組織マネジメント研修 -目標達成につなげるKPI設計とAI活用-
公開日
2026年9月2日
更新日
2026年9月2日
法人・団体向けサービスは数学・統計学・データ分析・数字力といった、数学に関連した研修を数多くご用意し、文系・理系問わず、リテラシー向上(社内平均値の底上げ)から問題解決のための高度な数理及びデータ分析研修まで展開しています。→詳しくはこちら
期初に掲げた目標が、半年後には誰も口にしなくなっている。よくある光景ではないでしょうか。この研修では、目標を現場が動ける数字に翻訳し、そのまま回し続けるための技術を、全2回×90分で扱います。KPIの決め方、未達のときの向き合い方、そして生成AIにどこまで任せるか。気合いの話ではなく、指標の設計と運用の手数の話です。ご自身のチームの目標をひとつ持ち込んでいただき、KPIに分解するところまでやります。
「売上を上げる」は、まだ目標になっていません
期初の会議で決まった目標が、翌週にはもう誰の予定表にも入っていない。原因は意識の低さではなく、目標が行動に翻訳されていないことにあります。「売上を上げる」と言われて、明日の朝いちばんに何をすればいいかが分かる人は多くありません。
やることは単純で、掛け算に分解するだけです。売上を「客数×単価×購入頻度」に割り、そのうち自分たちが動かせる数字はどれかを決める。KGI(最終的な成果指標)とKPI(そこに至る過程の指標)を切り分けるところから、目標はようやく動き出します。
測れる指標が、意味のある指標とは限りません
訪問件数を追いかけた結果、数字は伸びたのに受注はまったく増えなかった。KPI運用でいちばん多い失敗です。測りやすい数字はつい選びたくなりますが、測りやすさと重要さは別のものです。
さらに厄介なのが、数字を作りにいけてしまう指標です。評価に直結すると分かった瞬間、人は指標のほうを満たしにいきます。研修では、こうしたゲーミング(数字合わせ)が起きやすい構造を先に知り、設計の段階で避ける方法を扱います。指標を10個並べて誰も見なくなるより、3つに絞って毎週見るほうが、結果として組織は動きます。
数字で詰めるのではなく、数字で次の一手を出す
KPIが未達だったとき、会議が「なぜできなかったのか」の追及に変わってしまうと、次からは達成できそうな低い目標しか出てこなくなります。数字は責める道具ではなく、どこで止まっているかを特定する道具です。
結果を測る遅行指標だけを見ていると、分かったときには手遅れです。そこで打ち手の側を測る先行指標を持つ。週次で見る数字と月次で見る数字を分ける。この2つを決めておくだけで、会議の会話は「誰のせいか」から「次に何を変えるか」に変わります。
AIは集計と要約に強く、意思決定には弱い
スプレッドシートを読ませれば要約も異常値の指摘も返ってきますし、KPIツリーのたたき台も数十秒で出てきます。生成AIは、管理業務の下ごしらえを驚くほど速くこなします。
ただし、AIが出した数字はもっともらしいだけで、正しいとは限りません。集計の前提、比較している期間、除外されたデータ。ここを人が確かめないまま報告に載せると、間違いごと組織に配られます。研修では、AIに任せる範囲と、人が最後に確かめる手順を切り分けて整理します。AIを使う前提で設計されたKPI運用は、明らかに軽くなります。
セミナー概要
目標達成につながるKPIの設計と運用を身につける、全2回×90分(計3時間)の実践研修です。第1回は「目標をKPIに翻訳する」。KGIを掛け算で分解し、先行指標を選び、悪いKPIを見分けます。第2回は「KPIを運用し、AIで回す」。週次レビューの型、数字で人を動かす伝え方、そして生成AIを進捗管理に組み込む手順まで進みます。
毎回、講義のあとにご自身のチームの題材で手を動かす時間を取ります。2回目の終わりに、持ち込んだ目標が「誰が・いつ・何を見るか」まで決まった状態になっていること。それがこの研修のゴールです。
よくあるお悩み
- 目標は立てているが、日々の行動に落ちていかない
- KPIを設定したのに、いつの間にか誰も見なくなっている
- 売上や件数以外に、何を測ればいいのか分からない
- 未達の報告が、原因追及の場になってしまう
- 数字を出しても、メンバーが自分ごととして受け取ってくれない
- AIで管理をラクにしたいが、どこまで任せていいか分からない
研修・講座のゴール
- KGIとKPIを切り分け、目標を掛け算で分解できる
- 結果ではなく打ち手を測る先行指標を選べる
- 数字合わせが起きやすいKPIを、設計の段階で見抜ける
- 週次・月次で見る数字を分け、レビューの型を持てる
- 比較の軸を決めて、納得感のある数字の見せ方ができる
- 生成AIに集計・要約を任せ、判断だけを自分で行える
監修・講師のこだわりポイント
KPI研修でよくあるのが、フレームワークの名前を並べて終わるパターンです。KGI、KPI、KSF、OKR。用語を覚えても、自分のチームの目標を目の前にすると手が止まります。
この研修では、名前より手順を扱います。「掛け算で3つに割る」「先行指標を1つ選ぶ」「測り方を1行で書く」。これくらい具体的でないと、現場では使えません。
