クリティカルシンキング研修-前提を疑い多面的に考える力を養う-
公開日
2026年8月20日
更新日
2026年8月20日
法人・団体向けサービスは数学・統計学・データ分析・数字力といった、数学に関連した研修を数多くご用意し、文系・理系問わず、リテラシー向上(社内平均値の底上げ)から問題解決のための高度な数理及びデータ分析研修まで展開しています。→詳しくはこちら
「それ、ほんとうにそうですか」。会議でそのひと言が言えないまま話が決まり、あとになって「あの違和感は正しかった」と悔やんだ経験はないでしょうか。この研修では、判断を間違える手前で立ち止まるための技術を、全2回×90分で扱います。前提を洗い出す、根拠を吟味する、反対側から見る。頭の良さの話ではなく、順番と手数の話です。いま迷っている判断をひとつ持ち込んでいただき、他人の目で確認し直すところまでやります。
「なんとなく正しそう」がいちばん危ない
資料はきれいで、話の筋も通っている。数字も添えてある。それでも後になって「前提が違っていた」と分かることがあります。論理が破れているケースより、前提が共有されないまま進んでしまうケースのほうが、実務ではずっと多いのです。
クリティカルシンキングは、相手を論破する技術ではありません。自分の考えも含めて、いったん疑ってみる作業です。批判ではなく吟味。この違いが分かると、場の空気を悪くせずに議論の質を上げられるようになります。
「その数字、サンプル数はどのくらいですか」と聞けるようになる
満足度95%。前年比130%成長。導入企業500社。どれも嘘ではないのでしょう。ただ、サンプル数(母数)は何で、いつからいつまでを切り取ったのか、比べている相手は誰なのか。ここを一度確かめるだけで、話の輪郭がまるで変わることがあります。
研修では、数字が使われるときに起きやすいすり替えを、具体例で扱います。統計の計算は出てきません。どこを確かめれば足りるのか、その勘所だけをお持ち帰りいただきます。
反対側から一度見る。それだけで判断が変わる
自分の案を通したいとき、人は無意識に都合のいい情報ばかり集めます。確証バイアスと呼ばれるもので、知っていても完全には防げません。防げないのなら、仕組みで補うしかありません。
反対の立場を意図的に引き受けて、自分の案を攻めてみる。顧客、現場、経営、競合と立場を移して眺めてみる。短期と長期で答えが変わるかを確かめてみる。あらかじめ動作を決めておけば、その場の勢いに流されずに判断できます。
AIの答えは、もっともらしさで出来ています
生成AIの回答は読みやすく、迷いがありません。ただ、もっともらしさと正しさは別のものです。前提が抜けていても、根拠が曖昧でも、文章としてはきれいに成立してしまいます。
だからこそ、AIを使う人ほど吟味の目が要ります。研修では、AIの回答をそのまま資料に載せる前にどこを見るべきかも扱います。AIが主題の研修ではありませんが、この技術がいちばん出番の多い場面ではあります。
セミナー概要
前提を疑い、多面的に考える力を養う、全2回×90分(計3時間)の実践研修です。第1回は「前提を疑う」。主張・根拠・前提を切り分け、隠れた前提と情報の確かさを見極めます。第2回は「多面的に考える」。視点を増やし、論理のつながりを点検し、判断として言葉にするところまで進みます。
毎回、講義のあとにご自身の仕事の題材で手を動かす時間を取ります。2回目の終わりに、持ち込んだ判断が「なぜそう決めたのか」まで説明できる形になっていること。それがこの研修のゴールです。
よくあるお悩み
- きれいにまとまった資料に違和感があるのに、どこが変なのか指摘できない
- 会議で反論しようとすると、批判めいた空気になってしまう
- 「根拠は?」と聞かれて、自分でも根拠が曖昧だったと気づく
- 数字を見せられると、つい納得してしまう
- 自分の案に都合のいい情報ばかり集めている気がする
- AIの回答を、どこまで信じて使っていいのか分からない
研修・講座のゴール
- 主張・根拠・前提を切り分けて、話の構造をつかめる
- 語られていない前提に気づき、確認の質問ができる
- 数字のすり替えに、その場で気づける
- 反対の立場から、自分の案を点検し直せる
- 場の空気を壊さずに、議論の質を上げる問いを出せる
- 判断の理由を言葉にして残し、後から振り返れる
監修・講師のこだわりポイント
クリティカルシンキングの研修でよくあるのが、バイアスの名前を10個覚えて終わるパターンです。確証バイアス、アンカリング、生存者バイアス。名前を知っていても、自分がハマっている最中には気づけません。
この研修では、名前より実際に演習を通して学びます。「前提を3つ書き出す」「反例を1つ探す」「立場を1つ変える」。これくらい具体的でないと、忙しい日常では使われないままになります。
