【データ分析でお困りのビジネスマン必見!】確率的な考え方や統計学の重要性を知ろう!(前編)
公開日
2024年6月23日
更新日
2024年7月7日
みなさんこんにちは!和からの数学講師の岡本です。現代におけるビジネスの世界では、データに基づいた客観的な判断が重要視されています。かつては「3K(勘・経験・根性)」というものが重要とされてきましたが、これだけでは部下の指導や担当交代などの際にうまく対応ができません。そこで、ある程度予想ができるものはデータを用いてなるべく効率的に意思決定を行うデータ分析や統計学の力が大切になってきます。
この記事の主な内容
1.統計学を大きく2つに分ける
統計学は「記述統計」と「推測統計」の2つに大きく分類できます。記述統計とは、データを集計し、数値や表、グラフ等を用いてその特徴を要約する分野です。また、推測統計とは、集めたデータからたてた仮説の信憑性を「確率の理論」をもとに判断したり、関係性の強さや予測値を計算するといった分野になります。まとめると記述統計は集計・可視化、推測統計は確率に基づいた分析といった感じです。
今回は推測統計で重要となる「確率」の大切さについてみていきたいと思います。
2.確率の話
「確率」と聞くと、中学や高校の数学の授業で登場する「サイコロ」の話なんかを思い出す方も多いのではないでしょうか?「袋の中に赤玉と白玉が~」とか、「コインを3回投げて表が出る回数が~」といった典型的な問題が中高の数学で頻出となっています。
ぶっちゃけた話、「こんな問題、社会で役に立つのか?」と思う方も同時に多くいらっしゃると思います。しかし、こうした典型的な確率の問題はマーケティングの世界などで非常に基本的な考え方になっています。
例えば、「袋の中から玉を取り出す」というのは、「いくつかある同じブランドの商品の中から1つ商品を選ぶ」といった現実的な場面に言い換えることができます。実際にこのような確率的な思考が連続して起こり、複雑な確率モデルというものがマーケティングの世界では考えられています(例えば、名著「確率思考の戦略論」に詳しい例や確率の話がまとまってあります)。
もちろんマーケティングの世界だけではなく、工場における製品の品質管理や野球などといったスポーツの世界でも、相手選手のデータを収集し、癖や特徴を統計的・確率的に分析しています。とにかくデータを扱う分野において確率的思考は必要不可欠となっています。
3.確率の感覚を試してみよう!
それではここで、確率に関するちょっとしたテストを行ってみましょう。
第1問:勝率1%のミニゲームを100回行った場合、少なくとも1回勝利する確率として最も近いものを次の①~⑤の中から選んでください。
①1%未満 ②20%程度 ③40%程度 ④60%程度 ⑤80%以上
第2問:コインを1000回投げて、550回以上表がでる確率は?
①1%未満 ②20%程度 ③40%程度 ④60%程度 ⑤80%以上
この2問を、自信をもって答えられた方あるいは、考え方だけでも分かった方は確率のセンスありです。解答は次回のマスログで解説していこうと思います。
4.さいごに
ここまでお話にあったように、皆さんの思った以上に確率の考えは世の中で活用されています。確率の知識や感覚は「あったほうが得」ではなく、むしろ「ないと損」という時代になってきました。こうしたこともあって統計やデータ分析に関する学習を始められる方はここ数年で激増しています。私自身、講師としてお客様から現状や学習相談をこれまで何度も対応させていただきました。その際多くのお客様から、「いろんな参考書やネットで学習を進めてきたけれども、どうしても身につかない」、「そもそもどこから初めて、どこに向かっていけばいいのかわからない」といった状況をお聞きします。確かに、データ分析や確率、算数や数学も合わせると正直とても範囲が膨大です。ネットや書店に行けば、いい解説ページや本がたくさん手に入るのは事実なのですが、どうしても断片的で、つながりや理解しにくいように感じます。
学習において重要なのは「つながり」です。いま学習していることがどこで活かされるのか、どんな応用があるのか、こうした不安を解消していただくために、弊社ではロードマップをはっきりと示し、一通りの流れを正しく学習する統計学のオンラインセミナーを実施しています。どこから初めていいかわからず迷われている皆様、迷っている時間や、非効率な学習に費やす時間とお金は、場合によっては損をしている可能性があります!そんなときは、ぜひとも無料のオンラインセミナーへいらしてください。今後の指針や取り組みは間違いなく変わってくると思います!
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・参考書籍
確率思考の戦略論 森岡毅(著), 今西聖貴(著) KADOKAWA
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<文/岡本健太郎>