解します。

例えば次のような指示です。

「売上データを分析して、わかりやすいグラフを作るツールを作ってください」

AIエージェントは、この目標をもとに「何をすればよいか」を考えます。

2 作業計画を立てる

次にAIは、目標を達成するための手順を考えます。

例えば次のような流れです。

・売上データを読み込む
・データを整理する
・グラフを作る
・結果を表示する

このように、AIは作業のステップを分解します。

3 実際に作業を進める

計画ができたら、AIは実際に作業を進めていきます。

例えばプログラム開発の場合は、次のようなことを行います。

・コードを書く
・コードを修正する
・必要なファイルを作る

AIはこれらの作業を順番に進めながら、目標の達成を目指します。

【図2】AIエージェントの作業フロー

この手順でAIエージェントによる開発作業が進みます。

なぜAIエージェントが重要なのか

AIエージェントが重要なのは、AIが「単なるツール」から「作業パートナー」に変わる可能性があるからです。

これまでは、人がすべての作業を細かく指示する必要がありました。

例えばプログラム開発では、次のような作業が必要でした。

・仕様を考える
・コードを書く
・エラーを直す
・機能を追加する

しかしAIエージェントが登場すると、この作業の多くをAIが担当できるようになります。

人は「何を作りたいのか」を示し、AIは「どう作るのか」を考えるようになるのです。

【図3】人とAIの役割分担の変化を示す図

AIエージェントとバイブコーディングの関係

ここまで読んでいただくと、AIエージェントがバイブコーディングと深く関係していることがわかると思います。

バイブコーディングでは、AIと対話しながら開発を進めます。

このとき、AIが単にコードを出力するだけではなく、開発の流れを理解して作業を進める必要があります。

その役割を担うのがAIエージェントです。

つまり、次のような関係になります。

・AIエージェント → AIが自律的に作業を進める仕組み
・バイブコーディング → AIと会話しながら開発する方法

この2つが組み合わさることで、新しい開発スタイルが生まれています。


今回のまとめ

今回の記事では、AIエージェントの基本的な仕組みについて紹介しました。

ポイントを整理すると次の通りです。

・AIエージェントは目標に向かって自律的に作業を進めるAI
・従来の生成AIは「質問に答えるAI」だった
・AIエージェントは作業計画を立てて実行できる
・バイブコーディングを支える重要な技術である

次回は、AIエージェントを使った開発ツールの一つである「antigravity」について紹介します。

AIにアプリを作らせるとはどういうことなのか。その仕組みと特徴を、初心者にもわかりやすく解説していきます。

<文/岡崎 凌>

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