高校物理
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もしも火星に飛ばされたら(5・最終回)砂嵐の夜、探査車の電池はなぜ切れないのか【原子核物理学編】
嫌な予感は当たりました。太陽の輪郭はぼやけ、数日のうちに空は茶色く濁り、昼でも夕暮れのような薄闇に変わります。砂嵐です。火星では数年に一度、星全体を包み込む大砂嵐が発生し、太陽は何週間も見えなくなります。明かりも暖房も基地の太陽光パネル頼みのあなたにとって、これは死活問題です。 2018年6月、全球砂嵐の最中のキュリオ…
2026年9月14日
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もしも火星に飛ばされたら(4)コンパスの針が、どこも指さない【電磁気学編】
遠くの丘の向こうに、基地らしき構造物が見えます。日が落ちる前にたどり着こうと、あなたはポケットからコンパス(方位磁針)を取り出します。アウトドアの心得がある人なら、当然の行動です。ところが――針はふらふらと揺れるばかりで、どこも指しません。壊れたのではありません。この星では、コンパスという道具そのものが成立しないのです…
2026年9月12日
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もしも火星に飛ばされたら(3)火星の夕焼けは、青い【波編】
重力を測り、水の当てもつけて、火星での一日が終わろうとしています。あなたは岩に腰を下ろし、砂の平原に沈んでいく太陽を眺めます。火星の一日は約24時間40分。日暮れのリズムは、地球とほとんど同じです。ところが、沈んでいく太陽のまわりを見て、あなたは思わず目をこすります。夕焼けが、青い。 キュリオシティが撮影した火星の夕日…
2026年9月10日
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もしも火星に飛ばされたら(2)火星で水を沸かすと、冷たいまま沸騰する【熱力学編】
火星で最初の朝を迎えたあなたは、ひどく喉が渇いていることに気づきます。見渡すかぎり、赤い砂と岩。それでも望みはあります。この星には、極地と呼ばれる場所や地面の下に、氷があるのです。 『もしも火星に飛ばされたら』は、ある日突然火星に飛ばされたあなたが、高校物理を頼りに生き延びるシリーズです。第2回のテーマは水。氷を溶かし…
2026年9月8日
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もしも火星に飛ばされたら(1)あなたは今日から、バスケ選手より跳べる【力学編】
目を開けると、あなたは赤い砂の平原に立っています。空は薄いバター色で、太陽はいつもより少し小さい。風の音も、車の音もしない。振り返っても、誰もいない。――どうやらここは、火星です。 なぜ飛ばされたのかは、ひとまず置いておきましょう(私にも分かりません)。それより先に、確かめなければいけないことが山ほどあります。幸い、あ…
2026年9月6日
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教養としての力学-第6回:人工衛星はなぜ落ちてこないのか?万有引力と円運動で説明してみた【高校物理をやさしく解説】
夜空を眺めていると、星のようにゆっくり動く光が見えることがあります。あれが人工衛星です。現在、地球の周りには数千もの人工衛星が飛んでいます。 ここで素朴な疑問が浮かびます。なぜ人工衛星は落ちてこないのでしょうか。 ロケットで打ち上げたものなら、エンジンを止めた瞬間に落ちてきそうなものです。しかし実際には何年も、場合によ…
2026年5月12日
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教養としての力学-第5回:なんとなく知ってる再生可能エネルギーを物理で説明する【高校物理をやさしく解説】
「再生可能エネルギーへの転換が急務だ」「太陽光発電の普及率が過去最高を更新」といったニュースを、毎日のように目にするようになりました。 ビジネスの場でもESG投資やカーボンニュートラルといった文脈で話題になり、「再生可能エネルギーくらいは知っておかないと」と感じている方も多いのではないでしょうか。 でも正直なところ、「…
2026年5月9日
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教養としての力学-第4回:自動運転はなぜ衝突を避けられるのか?「運動量」で読み解くAIの判断【高校物理をやさしく解説】
テスラの自動運転機能、トヨタの衝突回避システム、高速道路での自動追従走行。かつてSFの世界の話だった「車が自分で判断して走る」技術が、急速に現実のものになっています。 しかしこうした技術の根底には、コンピューターが瞬時に計算している「物理」があります。その中でも特に重要なのが、今回のテーマ「運動量」です。 自動運転のA…
2026年5月6日
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教養としての力学-第3回:300年前の法則がロケットを飛ばしている-ニュートンが見つけた「力の正体」【高校物理をやさしく解説】
2024年、SpaceXのロケット「スターシップ」が宇宙から帰還し、発射台のアームでキャッチするという前代未聞の映像が世界中で話題になりました。 最先端技術の塊のように見えるこのロケット。しかしその飛行を支える基本原理は、なんと約300年前にアイザック・ニュートンが発見した法則です。 ニュートンの3つの法則、通称「ニュ…
2026年5月3日
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教養としての力学-第2回:3秒で時速100kmに達するテスラ、その加速の正体を高校物理で説明してみた【高校物理をやさしく解説】
「テスラって速いらしいね」という会話の中で耳にすることがあります。 しかし、テスラが「速い」と言っているのは速度、つまり最高速度ではありません。発進してから時速100kmに達するまでの時間、つまり「加速性能」が圧倒的だということです。 テスラのモデルSというモデルは、なんと約2〜3秒で時速100kmに達します。これはス…
2026年4月30日
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教養としての力学-第1回:リニアはなぜ速いのか?高校物理でここまでわかる【高校物理をやさしく解説】
はじめに:リニア開業はいつ?ニュースの裏で動く「時速500kmの正体」 「リニアの工事が予定通りいかない」といったニュースを、最近よく目にしませんか? 開業時期の議論ばかりが先行していますが、少し視点を変えてみてください。そもそも私たちは、「地面から浮き、新幹線を遥かに凌ぐ速度で人を運ぶ」という、かつてのSF映画のよう…
2026年4月27日



