AIに開発させる時代のプログラミング入門-第3回:AIにアプリを作らせるツール「antigravity」とは【生成AIをやさしく解説】
公開日
2026年3月22日
更新日
2026年3月15日
前回は、AIが目標を理解して自律的に作業を進める仕組みである「AIエージェント」について解説しました。
AIエージェントは、単に質問に答えるだけではなく、与えられた目標に向かって作業を進めていくAIです。
では、このAIエージェントを実際の開発で使うと、どのようなことができるのでしょうか。
そこで登場するのが、AIエージェントを使った開発ツールです。その代表的な例の一つが「antigravity」です。
今回は、このantigravityというツールがどのようなものなのか、初心者向けにやさしく解説していきます。
この記事の主な内容
antigravityとは何か
antigravityとは、AIエージェントを使ってアプリやプログラムを作ることができる開発ツールです。
通常のプログラミングでは、開発者が一行ずつコードを書いていきます。しかしantigravityでは、AIに「作りたいもの」を伝えることで開発を進めることができます。
例えば次のような指示を出します。
AIへの指示の例
「売上データを読み込んで、月ごとの売上をグラフにするアプリを作ってください」
するとAIは、その目的を達成するためのコードを作り始めます。
もし修正したい点があれば、さらに指示を出します。
「グラフを折れ線グラフに変更してください」
このようにAIと会話しながら開発を進めていくのが特徴です。

【図1】バイブコーディングの基本構造
このサイクルを繰り返しながら、アプリを完成させていきます。
従来の開発ツールとの違い
antigravityの特徴を理解するために、従来の開発ツールと比較してみましょう。
これまで多くの人が使ってきた開発ツールは、基本的に「人がコードを書く」ことを前提にしています。
例えば次のようなツールです。
・VS Code
・IntelliJ
・Eclipse
これらは非常に強力なツールですが、基本的には人がコードを書くことが前提になっています。
一方でantigravityのようなツールでは、AIが開発の中心になります。

【図2】従来の開発とAIエージェント開発の比較
この違いが、バイブコーディングと呼ばれる新しい開発スタイルを生み出しています。
なぜantigravityが注目されているのか
では、なぜこのようなツールが注目されているのでしょうか。
理由はいくつかあります。
まず一つ目は、開発のスピードが大きく変わる可能性があることです。
AIがコードを生成することで、開発の初期段階を非常に速く進めることができます。
例えば次のような作業です。
・基本的なプログラム構造の作成
・データ処理のコード作成
・簡単なユーザー画面の作成
これらをAIが担当することで、人はより重要な部分に集中できるようになります。
二つ目の理由は、プログラミングのハードルが下がる可能性があることです。
これまでプログラミングでは、文法や構文を覚える必要がありました。しかしAIと会話しながら開発できるようになると、専門知識が少なくても開発に関われる可能性があります。

【図3】プログラミングの難易度の変化
どんな人に役立つのか
antigravityのようなツールは、エンジニアだけでなく、さまざまな人にとって役立つ可能性があります。
例えば次のような人です。
・業務を効率化したいビジネスパーソン
・簡単なアプリを作りたい人
・プログラミングを学び始めた人
特にビジネスの現場では、ちょっとしたツールがあるだけで業務が大きく改善することがあります。
例えば次のようなものです。
・売上データを自動でグラフ化するツール
・作業時間を記録するアプリ
・簡単なデータ分析ツール
このようなツールを、AIと一緒に作れる可能性があるのです。
今回のまとめ
今回は、AIエージェントを活用した開発ツール「antigravity」について紹介しました。
ポイントを整理すると次の通りです。
・antigravityはAIエージェントを使った開発ツール
・作りたいものを説明するとAIがコードを生成する
・AIと会話しながら開発を進めることができる
・プログラミングのハードルを下げる可能性がある
次回は、実際にバイブコーディングを進めるときに重要になる「AIへの指示の出し方」について解説します。
AIにどのように指示を出せばよいのか。うまく開発を進めるためのコツを、初心者にもわかりやすく紹介していきます。
<文/岡崎 凌>





