AIに開発させる時代のプログラミング入門-第5回:AIと一緒にアプリを作ってみよう【生成AIをやさしく解説】
公開日
2026年3月28日
更新日
2026年4月26日
この記事の主な内容
この記事のポイント
・シリーズ最終回。AIと一緒にアプリを作る流れ を実例で紹介
・「作りたいものを伝える → コードを確認 → 修正を頼む」の 3ステップ で進む
・5回シリーズの 振り返り と「これからやるべきこと」のまとめ
・読み終わったあと、今日からAIと開発を始められる
この記事のゴール:実際に動くアプリを作る
これまでの4回で、バイブコーディング・AIエージェント・antigravity・指示の出し方を学んできました。最終回では、それらを 1つにまとめて、実際にAIと一緒に簡単なアプリを作ってみましょう。
今回のお題は 「英単語を入力すると、その語の意味と例文を表示する単語学習ツール」。シンプルで、誰でも作れるレベルです。
ステップ1:作りたいものをAIに伝える

図1:AIによるプログラム作成の手順
AIへの最初の指示の例
HTML/CSS/JavaScriptで、英単語学習ツールを作ってください。
要件:
- テキスト入力欄に英単語を入力し、ボタンを押す
- 入力された単語の意味(日本語)と例文(英語)を表示
- 辞書データは固定で apple/book/cat/dog/egg の5語をJSで持つ
- スマホでも見やすいよう最大幅400px、白基調
- 単語が辞書になければ「データなし」と表示
- 1ファイル(HTML内にCSSとJSを書く)で完結
ポイントは、機能・データ・見た目・制約を1セット で伝えること。これでAIの判断がブレません。
ステップ2:AIが生成したコードを確認する

図2:AI生成コードの確認プロセス
AIから返ってきたコードを、実際に動かして 確かめます。
・テキストエディタに貼り付けて .html で保存
・ブラウザでファイルを開く
・5語の単語で動作テスト(apple/book/cat/dog/egg)
・辞書にない単語(例:sun)でも試す
ここで「動いた/動かなかった」を確認するのが大事です。動かない場合や、想定と違う動きがあれば、次のステップへ。
ステップ3:AIに修正を頼む
たとえば、こんな修正を頼んでみます:
追加の依頼:
- 入力欄の下に「最近検索した単語」を3つまで表示してください
- 検索履歴は localStorage に保存して、ブラウザを閉じても残るように
- 履歴の単語をクリックしたら、その単語が再検索されるようにしてください
このように 段階的に肉付け していくのがバイブコーディングの基本です。一度に大きく変えるより、1つずつ機能を増やす 方が成功率が高くなります。
AI時代の開発の特徴

図3:バイブコーディングの改善サイクル
| 従来の開発 | AI時代の開発 |
|---|---|
| 仕様書を書く | 「作りたいもの」を 言葉で 伝える |
| コードを書く(数日〜数週間) | AIに頼む(数分〜数時間) |
| テストする | 実際に動かして 気づく |
| バグを直す | AIに 状況を伝えて 直してもらう |
| 納品 | 動くまで 会話で 詰めていく |
特徴は 「サイクルが速い」 こと。1日に何回も「作って→試して→直す」を繰り返せます。
ビジネスパーソンにとっての可能性

図4:AI時代の開発スタイル
バイブコーディングが日常になると、ビジネスパーソンの仕事の幅が大きく広がります。
・自分専用のツール を1日で作れる
・エンジニアに頼まずに プロトタイプ を試せる
・「これがあれば便利」を その場で形に できる
・社内DXの たたき台 を非エンジニアが提案できる
Stack Overflow Developer Survey 2025 によれば、開発者の 84%がすでにAIツールを開発プロセスで使うか、近々使う予定 と回答しています。これからは、非エンジニアにもこの波 が広がっていきます。
シリーズのまとめ
全5回を振り返ると、こんな流れでした。
| 回 | テーマ | キーポイント |
|---|---|---|
| 第1回 | バイブコーディング | 「コードを書かない開発」の登場 |
| 第2回 | AIエージェント | 「答える」から「進める」AIへ |
| 第3回 | Antigravity | 複数エージェント並行で動く新世代ツール |
| 第4回 | 進め方 | 「指示力」が成果の9割を決める |
| 第5回 | 実践 | 3ステップで動くアプリを作る |
明日からの3つのアクション
① 今日のお題(単語学習ツール)を実際にAIに頼む
ChatGPT・Claude・Geminiのいずれでも構いません。動くまで試してみる。
② 自分の業務の「あったら便利なツール」を1つ書き出す
書き出したら、要件を5項目に整理してAIに伝える。
③ 1週間に1つ、新しいツールを作る習慣をつける
完成度より 数。慣れるほど指示が上手くなります。
おわりに
バイブコーディングは、エンジニアでなくても 「自分が欲しいもの」を自分で作れる 時代の入口です。難しいプログラミング知識は不要。必要なのは 「何を作りたいか」を言葉にする力 だけ。
このシリーズが、その第一歩のきっかけになれば嬉しいです。次の月曜日、ぜひAIに 「○○を作って」 と頼むところから始めてみてください。
<文/岡崎 凌>
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