Excel業務が変わる!Copilot×Python自動化術-第1回:AIに最初にやらせるべき“あの作業”とは?
公開日
2026年2月19日
更新日
2026年2月27日
「毎月、同じExcel作業をくり返している気がする……」
そう感じたことはありませんか?
たとえば、こんな業務です:
・営業データの合計を出して上司に提出する
・複数のCSVファイルを開いて、毎月の売上表を作成する
・グラフを貼り付けて、簡単なコメントを付ける
どれも決して難しくはないけれど、地味に時間がかかる。
しかも月に1回の業務ほど、やり方を忘れていたりして、また一から思い出す……。
このようなExcel作業、実は AI(Copilot)とPython in Excelを使うと、一気に時短・自動化できることをご存じですか?
この記事の主な内容
Copilotは「関数を書く」も「グラフを作る」もおまかせ
Microsoft 365 Copilotは、Excelでも自然言語で指示するだけで作業を支援してくれるAIです。
たとえば、次のように日本語でお願いできます:
この3つのシートの売上を合計して、月ごとの推移グラフを作成して
するとCopilotは、
・必要な関数(たとえば SUMIFS, TEXT, IFERROR など)を組み合わせて式を自動生成
・結果の表を整形し、
・さらにそのデータをもとに折れ線グラフを作成
自分で関数を調べて入力する必要はありません。やりたいことを伝えればOK。
また、Copilotはその時点で選択している表やデータの構造を理解した上で処理を提案してくれます。
つまり、単なる入力補完ではなく「このデータに合った処理」を考えて提案してくれるAIなのです。

図1:Copilotによる自然言語→関数生成。左:手作業の関数入力/右:Copilotに指示して自動生成された関数
Python in Excel を使えば、もっと自由に処理できる
もう一歩進めたい方には、Python in Excel もおすすめです。
これは、Excelの中でPythonコードを直接動かせる機能で、2023年にMicrosoftから公式に提供されました。
使い方は意外とシンプル。
Python専用セルに =PY(...) と入力して、Pythonコードを記述します。
たとえば:
=PY("df.groupby('店舗名')['売上'].sum()")
のように書くと、選択した表(DataFrame)から店舗ごとの売上合計を一瞬で算出してくれます。
でも、Pythonを書いたことがない人にはハードルが高い……と思われるかもしれません。
そこでCopilotの出番です。
このデータを都道府県ごとに集計して、前年比も出して
と頼めば、適切なPythonコードを自動で作ってくれるのです。
たとえば:
・3ヶ月分のCSVファイルを読み込んで縦につなげる
・日付の書式を統一する
・「キャンセル済み」の行だけを抽出して一覧にする
・欠損値を補完する
Excelだけでは手間がかかる処理も、PythonとCopilotなら一瞬。
しかも処理は保存できるので、毎回の作業がワンクリックで再実行できます。

図2:Pythonコードで日付整形+フィルタ処理をした結果
最初にAIにやらせるのは「関数づくり」と「グラフ作成」
実際にCopilotやPython in Excelを使い始めるとき、最初におすすめの作業は次の2つです:
① 関数の代わりに計算させる
・この表から売上が一番高い商品を出して
・支店ごとに平均単価を計算して
・前年と比べて売上が増えた行だけ抽出して
これらをCopilotにお願いすると、IF関数やAVERAGEIFS、FILTERなど、
必要な関数を自動生成してセルに入力してくれるので、式のミスや書き換えの手間が大幅に減ります。
② グラフ作成を任せる
・このデータを月別の推移グラフにして
・前年比で変化が大きい商品を棒グラフで
Copilotは最適なグラフ形式(折れ線・棒・円など)を判断し、
タイトル・凡例・軸ラベルまで自動で付与してくれるため、
試行錯誤もスムーズになります。

図3:Copilotに指示→自動生成されたグラフの例
まとめ:CopilotとPython in Excelは「いま使える最強のExcelアシスタント」
・関数を覚えなくても、やりたいことを伝えればOK
・集計・抽出・グラフ・整形などの手間が一気に減る
・複雑な処理や分析も「Pythonに任せる」ことで自動化可能
CopilotとPython in Excelは、プログラミングを学ぶツールではなく、
「毎日Excelでやっている面倒な作業を一気に楽にする道具」です。
次回は、これらを使って「実際にどんな業務がどう変わるか?」を、
“あるある業務”のビフォーアフター事例で紹介します。
<文/岡崎 凌>





