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リスクマネジメント研修-AI時代の新たなリスクにも対応するための基本と実践-

公開日

2026年9月2日

更新日

2026年9月2日

法人・団体向けサービスは数学・統計学・データ分析・数字力といった、数学に関連した研修を数多くご用意し、文系・理系問わず、リテラシー向上(社内平均値の底上げ)から問題解決のための高度な数理及びデータ分析研修まで展開しています。→詳しくはこちら

▶ この講座について
リスクマネジメントの型を、自部門の実例で一通り回してみる全2回×90分(計3時間)の実践研修です。洗い出す、数字で並べる、打ち手を決める、回し続ける。この4つを手を動かしながら身につけます。最後の30分では、生成AIによって新しく加わったリスクを、同じ枠組みのどこに置けばよいかという形で整理します。持ち帰るのは意識ではなく、自部門のリスク一覧と対応方針が書かれた紙です。

「たぶん大丈夫」がいちばん危ない

リスク管理がうまく回らない職場に共通するのは、規程がないことではありません。規程はある。読まれていないだけです。
そこで本研修は、抽象論ではなく手順から入ります。洗い出す、並べる、打ち手を決める、回し続ける。この4つを自部門の実例でやってみると、どこが手薄なのかがその場で見えてきます。研修の時間の大半は、講義ではなく手を動かす作業に使います。

差がつくのは、じつは「洗い出し」

対策の質は、洗い出しの質を超えられません。見えていないリスクに手は打てないからです。
そして洗い出しには、決まった漏れ方があります。外部委託先、属人化した業務、繁忙期、引き継ぎの直後。どれも「普段は問題なく回っているから話題にならない」領域です。本研修では、業務プロセスをたどる方法、過去のヒヤリハットから拾う方法、カテゴリで抜けを潰す方法の3通りを使って、この死角を埋めていきます。

リスクは「起きるかどうか」ではなく「どのくらい」で考える

起きるか起きないかで議論すると、たいてい「まあ起きないでしょう」で終わります。そこで使うのが発生確率と影響度の掛け算です。
人は、めったに起きないが起きたら致命的な事象を過小評価します。逆に、報道で目にしたばかりの事象は過大評価します。数字に置き換えると、この歪みを補正できます。影響度を金額・時間・人数のどれで見積もるかまで決めておくと、部門をまたいだ比較もできるようになります。統計の知識は要りません。使うのは掛け算と大小比較だけです。

打ち手は、たった4種類しかない

回避する、低減する、移転する、受容する。リスクへの対応はこの4つに収まります。
迷いが生まれるのは、この分類を知らないまま「とにかく気をつける」で済ませてしまうときです。低減にも「起こりにくくする」と「起きても軽くする」の2方向があり、打つ手はまったく違います。保険や契約条項による移転が使える場面もあります。そして受容も立派な選択です。ただし、誰がいつ見直すかを決めて残す必要があります。

一覧をつくって終わりにしない

リスク一覧は、つくった翌月から古くなり始めます。業務は変わり、人も入れ替わるからです。
そこで扱うのが、更新のサイクルと予兆の見方です。「この数字が動いたら見直す」という指標をひとつ決めておくだけで、一覧は生きた資料に変わります。あわせて、起きてしまったときの初動――誰に、いつまでに、何を伝えるか――も先に決めておきます。事故のあと最初に失われるのは、判断する時間です。

AI時代のリスクは、最後の30分で位置づけを整理します

生成AIによって、情報漏洩、もっともらしい誤り、権利侵害、なりすましといった経路が新しく加わりました。ただ、これらは特別な種類のリスクではありません。本研修で扱う枠組みの、どこに置くかという話です。
そこで最後の30分を使い、この4つを洗い出し・評価・対応のどこに位置づけるかを整理します。AIリスクを主題として深く扱う講座は別途ご用意していますので、そちらも合わせてご検討ください。

セミナー概要

リスクマネジメントの基本を、自部門の実例で回してみる全2回×90分(計3時間)の実践研修です。第1回は基本の整理と洗い出し。リスクの定義、危機管理との違い、5つのステップを押さえたうえで、業務プロセス・過去事例・カテゴリの3通りから自部門のリスクを拾います。第2回は評価と対応、そして運用。発生確率×影響度で並べ、回避・低減・移転・受容で打ち手を仕分け、更新サイクルと初動対応まで決めます。最後の30分で、生成AIによって加わったリスクの位置づけを整理します。
2回目の終わりに、そのまま上司や委員会に出せる一覧と対応方針ができていることをゴールにしています。

