確率分布から学ぶ数学的なマーケティング手法
公開日
2022年3月22日
更新日
2026年7月26日
実務の数学|確率分布で読み解くマーケティングを「なぜ」から学ぶ
売上予測がいつも当たらない、平均値だけで語ると現場感とずれてしまう、施策に効果があったのか判断できない――勘と経験の先へ進みたい、そんな方のための、確率分布から学ぶマーケティングの講座です。
購買回数や来店間隔といった実際のデータがどの分布に従うのかを「なぜその形になるのか」から理解し、予測と意思決定にそのまま使える力を、マンツーマンで身につけます。
受講内容
マーケティングの数字は、平均値ではなく「分布の形」で見ると本当の姿が現れます。
たとえばある商品の年間購入回数。平均は1.2回でも、実際には顧客の半数以上が0回で、ごく一部のヘビーユーザーが10回以上買っている、という形をしています。ここで「ばらつきはランダム」と考えてポアソン分布を当てはめると、0回の人は約30%にしかならず、現実とまったく合いません。原因は、顧客ごとに買いやすさそのものが違うからです。そこで一人ひとりの購買しやすさをガンマ分布で表し、それを混ぜ合わせると負の二項分布になり、実データにぴたりと重なります。これがマーケティング・サイエンスで長く使われてきたNBDモデルです。

本講座では、分布を道具として使いこなすところまで進みます。
- 需要予測
来月の販売数や必要な在庫を、幅を持った予測として出す - 市場構造の把握
優良顧客と離反顧客の割合を、分布から見積もる - 効果検証
施策前後の差が偶然かどうかを、統計的に判断する
分布の考え方は顧客生涯価値の推定やABテストの設計にも直結し、データ分析部門との会話が噛み合うようになります。
なお、必要なのは高校数学レベルの計算だけです。確率分布の名前を知らない状態からでも、順を追って理解できます。
よくある質問
Q.数学が苦手なマーケターですが受けられますか?
A.受けられます。数式よりも「その分布が何を意味するか」を軸に進めます。Excelで手を動かしながら、感覚をつかんでいただけます。
Q.自社のデータで試すことはできますか?
A.できます。購買履歴やアクセスログなどをお持ちいただければ、そのデータに合う分布を一緒に探し、実際の予測まで組み立てます。
Q.ExcelとRのどちらを使いますか?
A.どちらにも対応できます。まずはExcelで直感をつかみ、必要に応じてRやPythonへ広げていく進め方をよく選ばれます。
Q.統計学の資格対策にもなりますか?
A.なります。確率分布や検定は統計検定の主要範囲ですので、実務と並行して資格対策として進めることも可能です。
実務での使いどころまで含めたコース全体(料金・受講の流れ・講師のご紹介)は、仕事のデータ分析 個別指導のページでご案内しています。
※内容はお客様のご要望等によって変更することがあります。
受講対象
・売上や需要の予測精度を、根拠を持って上げたい方
・平均値だけの報告から一歩踏み出したいマーケティング担当の方
・データ分析部門とのやりとりで、話が噛み合わず困っている方
・施策に効果があったのかを、統計的に判断できるようになりたい方
・確率分布を学んだことはあるが、実務での使いどころがわからない方
必要な数学知識
モデルプラン
■統計の基本
データの記述と要約
回帰直線
事象と確率
条件付確率
ベイズ
確率変数
確率分布
期待値と分散
積率
主な確率分布
2変数の確率分布
標本分布
大数の法則
中心極限定理
■確率思考の戦略論
二項分布の確率関数、期待値、分散
ポアソン分布の確率関数、期待値、分散、二項分布との関係
負の二項分布の確率関数、期待値、分散
多項分布の確率関数、期待値、分散
ガンマ関数
ガンマ分布の確率密度関数、期待値、分散
ベータ分布の確率密度関数、期待値、分散
ディリクレ分布の確率密度関数
ヤコビアン
確率変数の変換
ベイズ統計
一般線形モデル
参考テキスト
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。



