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AI同僚第5回|「考え始める前の仕事」をAIに整えてもらう

公開日

2026年2月16日

更新日

2026年4月29日

この記事のポイント

・企画・分析・提案などの 思考系タスクの「立ち上げ」 をAIに任せる方法
・フレームワーク(5W1H/MECE/SWOT等)を使ったAIとの 対話設計
・「考え始める前」の5分でアウトプットの質を決める 3つの整え方
・そのまま使える プロンプト例

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「何からやればいいか分からない」時間がコスト

企画・分析・提案といった思考系の仕事は、取り掛かる前の 整理フェーズ で時間が溶けがちです。

・どこから手をつけるか決まらない
・論点が多すぎて構造化できない
・フレームワークが必要だと分かっていても選べない

ここを短縮すれば、思考の質と速度が両立 できます。AIの同僚を使えば、5〜10分で「考え始められる状態」に整えてもらえます。

AIの同僚に「立ち上げ」を整えてもらう 3つの整え方

整え方1:論点リスト化

頭の中のモヤモヤをAIに書き出させ、論点リスト に変換します。

来期の予算配分を考えたいです。私の頭にあるのは以下のとおり。
・広告宣伝の効果が読めない
・採用予算を増やすべきか迷っている
・新規事業に投資したい気持ちもある
・既存事業のリソース不足も懸念

これを「決めるべき論点」の形で5〜7個に整理してください。
各論点は疑問文で書いてください。

AIは頭の中の雑多な関心事を 「決めるべき問い」 の形にしてくれます。ここから作業が格段に進みます。

整え方2:フレームワーク選択

状況に合うフレームワークをAIに選ばせて、分析の土台 を作ります。

新規事業の検討を始めます。状況は以下。
・BtoB SaaS(プロジェクト管理ツール)
・既存の自社顧客は中小企業中心
・競合は大手3社がシェア70%

この検討に適したビジネスフレームワークを3つ提案してください。
各フレームワークの適用理由と、最初に埋めるべき項目を3つずつ示してください。

SWOT、5 Forces、バリューチェーン、ジョブ理論など、AIは状況に応じた適切な枠組みを提示してくれます。

整え方3:アウトラインドラフト

最終アウトプットの骨子を 3パターン 作らせて選びます。

来週の経営会議で「AIツール導入の投資対効果」についてプレゼンします。
・時間:20分
・聴衆:役員5名(うちIT系は1名のみ)
・ゴール:500万円の予算承認

プレゼン構成を3パターン提案してください。
各パターンごとに、メリット・デメリット・おすすめの相手を明記してください。

フレームワーク別の使い分け

タスクの種類 推奨フレームワーク AIプロンプトのキー
問題の分解 ロジックツリー/MECE 「相互に重複せず漏れなく分けて」
戦略立案 SWOT/5 Forces 「強み・弱み・機会・脅威を抽出して」
施策評価 意思決定マトリクス 「各案を効果×実現性で2軸評価して」
関係者整理 ステークホルダーマップ 「影響度×関心度で分類して」
スケジュール WBS/ガントチャート 「タスクをブレークダウンして依存関係を示して」

「整え」を失敗させないコツ

コツ 内容
① 完璧な情報を待たない 不完全でも現状の材料を全部AIに投げる。AIはその場で不足を指摘してくれる
② 複数案を作らせる 1案だけだとAIの「それっぽい案」に引きずられる。必ず3案以上作らせて比較
③ 「次の一手」を聞く 出力後に「あなたなら次に何をしますか?」と聞くと、具体的な次アクションを提案してくれる

実際の業務での時間短縮例(参考)

タスク 従来 AI立ち上げ後
企画書の骨子作成 60分 15分
会議資料の構成 30分 8分
週次レポートの項目整理 20分 5分
議論前の論点整理 40分 10分

※和から社内で類似業務において確認した目安です。「考える前のブロック」が取り除かれることで、本番の思考に集中できます。

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明日からできる3つのアクション

① 次の企画書を書く前に「論点リスト化」を試す
頭の中のモヤモヤを箇条書きでAIに渡し、5〜7個の問いに整理してもらう。

② AIに「3案出して」と頼むクセをつける
1案だけだと比較できない。3案を見比べると自分の判断軸も見えてきます。

③ 出力後に「次の一手は?」と聞く
ただ作って終わりではなく、次のアクションを引き出すことで仕事が進みます。

今回のまとめ

頭の中のモヤモヤを論点リストに変換/状況に合うフレームワークを選ばせる/アウトラインを3パターン作らせて選ぶ。この「立ち上げ5分」を習慣化するだけ で、企画・分析・提案の仕事が格段にラクになります。

次回(第6回)は「その同僚、どうやって雇うの?」をテーマに、ノーコードツールDifyで「AIの同僚」を具体的に構築する手順を解説します。

<文/岡崎 凌>

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