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仕事を引き取るAIの同僚-第6回:その同僚、どうやって“雇う”の?Difyで仕事を任せる仕組みを作る

公開日

2026年2月17日

更新日

2026年4月26日

この記事のポイント

・ノーコードAIプラットフォーム Dify で「AIの同僚」を構築する手順
30分で作れる最初の1体:社内FAQ応答ボットの作り方
・プロンプト・ナレッジ・フローを 設計シート でまとめる方法
・運用で陥りやすい 3つのつまずき と対策

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Difyとは――「AIの同僚」を雇うためのプラットフォーム

Dify は、ノーコードで生成AIアプリを作れるプラットフォームです。オープンソース版が公開され、国内の企業導入も進んでいます。主な特徴は次の通りです。

機能 内容
プロンプト・ナレッジ・ワークフロー 画面操作で定義(ノーコード)
複数モデル対応 ChatGPT・Claude・Gemini など切り替え可能
ナレッジソース PDF・Notion・Webページを登録
外部連携 APIで他システムと連携

言い換えると、Difyは 「AIの同僚の配属・業務マニュアル・ナレッジ・報告ルート」を1画面で設計できる ツールです。

最初の1体を30分で作る:社内FAQ応答ボット

具体例として、経費精算のFAQに答えるAI同僚を作ってみます。

ステップ1:Difyアカウント作成(5分)

dify.ai にアクセスし、Googleアカウントでサインアップ。無料枠で開始できます。商用利用が見込まれる場合は有料プランを検討します。

ステップ2:ナレッジベース作成(10分)

経費精算マニュアルPDF、Q&AスプレッドシートをDifyにアップロード。Difyは自動で テキスト抽出+チャンク分割+ベクトル化 まで行います。

ポイント 具体策
PDF テキスト抽出可能な形式(画像スキャンはOCR推奨)
Q&A 1問1答形式に整理済みが望ましい
更新管理 ナレッジには「最終更新日」を含める

ステップ3:アプリ作成(10分)

Difyの「Studio」→「アプリを作成」→「チャットボット」を選択。以下を設定します。

設定項目 推奨値
モデル GPT-4o-mini(コスト効率◎)
システムプロンプト 下記参照
ナレッジベース ステップ2で作成したもの
Temperature 0.2(ブレを抑える)
会話開始メッセージ 「経費精算についての質問にお答えします」

システムプロンプト例

あなたは和から株式会社の経費精算サポート担当です。
添付のナレッジベースに基づいて回答してください。
不明な場合は推測せず、「担当の経理部(内線1234)までご確認ください」と案内してください。
回答は丁寧な敬語で、可能な限り手順を箇条書きで示してください。
必ず回答末尾に「参照:[ナレッジ文書名]」と明記してください。

ステップ4:社内公開(5分)

Difyの「公開」タブから、社内向けURL発行(要認証設定)。Slackのスラッシュコマンドや Microsoft Teams ボットへの組み込みも可能です。

運用で陥りやすい3つのつまずき

つまずき 対策
① ナレッジが古いまま放置 「最終更新日」の運用ルールを部署で決め、月1回の棚卸しを定例化
② 利用率が上がらない Slack・Teamsなど普段使うチャネルに組み込む。「まずAIに聞く」を文化化
③ AIが間違ったことを断言する システムプロンプトで「不明なら推測せず人間に繋ぐ」を必須化、エスカレ先を明記

明日からできる3つのアクション

① Difyの無料アカウントを作る
30秒で登録可能。動かさなくてもまずアカウントを持つだけで心理的ハードルが下がります。

② 「頻出Top10のQ&A」をスプレッドシートで作る
すべての出発点。1問1答形式で10件あれば、最初のボットが動きます。

③ 1部署の1業務に絞ってパイロット運用
全社展開を狙わず、まず1部署×1業務で検証。3週間で効果が見えます。

今回のまとめ

Difyを使えば、30分で「最初のAI同僚」 を雇えます。重要なのはプロンプト設計・ナレッジ整備・エスカレ先の明示。次回(第7回)は、ここで作ったAIの同僚を 業務仕様書 として残し、組織全体の資産にする方法を解説します。

<文/岡崎 凌>

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