大人のための高校物理講座-シミュレーションアプリで動かして、世界の仕組みが「わかる」-
公開日
2026年8月29日
更新日
2026年8月29日
ニュース・ビジネス・教養のための高校物理
「物理」と聞くと、数式の並んだ黒板や、覚えきれなかった公式を思い出す方もいるかもしれません。それでも、「いつかきちんと理解してみたい」と心のどこかで思い続けてきた方は、意外と多いのではないでしょうか。学生時代の物理はテストのための科目でしたが、本来の物理学は「世界はどんな仕組みで動いているのか」という問いに、人類が何百年もかけて向き合ってきた知の積み重ねです。大人になったいまだからこそ、試験を離れて、その面白さを味わうことができます。
日常に潜む物理
「物理」という言葉を日常で思い出すことは、ほとんどないかもしれません。けれど実は、私たちの毎日は物理の上で動いています。たとえば、いまこのページを表示している画面。指で軽く触れるだけで反応するのは、指と画面のあいだに生じるわずかな電気の変化を検出しているからです。ワイヤレス充電ができるのも、電子レンジが食品を温められるのも、すべて高校物理で習う法則の応用です。ニュースをにぎわせる生成AIや量子コンピュータ、半導体や太陽光発電も、その根底には物理があります。

そして仕組みを一つ知ると、身の回りの「当たり前」が、次々と問いに変わっていきます。なぜ空は青いのか。なぜ人工衛星は落ちてこないのか。そうした素朴な疑問のほとんどに、物理は答えを持っています。身近な不思議に一つ答えられるようになる——それだけでも、物理を学ぶ意味は十分にあります。
苦手だった物理が、目で見て・動かして・体感してわかる!
とはいえ、物理に苦手意識を持つ方が多いのも事実です。数式が並ぶと手が止まってしまう方、そもそも高校で物理を履修しなかった方も少なくありません。そこで本講座は、公式や計算から始めるのではなく、「なぜそうなるのか」という現象から学ぶ構成にしました。毎回、オリジナルのシミュレーションアプリを使い、自分で物体を動かし、数値を変えながら、現象の変化を目で見て体感して理解していきます。身の回りの家電やスマホの仕組みが、説明できるようになる。お子さんの素朴な「なんで?」に、自分の言葉で答えられるようになる。職場で技術の話題になっても、気後れせずに話に入れるようになる――皆さんも物理を学んでみませんか?
講義で使用するシミュレーションアプリの例。
左は「速度の合成」:船の速さと船上を歩く人の速さを変えると、実際に進む速度の矢印と数値でその場で分かります。
右は「てこの原理」:岩の重さと手の位置を変えて、小さな力で持ち上がる位置を自分で探せます。
いずれも受講者自身がブラウザで操作でき、物理学の一見難解な公式を数式として覚えるだけでなく、自分で「動かして確かめる」ことで理解を深めることができます。
■大人が物理を学ぶべき3つの理由
大人が物理を学ぶ理由は人それぞれですが、物理を学ぶことで得られるメリットは大きく以下の3つです。
①課題を「モデル化」して本質を掴む思考力の向上
物理学は、複雑な現象の中から重要な要素だけを取り出し、シンプルな仕組み(モデル)として捉え直す学問です。ガリレオは空気抵抗を「あえて無視する」ことで、2000年間信じられてきた「重い物ほど速く落ちる」という常識を覆しました。絡み合った要因の中から、何が本質で何が枝葉かを切り分けるこの思考法は、仕事の課題整理や意思決定にそのまま活きるスキルです。数学が「論理を積み上げる力」を鍛える学問だとすれば、物理は「現実を単純化して本質を掴む力」を鍛える学問だといえます。
②技術が主役の時代の、一般教養としての高校物理
生成AI、量子コンピュータ、半導体、エネルギー問題。現代の経済やビジネスを動かす話題の多くは、物理を土台にしています。原理を知っていれば、新しい技術を「魔法」としてではなく「仕組み」として受け止められ、その可能性と限界を自分の頭で見積もれるようになります。また、高校で物理を履修した人は2割程度といわれています。多くの大人がまだ持っていない教養だからこそ、学んだ分がそのまま確かな差になります。
③日常の「なぜ?」が知的な楽しみに変わる
物理を学ぶと、見慣れた日常が問いと発見の場に変わります。電子レンジはなぜ食品だけを温められるのか。飛行機はなぜ飛べるのか。夕焼けはなぜ赤いのか。こうした「なぜ?」に筋道を立てて向き合う習慣は、大人にとって最高の知的トレーニングです。お子さんの素朴な疑問にも一緒に向き合えるようになり、家庭での会話にも新しい話題が生まれます。
■本カリキュラム3つの特徴
1. シミュレーションアプリで体感して理解する
数式や計算からではなく、目と手から理解する講座です。各回のテーマに合わせて開発したオリジナルのシミュレーションアプリを使い、実際に物体を動かし、数値を変えながら、現象がどう変わるかをその場で確かめます。文字や言葉だけでは掴みにくい物理の世界を、「自分で動かして納得できた」という実感とともに、毎回持ち帰ることができます。
2. 歴史や必要性をしっかり学ぶ