よくあるお悩み

  • 規程はあるが、現場で使われている実感がない
  • リスクの議論が「まあ起きないでしょう」で終わってしまう
  • 洗い出したつもりでも、抜けている気がして落ち着かない
  • どのリスクから手をつけるべきか、優先順位がつけられない
  • 「気をつける」以外の打ち手が思いつかない
  • 一覧はつくったが、更新されないまま古くなっている
  • 何かあったとき、誰にどう報告するのか決まっていない

研修・講座のゴール

  • リスクマネジメントと危機管理を区別し、5つのステップで説明できる
  • 業務プロセス・過去事例・カテゴリの3通りから、漏れなく洗い出せる
  • 影響度を金額・時間・人数で見積もり、確率と掛けて並べられる
  • 回避・低減・移転・受容の4つで打ち手を仕分けられる
  • 受容したリスクを、見直し担当と時期つきで記録できる
  • 予兆の指標を決め、一覧を更新し続ける仕組みをつくれる
  • 起きたときの初動(誰に・いつまでに・何を)を先に決めておける

監修・講師のこだわりポイント

リスクマネジメントの研修は、事例紹介と規程の解説で終わりがちです。聞いている間は「うちも危ないな」と思うのですが、翌日には元の業務に戻ります。
この研修がこだわるのは、自部門のリスクを実際に洗い出して、紙にして帰ることです。持ち帰るのが意識だけだと、何も変わりません。紙になっていれば、次の会議の議題にできます。だから講義は短く、書き出す時間を長く取ります。
もうひとつは、確率の扱いです。和からは大人向けの数学教育を本業にしてきた会社なので、人が確率をどう見誤るかを繰り返し見てきました。めったに起きないことを軽く見て、目立つことを重く見る。この癖は誰にでもあります。計算は掛け算だけで十分です。数字に置き直すことで、感覚のズレを補正できるようにします。

受講対象

・規程はあるが、現場で使われている実感がない方
・リスクの議論が「まあ起きないでしょう」で終わってしまう職場の方
・洗い出したつもりでも、抜けている気がして落ち着かない方
・どのリスクから手をつけるべきか、優先順位を決めたい方
・「気をつける」以外の打ち手を持ちたい方
・つくった一覧が更新されないまま古くなっている方
・管理職・企画職・総務/法務/コンプライアンス担当・情報システム担当
・リスク管理を任されたが、何から始めるか決めかねている方

必要な数学知識

特別な数学知識は必要ありません。掛け算と大小の比較ができれば受講いただけます。統計の計算やITの専門知識も前提としません。

セミナー内容

第1回 リスクマネジメントの基本と、リスクの洗い出し(90分)

① リスクマネジメントとは何か
・リスクの定義――不確実性が、目的の達成にどう影響するか
・「危機管理(クライシスマネジメント)」との違い:起きる前の話か、起きた後の話か
・5つのステップ(特定 → 分析 → 評価 → 対応 → モニタリング)
・避けるだけが管理ではない――純粋リスクと投機的リスク
・規程があるのに事故が起きる、その構造

② リスクを洗い出す(特定)
・業務プロセスをたどって拾う(受注から納品・請求まで)
・過去のヒヤリハット・クレーム・トラブルから拾う
・「起きたら困ること」から逆算して拾う
・カテゴリで抜けを潰す(人/設備・モノ/資金/情報/法務・契約/取引先/災害/評判)
・見落としやすい領域――外部委託先、属人化した業務、繁忙期、引き継ぎ直後

③ 起きる筋道を描く(分析)
・原因 → 事象 → 影響でつないで書く
・ひとつの原因が複数に波及する経路をたどる
・「起きてから気づく」リスクと「起きても気づかない」リスク

④ 演習:自部門のリスクを洗い出す
・カテゴリごとに書き出し、お互いの抜けを指摘し合う
・原因と影響をつないで、上位のものを絞り込む

第2回 評価し、打ち手を決め、回し続ける(90分)

① 数字で並べる(評価)/約25分
・発生確率×影響度でマトリクスに置く
・影響度を金額・時間・人数のどれで見積もるか決める
・期待損失の考え方と、使えるところ/使えないところ
・確率を見誤る心理(低頻度・高影響の過小評価/直近の出来事の過大評価)
・「めったに起きない」を、どのくらいで見積もるか