もうひとつ大事にしているのは、数字への態度です。和からは大人向けの数学教育を本業にしてきた会社なので、数字が人を説得してしまう仕組みも、そこで起きるすり替えのパターンも、たくさん見てきました。計算はできなくてかまいません。どこを確かめればよいかを知っていれば十分です。そういう伝え方をします。
受講対象
・資料の違和感を、指摘できる言葉にしたい方
・会議で批判めいた空気を作らずに、議論の質を上げたい方
・「根拠は?」に自信を持って答えられるようになりたい方
・数字を見せられると、つい納得してしまいがちな方
・自分の案に都合のいい情報ばかり集めている気がする方
・AIの回答をどこまで信じて使うか、線を引きたい方
・若手社員・中堅社員・管理職・企画職・営業職・バックオフィス担当者
必要な数学知識
特別な数学知識は必要ありません。割合(%)と平均が分かれば受講いただけます。統計の計算は扱いません。
セミナー内容
第1回 前提を疑う(90分)
① 「正しく考えているつもり」でずれる理由
・クリティカルシンキングとは何か――批判ではなく吟味
・そもそも何を問われているのか(イシューの確認)
・自分では気づけない思考のクセ(確証バイアス/アンカリング/生存者バイアス)
② 前提を洗い出す
・主張・根拠・前提の3層に切り分ける
・「語られていないこと」に気づく
・隠れた前提を引き出す問いかけの型
③ 情報の確かさを見極める
・一次情報までたどる習慣
・数字のレトリック(母数/期間の切り方/平均のごまかし)
・AIの回答を資料に載せる前に確かめるポイント
④ 演習:身近な主張を分解してみる
・広告・報道・社内資料から1つ選び、主張と前提に分ける
・確かめるべき点を書き出して共有する
第2回 多面的に考える(90分)
① 視点を増やす
・反対側から攻めてみる(悪魔の代弁者の使い方)
・立場を移して眺める(顧客/現場/経営/競合)
・時間軸を変える(短期で正しい/長期で正しい)
② 論理のつながりを点検する
・演繹と帰納、それぞれの落とし穴
・「だから」が飛んでいないかを確かめる
・反例を1つ探す習慣
③ 判断まで持っていく
・選択肢を並べて比べる(比較の軸を決める)
・判断の理由を言葉にして残す
・空気を壊さずに議論の質を上げる問いの出し方
④ 演習:自分の判断を、他人の目で点検する
・持ち込んだ判断や提案の前提を洗い出す
・反対の立場から自分の案を攻め、修正して共有する
・明日から使う「確かめる手数」を3つ決める
セミナー基本構成
※開催回ごとに多少構成が変わることがあります。
お持ち物と注意事項
書き出しながら考えるワークがあります。手を動かせるものをご用意ください。
2.PCでのご参加(推奨)
ワークシートの記入や画面共有をスムーズに行うため、パソコンからのご参加を推奨いたします。
3.いま迷っている判断、または通したい提案(任意)
ご自身の題材をお持ちいただくと、演習の成果をそのまま業務に持ち帰れます。差し支えのない範囲でご用意ください。特にない場合は、こちらで用意した題材で演習いただけます。
料金
Webフォーム申込:税抜 17,200円(税込 18,920円)
通常申込:税抜 36,400円(税込 40,040円)
※Webフォーム申込価格は、当サイトの申込フォームからお申し込みいただく場合に適用されます。
・お支払い方法はお申込み後にメールにてご案内致します。
セミナー監修
堀口 智之(ほりぐち ともゆき)
和から株式会社 代表取締役/「大人のための数学教室 和®」創業者
大人の数トレ教室 代表/キッズデータラボ 代表
2010年、自己資金10万円で「大人のための数学教室 和®」を創業。現在は累計受講者30,000人超の教育事業へと成長させる。2016年には日本最大級の数学イベント「ロマンティック数学ナイト」を企画・創設し、同年「大人の数トレ教室」を立ち上げ、数字に苦手意識のある層の“学び直し”を体系化した。
2024年からは、ChatGPT・Claude・Gemini・Gemini Notebookなどを活用した生成AIの実践研修を本格化。経営者・管理職に向けて「AI時代の意思決定力」「データ解釈力」「生成AIリスクマネジメント」などをテーマに、クリティカルシンキングと生成AIを掛け合わせた「AIに騙されない・AIを使いこなす」判断力の育成をライフワークとする。
大学・学校・企業での講演/授業、メディア出演も多数。
日本テレビ「月曜から夜ふかし」をはじめメディア出演実績多数。著書に『「データセンス」の磨き方』(ベレ出版)、『「数字がこわい」がなくなる本』(ダイヤモンド社)など。
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。
会場とスケジュール
第1クール
オンライン教室第1回 2026年9月15日(火) 20:30~22:00
第2回 2026年9月29日(火) 20:30~22:00