「この法則はどうやって発見されたのか?」「なぜこんな概念を考える必要があったのか?」――こうした疑問は、学問を学ぶうえで必ず現れます。本講座では毎回、その法則が生まれた時代背景から講義を始めます。ガリレオの思考実験、ニュートンの万有引力、ファラデーの電磁誘導。何百年にわたる発見の物語として学ぶことで、公式が「暗記するもの」ではなく「科学者が考えた結果、それ以外ないものとして発見されたもの」として、必然性ごと理解できるようになります。
3. 復習と総まとめで、着実に積み上げる
力学や熱力学といった各分野の締めくくりでは、それまでに学んだ内容を総まとめし、全体を俯瞰し直してから次の分野へ進みます。講義動画とテキスト資料が見返せるのはもちろん、シミュレーションアプリは受講後もいつでも使えるので、気になった現象を自分の手でもう一度動かして確かめられます。「わかったつもり」を「わかった」に変えながら、学び進めることができます。
■セミナー概要
高校物理の5分野(力学・熱力学・波・電磁気学・原子核物理学)を、オリジナルのシミュレーションアプリで体感しながら約6か月で学ぶ、全24回構成の講座です(1日あたり2回分の講義を隔週で実施、総受講日数12日)。各分野の締めくくりに総まとめを行い、理解を積み上げながら進めます。この講座は「大人のための物理の学び直し」として、身の回りの技術やニュースを仕組みから理解する力が身につきます。数学の知識は四則演算ができれば十分で、高校物理の履修経験は必要ありません。
※和からでは数学の学び直しカリキュラム(大人のための中学数学講座・大人のための高校数学講座)もご用意がございます。
■よくあるお悩み
・物理に強い苦手意識があり、数式を見ると身構えてしまう
・高校で物理を履修しておらず、一度もきちんと学んだことがない
・物理が日常や社会でどう役立っているのか知りたい
・子どもの「なんで?」に答えられるようになりたい
■研修・講座のゴール
・高校物理の5分野(力学・熱力学・波・電磁気学・原子核物理学)を体系的に理解する
・物理を「公式の暗記科目」ではなく「仕組みを考える学問」として捉え直す
・身の回りの技術やニュースと物理のつながりを説明できるようになる
・自分の言葉で「世界の仕組み」を人に伝えられる土台をつくる
■監修・講師のこだわりポイント
「公式は覚えたけれど、何を言っているのかはわからない」――物理のつまずきの多くは、ここにあります。本講座がもっとも優先するのは、腑に落ちる理解です。マンツーマンで大人の学び直しに向き合うなかで、言葉と図だけでは越えられない壁があると痛感し、たどり着いた答えが「自分で動かして確かめる」ことでした。各回のシミュレーションアプリは、そのために開発しています。
もう一つのこだわりは、物理の「つながり」を味わっていただくことです。リンゴの落下も人工衛星も、同じ万有引力。ワイヤレス充電もICカードも、同じ電磁誘導。物理学には学びが進むほど、バラバラに見えていた現象が少数の共通の法則に束ねられ、覚えたものがつながっていく楽しさがあります。この講座を終える頃には、あなたの目に映る世界は、物理というレンズを通して、まったく新しい景色を見せてくれるはずです。
ダウンロード可能な教材(講義資料・演習問題)
講義で配布する資料は、すべてダウンロード可能です。講義内で演習時間を確保していますので、手を動かしながら学ぶことをおススメします。
いつでも視聴可能
講義の動画は録画し、1年間公開いたします。いつでも復習ができるシステムとなっておりますので、途中退席や欠席された場合でも安心して学習を進めることができます。
受講対象
・高校物理を学び直したい方
・物理への苦手意識を克服したい方
・高校で物理を履修しておらず、一から学んでみたい方
・物理学の歴史や、科学的な考え方に興味がある方
・身の回りの技術や科学ニュースを、仕組みから理解したい方
・お子さんの「なんで?」に答えたい方、家族で科学の話題を楽しみたい方
・大学・専門学校の授業や資格試験で、高校物理の基礎が必要になりお困りの方
セミナー内容
第1回:力学編① 速度
・距離と変位の違い
・速さと速度
・速度の合成
・相対速度
第2回:力学編② 加速度
・加速度とは何か
・距離-時間グラフ
・速度-時間グラフ
・等速度運動と等加速度運動
第3回:力学編③ 運動の法則
・力とは何か
・慣性の法則
・運動方程式(F=ma)
・作用反作用の法則
第4回:力学編④ 剛体
・力の合成と分解
・てこの原理(力のモーメント)
・重心とつり合い
・物が倒れる・倒れない条件
第5回:力学編⑤ 運動量保存則
・運動量とは何か
・力積
・運動量保存則
・衝突と反発係数
第6回:力学編⑥ 運動エネルギー保存則
・仕事とは何か
・仕事とエネルギーの関係
・運動エネルギー
・エネルギーの変換
第7回:力学編⑦ 円運動
・等速円運動
・向心力
・向心加速度
・遠心力の正体
第8回:力学編⑧ 万有引力
・ケプラーの法則
・万有引力の法則
・重力と重さ
・人工衛星の軌道
第9回:力学編⑨ 力学的エネルギー保存則
・位置エネルギー