そしてもうひとつ。AIを扱う研修が増えていますが、AIに任せていい部分と、任せてはいけない部分を線引きしないまま導入すると、かえって判断が雑になります。集計と要約は任せ、前提の確認と意思決定は人が持つ。この線引きを、演習の中で体に入れていただきます。
受講対象
・目標を立てても、日々の行動に落ちていかないと感じている方
・KPIを設定したのに、誰も見なくなってしまった経験がある方
・売上や件数以外に、何を測ればいいのか分からない方
・未達の報告が原因追及の場になり、空気が重くなりがちな方
・数字を使って、納得感のある伝え方ができるようになりたい方
・生成AIで集計や進捗管理をラクにしたい方
・管理職・マネージャー・チームリーダー・経営企画・人事担当者
必要な数学知識
特別な数学知識は必要ありません。四則演算と割合(%)が分かれば受講いただけます。統計の専門的な計算は扱いません。
セミナー内容
第1回 目標をKPIに翻訳する(90分)
① なぜ目標は達成されないのか
・目標・KGI・KPIの関係を整理する
・「売上を上げる」が動かない理由――行動に翻訳されていない
・掛け算で分解する(売上=客数×単価×購入頻度)
② 測るべき指標を選ぶ
・遅行指標と先行指標――結果ではなく打ち手を測る
・KPIツリーの作り方(1つのKGIを3〜5本に分ける)
・現場が動く粒度に落とす(週単位/チーム単位)
③ 悪いKPIの見分け方
・測れるけれど意味がない指標(訪問件数だけを追った結果)
・数字を作りにいける指標(ゲーミング=数字合わせが起きる構造)
・指標が多すぎて誰も見なくなる状態を避ける
④ 演習:自チームの目標をKPIに分解する
・持ち込んだ目標を掛け算で分解する
・先行指標を1つ決め、測り方まで書き出して共有する
第2回 KPIを運用する(90分)
① 目標を達成する組織の回し方
・週次で見る数字と、月次で見る数字を分ける
・未達のときに詰めずに次の一手を出す会話の型
・KPIを途中で変えていい場合、いけない場合
② 数字で人を動かす伝え方
・比較の軸を決める(前年比/計画比/他チーム比の使い分け)
・平均だけを見ない(ばらつきと分布を1枚で見せる)
・グラフ1枚に主張を1つ
③ 生成AIを進捗管理に組み込む
・KPIツリーの案をAIに出させ、たたき台として使う
・Excel・スプレッドシートのデータを読ませて要約・異常値の抽出
・週次報告のドラフトをAIに書かせ、人は判断だけを足す
・AIが出した数字をそのまま使わないための確認手順
④ 演習:KPIレビューを1回まわしてみる
・第1回で作ったKPIに仮の実績を入れ、講評コメントを作る
・AIに要約させた結果を、自分の言葉で言い直す
・明日から続けられる運用ルールを3つ決める
※受講者の質問やディスカッション内容により、上記の構成・分量は一部変更となることがあります。
セミナー基本構成
※開催回ごとに多少構成が変わることがあります。
お持ち物と注意事項
書き出しながら考えるワークがあります。手を動かせるものをご用意ください。
2.PCでのご参加(推奨)
ワークシートの記入や画面共有をスムーズに行うため、パソコンからのご参加を推奨いたします。
3.いま担当しているチームの目標や数字(任意)
ご自身の題材をお持ちいただくと、演習の成果をそのまま業務に持ち帰れます。差し支えのない範囲でご用意ください。特にない場合は、こちらで用意した題材で演習いただけます。
料金
Webフォーム申込:税抜 17,200円(税込 18,920円)
通常申込:税抜 36,400円(税込 40,040円)
※Webフォーム申込価格は、当サイトの申込フォームからお申し込みいただく場合に適用されます。
・お支払い方法はお申込み後にメールにてご案内致します。
セミナー監修
堀口 智之(ほりぐち ともゆき)
和から株式会社 代表取締役/「大人のための数学教室 和®」創業者
大人の数トレ教室 代表/キッズデータラボ 代表
2010年、自己資金10万円で「大人のための数学教室 和®」を創業。現在は累計受講者30,000人超の教育事業へと成長させる。2016年には日本最大級の数学イベント「ロマンティック数学ナイト」を企画・創設し、同年「大人の数トレ教室」を立ち上げ、数字に苦手意識のある層の“学び直し”を体系化した。
2024年からは、ChatGPT・Claude・Gemini・Gemini Notebookなどを活用した生成AIの実践研修を本格化。経営者・管理職に向けて「AI時代の意思決定力」「データ解釈力」「生成AIリスクマネジメント」などをテーマに、クリティカルシンキングと生成AIを掛け合わせた「AIに騙されない・AIを使いこなす」判断力の育成をライフワークとする。
大学・学校・企業での講演/授業、メディア出演も多数。
日本テレビ「月曜から夜ふかし」をはじめメディア出演実績多数。著書に『「データセンス」の磨き方』(ベレ出版)、『「数字がこわい」がなくなる本』(ダイヤモンド社)など。
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。
会場とスケジュール
第1クール
オンライン教室第1回 2026年10月23日(金)20:30~22:00
第2回 2026年10月30日(金)20:30~22:00
この講座に関連するテーマをもっと詳しく知りたい方へ: 数トレ教室 →



