因果っぽい話に騙されない|会議とレポートのためのチェックリスト
公開日
2026年1月5日
更新日
2026年1月27日
「この施策、効果が出ています」
会議でそう言われたとき、あなたはどう反応していますか。
グラフもある。数字も改善している。説明もそれっぽい。
──でも、その話。本当に信じて大丈夫でしょうか。
ここまでのシリーズで、
・相関
・疑似相関
・逆因果
・生存者バイアス
・因果関係の確かめ方
を見てきました。
最終回の今回は、これらを
そのまま会議とレポートで使える形
にまとめます。
この記事の主な内容
チェックリスト① 比較はあるか?
因果関係を語るうえで、最初に確認すべきポイントです。
・やっていない場合と比べているか?
・他のチームや期間と比較しているか?
「施策をやったら伸びた」
だけでは、因果は語れません。
比較がなければ、因果関係は主張できない
と考えましょう。
チェックリスト② 順番は合っているか?
次に確認したいのは、時間の流れです。
・原因は、結果より先に起きているか?
・結果が出た“あと”に、施策を打っていないか?
ここを見落とすと、
逆因果
にハマります。
チェックリスト③ 黒幕はいないか?
相関があっても、因果とは限りません。
・裏で同時に動いている要因はないか?
・環境変化や外部要因は影響していないか?
これを疑わないと、
疑似相関(交絡)
を見抜けません。
チェックリスト④ 見えていないデータはないか?
成功事例だけを見ていないでしょうか。
・同じことをして失敗した例は?
・途中で消えたケースは?
これを考えないと、
生存者バイアス
に引っかかります。
チェックリスト⑤ 結論を急いでいないか?
最後は、少し自分自身への問いです。
・「わかりやすい話」に飛びついていないか?
・結論ありきで、データを読んでいないか?
因果関係の判断は、
ゆっくりでいい
のです。
このチェックリストの使い方
この5つを、
・会議中にすべて満たす必要はありません
・レポートで完璧に書く必要もありません
大事なのは、
1つでも引っかかるなら、断定しない
という姿勢です。
それだけで、
・無駄な施策
・誤った意思決定
をかなり減らせます。
因果を考える人は、信頼される
因果関係を丁寧に考える人は、
・決断が遅い
・慎重すぎる
と思われがちです。
でも実際には、
・大きな失敗をしにくい
・説明が一貫している
・後から検証できる
という特徴があります。
「なんとなく当たった」より、「なぜそう判断したか」を語れる人
のほうが、長期的に信頼されます。
シリーズまとめ|数字に強い人の次の一歩
このシリーズでは、
・数字を見る力
・勘違いを避ける力
・判断の精度を上げる力
を段階的に扱ってきました。
相関を学んだあなたは、
もう一段上の“判断できる人”になれます。
因果関係を考えることは、
・正解を出すため
ではなく、
・間違えにくくするため
のスキルです。
この視点が、
あなたの会議・レポート・意思決定を
静かに、しかし確実に変えていくはずです。





