【感謝の嵐】岡本による著書「アートで魅せる数学の世界」がついに発売決定!
公開日
2021年9月29日
更新日
2021年9月29日
こんにちは。和からの数学講師の岡本です。毎回マスログでは好きな数学を好きなだけ書いてきた岡本ですが、なんとこの度、本が出版されることになりました!(祝)
内容は以前何度かマスログでも取り上げてきた「数学×アート」にまつわるもので、実際にExcelを使った数学アートの作成方法なども収録してあります(おそらく世界初)。
今回はこの本の簡単な紹介をさせていただきます!
この記事の主な内容
1.本の構成
大きく分けて5つの章に分けています。第1~4章は以下のようなメインの内容になっており、第5章はExcelアートの活用方法に関する補足事項となっています。本書はフルカラーで図案が非常に多く使われているため、眺めるだけでも十分楽しめると思います。
また、第1章、第2章は基本的に説明メインであり、第3章、第4章はExcelを使った作成方法もまとめてあります。ストリング・アートやフラクタル、ランダムのアートはExcelと相性が良く、簡単にExcelで体感していただけます。
なお、各章はほとんど独立しているのでどの章から読み始めても大丈夫です!そのため、「とにかくExcelで体感したい!」という方は、第3章、第4章からスタートしても問題ございません!
2.本書の内容
第1章の「黄金比」に関しては、黄金比のルーツといった歴史的な話題から、黄金比が姿を現す数学の問題やデザインに関する内容をまとめています。さらに後半では、植物との関係を簡潔にまとめてあります。読んで「へぇ~」となっていただければ幸いです。
第2章では「折り紙」に関する数学的な視点について解説しています。「折り紙を5等分できるか?」という問いから始まり、意外にも数学が溢れている折り紙数理の世界を味わっていただきたいなと思っています。また第2章後半は「平面タイリング」について触れました。市松模様や麻の葉模様といった良く知られている模様から始まり、フォーデルベルクのタイリンといったややマニアックなタイリング、エッシャーのタイリング技法の話まで収録してあります。
第3章では「糸掛け曼荼羅」の世界をご紹介します。広い意味で「ストリング・アート」と呼ばれるこのアートはExcelと非常に相性が良く、簡単に複雑な模様を作成することができます。第3章では図形を描く第1歩としてExcelの基本操作をまとめています(そのため、Excelをすぐに使いたい方は第4章よりも前に第3章のExcel操作の部分はおさておくことをオススメします)。
第4章では、「フラクタル図形」と乱数を使った「ランダム・アート」について解説していきます。Excelで簡単にシェルピンスキー・カーペットを描く方法や、おそらく和書では初となる「ゴールデン・ドラゴン曲線」を解説しています。
また、確率的反復関数系(RIFS)や2次元力学系の操作をExcelで行い、シダ植物(バーンズリーのシダ)やローレンツアトラクターといった複雑で美しい図形を描いていきます!
3.さいごに
以上がこの本の主な内容となっています。数学が苦手だけれども、アートに興味がある、実際に描いてみたい!という方や、数学の歴史に興味がある方、数学が好きで数式も理解してみたいという方も楽しんでいただけるように努力しました。好きな話をかいつまんで楽しんで読んでいただければ幸いです!
また、この本の一部の内容は過去に和からでセミナーとして扱ってきました。過去のセミナー動画は「数学アートサロン」というサブスクリプションサービスで配信しておりますので、興味のある方は是非ご検討ください!
また、この本に載ってない内容や応用の内容も今後セミナーで扱っていくので、こちらも興味のある方は是非無料のセミナーからご参加ください!
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<文/岡本健太郎>