やさしく学ぶ統計学~いろいろなグラフ~
公開日
2022年10月26日
更新日
2022年10月26日
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みなさんこんにちは。和からの数学講師の伊藤です。前回までの記事で、基本的なグラフを紹介してきました。
今回は棒グラフの応用として、関連するグラフをいくつか補足していきます。
この記事の主な内容
1. 積み上げ棒グラフ
棒グラフを使う際には、棒の中に色を塗り積み上げた積み上げ棒グラフで表現することがあります。データの大きさを視覚化したものが棒グラフですが、その大きさの内訳を表現したい場合に有効なグラフです。
今回は、ある小学校の各学年の人数のデータを用意しました。
人数を男女に分解したデータとなっています。このデータを、棒グラフを応用した積み上げ棒グラフで可視化してみると、次のようになります。
学年ごとに、男女の内訳がどのようになっているかを可視化することができています。2つのデータを可視化する際の1つの手段として覚えておくと、データの可視化の幅が広がります。
2. 100%積み上げ棒グラフ
先ほどの小学校の児童数データが、次のようなものだった場合を考えましょう。
学年ごとに児童数や男女比が大きく異なっており、積み上げ棒グラフを見ても男女の内訳は少し見にくいです。
そこで、次のような100%積み上げ棒グラフを使うことが考えられます。
これは天井を100%に揃えることで、内訳を比率で表現することができます。可視化してどんな情報を読み取りたいのかが決定したら、それに合わせたグラフを使っていくことが大切です。
3. 棒グラフの応用
積み上げ棒グラフの他にも、棒グラフの応用があります。次のようなデータを考えてみましょう。
あるリサイクルショップの、2021年の月別買取点数と販売店数のデータです。このデータを棒グラフで可視化しても良いのですが、次のようなグラフを作成することも可能です。
上下に棒グラフを作成することで、買取点数と販売店数を比較することができます。積み上げ棒グラフを使って2つの情報を描いても問題ないですが、上下に棒グラフを作成することで、買取点数と販売店数といういわば「プラス」と「マイナス」の意味を持つものに対して、より印象的なグラフを作成することができます。こういったグラフも覚えていくと、グラフの読み取りや作成の幅も広がるかもしれません。
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