・運動エネルギーと位置エネルギーの入れ替わり
・力学的エネルギー保存則
・力学編の総まとめ
第10回:熱力学編① 気体の運動
・気体分子の運動
・圧力の正体
・温度と絶対零度
・ボイル・シャルルの法則
第11回:熱力学編② 熱力学第1法則
・内部エネルギー
・熱と仕事の関係
・熱力学第1法則
・熱機関の仕組み
第12回:熱力学編③ 気体の状態変化
・定積変化と定圧変化
・等温変化と断熱変化
・PVグラフの読み方
・熱力学編の総まとめ
第13回:波編① 重ね合わせの原理
・波の基本(波長・振幅・振動数)
・横波と縦波
・重ね合わせの原理
・定常波
第14回:波編② 波の干渉・屈折
・波の干渉
・波の回折
・波の反射と屈折
・シャボン玉が虹色に見える仕組み
第15回:波編③ 音波
・音の正体
・音の三要素(高さ・大きさ・音色)
・うなり
・ドップラー効果
第16回:波編④ 光
・光の反射と屈折
・全反射
・レンズの仕組み
・光の分散と虹
第17回:電磁気学編① クーロンの法則
・静電気の正体
・電荷と帯電
・クーロンの法則
・電場という考え方
第18回:電磁気学編② 静電エネルギー
・電位と電圧
・コンデンサーの仕組み
・静電エネルギー
・タッチパネルと静電容量
第19回:電磁気学編③ キルヒホッフの法則
・電流と電圧
・オームの法則
・直列回路と並列回路
・キルヒホッフの法則
第20回:電磁気学編④ 磁場と電流
・磁石と磁場
・電流がつくる磁場
・電流が磁場から受ける力
・モーターの仕組み
第21回:電磁気学編⑤ 電磁誘導
・電磁誘導の法則
・レンツの法則
・発電機と変圧器の仕組み
・ワイヤレス充電とICカード
第22回:原子核物理学編① 光の二重性
・光電効果
・光の粒子性
・光の二重性(粒であり波である)
・太陽電池の仕組み
第23回:原子核物理学編② 原子の構造
・原子モデルの歴史
・電子の軌道とエネルギー準位
・原子が光る仕組み
・蛍光灯とネオンサイン
第24回:原子核物理学編③ 原子核反応
・原子核の構造
・放射性崩壊と半減期
・核分裂と核融合
・全24回の総まとめ
※質問内容やディスカッション内容により、上記構成は多少変更となることがあります。
セミナー基本構成
※開催回ごとに多少構成が変わることがあります。
料金
Webフォーム申込: ◎一括払い:88,000円(税込 96,800円)
◎分割払い:税込16,500円/月(総額税込 99,000円)通常申込:税込 165,000円
※Webフォーム申込価格は、当サイトの申込フォームからお申し込みいただく場合に適用されます。
※Webフォームには一括払いの価格のみ掲載されておりますが、分割払いの方も同じフォームよりお申し込みください。 分割払いをご希望の際にはお申し込み完了後に事務局よりお送りする請求メールにてお手続き可能です。特定商取引法に基づく表示
セミナー監修
岡崎 凌(おかざき りょう)
大阪大学基礎工学部卒業、同大学院工学研究科修士課程修了。学生時代から数学・科学分野に親しみ、数学オリンピック銀賞の実績を持つ。
現在は和から株式会社にて、数学・統計学・データ分析・AIなど幅広い分野の講座を担当・監修。年間約30社の企業研修をはじめ、社会人向けセミナーやオンライン講義など、これまで数多くの「大人の学び」に携わっている。
難しい理論や数式をそのまま教えるのではなく、「なぜそうなるのか」「身近な現象とどうつながっているのか」を丁寧に紐解く、わかりやすい講義を得意とする。
物理を公式の暗記科目としてではなく、「世界の仕組みを読み解く学問」として楽しんでもらうことを目指し、オリジナルのシミュレーションアプリを開発。目で見て、実際に動かしながら理解する、大人のための新しい物理の学び方を提案する。
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。
会場とスケジュール
第1クール
オンライン教室01日目 第01,02回 2026年10月18日(日) 10:00~12:00
02日目 第03,04回 2026年11月01日(日) 10:00~12:00
03日目 第05,06回 2026年11月15日(日) 10:00~12:00
04日目 第07,08回 2026年11月29日(日) 10:00~12:00
05日目 第09,10回 2026年12月13日(日) 10:00~12:00
06日目 第11,12回 2026年12月27日(日) 10:00~12:00
07日目 第13,14回 2027年01月10日(日) 10:00~12:00
08日目 第15,16回 2027年01月24日(日) 10:00~12:00
09日目 第17,18回 2027年02月07日(日) 10:00~12:00
10日目 第19,20回 2027年02月21日(日) 10:00~12:00
11日目 第21,22回 2027年03月07日(日) 10:00~12:00
12日目 第23,24回 2027年03月21日(日) 10:00~12:00