② 打ち手を決める(対応)/約20分
・回避・低減・移転・受容の4分類で仕分ける
・低減の2方向――起こりにくくする/起きても軽くする
・移転の実際(保険、契約条項、外部委託)
・受容を選ぶときに残すもの(誰が・いつ見直すか)
・費用と効果で優先順位をつける

③ 回し続ける(モニタリングと初動)/約15分
・リスク一覧を「生きた資料」にする更新サイクル
・予兆をつかむ指標をひとつ決める
・起きたときの初動――誰に・いつまでに・何を伝えるか
・報告の型と、事実と推測の書き分け

④ 演習:評価と対応方針を1枚にまとめる
・上位リスクについて、評価・打ち手・見直し時期を記入する

⑤ AI時代に加わったリスクの位置づけ/約30分
・生成AIで増えた4つの経路(情報漏洩/もっともらしい誤り/権利侵害/なりすまし)
・把握できない利用(シャドーAI)が生む死角
・これらを洗い出し・評価・対応のどこに置くか、枠組みに当てはめて整理する
・※AIリスクを主題として深く扱う講座は別途ご用意しています

セミナー基本構成

全2回
90分×全2回(計3時間)

※開催回ごとに多少構成が変わることがあります。

お持ち物と注意事項

1.筆記用具
洗い出しや仕分けを書き出しながら進めます。手を動かせるものをご用意ください。

2.PCでのご参加(推奨)
ワークシートの記入や画面共有をスムーズに行うため、パソコンからのご参加を推奨いたします。

3.自部門の業務が分かる資料(任意)
業務フロー、過去のヒヤリハット記録、クレーム対応の履歴などをお持ちいただくと、演習の成果をそのまま持ち帰れます。社外に出せない情報は伏せたうえで、差し支えのない範囲でご用意ください。特にない場合は、こちらで用意した題材で演習いただけます。

料金

全2回

Webフォーム申込:税抜 17,200円(税込 18,920円)

通常申込:税抜 36,400円(税込 40,040円)

※Webフォーム申込価格は、当サイトの申込フォームからお申し込みいただく場合に適用されます。

・お支払い方法はお申込み後にメールにてご案内致します。

セミナー監修

堀口 智之(ほりぐち ともゆき)
和から株式会社 代表取締役/「大人のための数学教室 和®」創業者
大人の数トレ教室 代表/キッズデータラボ 代表

2010年、自己資金10万円で「大人のための数学教室 和®」を創業。現在は累計受講者30,000人超の教育事業へと成長させる。2016年には日本最大級の数学イベント「ロマンティック数学ナイト」を企画・創設し、同年「大人の数トレ教室」を立ち上げ、数字に苦手意識のある層の“学び直し”を体系化した。

2024年からは、ChatGPT・Claude・Gemini・Gemini Notebookなどを活用した生成AIの実践研修を本格化。経営者・管理職に向けて「AI時代の意思決定力」「データ解釈力」「生成AIリスクマネジメント」などをテーマに、クリティカルシンキングと生成AIを掛け合わせた「AIに騙されない・AIを使いこなす」判断力の育成をライフワークとする。

大学・学校・企業での講演/授業、メディア出演も多数。

日本テレビ「月曜から夜ふかし」をはじめメディア出演実績多数。著書に『「データセンス」の磨き方』(ベレ出版)、『「数字がこわい」がなくなる本』(ダイヤモンド社)など。

担当講師

※日程により一部講師が変わる事があります。

会場とスケジュール

第1クール

オンライン教室

第1回 2026年10月17日(土)15:00~16:30

第2回 2026年10月31日(土)15:00~16:30

※開催日間際にお申し込みいただいた場合、初回開催日までにご案内が間に合わない可能性がございますのでご注意ください

第2クール

オンライン教室

第1回 2027年1月23日(土)13:00~14:30

第2回 2027年1月23日(土)15:00~16:30

※開催日間際にお申し込みいただいた場合、初回開催日までにご案内が間に合わない可能性がございますのでご注意ください

第1クール

第1回 2026年10月17日(土)15:00~16:30

第2回 2026年10月31日(土)15:00~16:30

第2クール

第1回 2027年1月23日(土)13:00~14:30

第2回 2027年1月23日(土)15:00~16:30

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