流行の人工知能(AI)で快適なオンライン会議を!-画像生成技術による表情生成-
公開日
2021年1月7日
更新日
2021年1月7日
みなさん、新年あけましておめでとうございます。本年度もよろしくお願い致します。
さて、新たに2021年を迎えたわけですが、流行のコロナウイルスについては東京でも緊急事態宣言が出るか出ないかという状況であり、感染拡大に気をつけながら生活する構図はまだしばらく続くそうな様相を呈しています。
そんな中3密を避けるため、zoomやteamsなどによる遠隔での会議や授業も定着化してきており、今や一度もこういったツールを使ったことがない人も随分減ったのではないでしょうか。私自身も講義をオンラインで行うことで、移動や会場準備にかかる負担は大幅に減りました。
しかし、オンライン会議は、実は通常の会議を行う場合より負担がかかっている、という研究がかねてからあります。
顔から上までしか見えないzoomは、一見すると参加者の負担が軽く見えます。しかし逆にいえば表情や目の動きがフォーカスされて、普段よりオーバー気味に表情を動かさないと伝わりづらくなります。さらに会議で発言している時は、いつ自分を見られているか分からない、常に0.2秒程度の遅延があり反応が遅れて来るため不安になる、などの事情から、むしろ気を抜けません。海外でも「Zoom fatigue(zoom疲れ)」などと呼ばれ、オンラインの会議が長時間続いた時の脳に対する負担が相当なものであるという研究もあります。
そんな中、今回はみなさんに人工知能でこの問題にアプローチしようとするサービスを1つ紹介しようと思います。まずは実際の映像をご覧ください。
必要なのはなりきりたい人の写真1枚だけです。実際の自分の話している映像に合わせて、表情を変化させます。目や口を自動的に認識して、笑った顔や怒った顔に変化させることができるのです!
このアプリは「Xpression」と呼ばれるアプリで、会員登録すれば無料で利用することができます(本記事投稿時点)。使い勝手も簡単なので、真剣な会議は難しいかもしれませんが、オンライン飲み会などちょっとした場面で気分転換で使ってみるのはいかがでしょうか。
芸能人になりきって参加すれば、人気者になること間違いなしです!
https://xpressioncamera.com/
写真1枚で様々な表情を生成できる「Xpression」。現在mac OS対応であり、今後Windows OSやAndroidにも展開されるかもしれません。
今回の技術は、コンピュータによって画像を「作り出す」技術、画像生成技術と呼ばれる人工知能の現在最も期待される応用分野の1つです。現在無人運転車やドローン技術に応用されている画像認識に続き、昨年2020年には様々な応用例が考案され、実用化が進められました。
人工知能に関心がある方、今年勉強してみたいと思われている方は、セミナーでより詳しくお話ししておりますのでお気軽にお越しください。
それではごきげんよう。
<文/岡崎 凌>
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