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桁の間違いに気づくための3つのポイント

公開日

2021年11月4日

更新日

2021年11月4日

■なぜ桁を間違えても気づかないのか

時間をかけて作ったExcelの分析シート。

社内のデータをかき集めてExcelの関数をセルに入力して分析をしました。期間は1週間。ピボットテーブルやピボットグラフも勉強し、見栄えのよい棒グラフや円グラフ、折れ線グラフを駆使しながら資料作成をしました。

しかし、そのシートを眺めた上司が1分後。

「この数字、間違っているよ?」

えっ?なんで?と。
せっかく作ったのに、根本的なところで計算式が間違っていたようです・・・。計算式のチェックをし忘れたようです。

「ちゃんとチェックしてから提出しないと・・・。」と、

ここまで読んだあなたは違和感に気づきましたでしょうか。

実は、計算式を間違えることは誰にでもありえることです。よくなかったのは、その結果の数字に違和感を感じていなかったことです。数字には必ず意味があります。その意味を考えていなかったのです。

実際に、1分でその上司はすべての計算式まで見れるわけではありません。ただ、アウトプットされた最終的な数の意味が、自分のこれまでの経験から導き出された数と合致しなかったのです。

例えば、売上10億の会社なのに、「今年は110億円になりそうです!」だったら明らかにおかしいですよね。10億もの規模の会社が次の年に売上が10倍にもなることなんてほぼありません。

ここでの問題点は、計算式が間違っていたことではありません。計算式は誰でも間違う。分析のときには、常に、その出てきた数字の意味がどういう意味を持つのかを考えなくてはいけません。

WEBに訪問した方の問い合わせ率がこれまで0.3%であれば、3.2%という数字が出てきたしまったらどこかで計算式がおかしいということです。

10倍もの問い合わせになれば、売上もきっと10倍になっているはずです。しかし、日常仕事をしていてそれを感じることがなければ、きっとその数字は間違っています。忙しさもおそらく10倍くらいになっていることでしょう(笑)

■桁の間違いにすぐに気づくための3つのポイント

桁の間違いに気づけるかどうかは3つのポイントがあります。

・ふつうはどのくらいの数字が出るかを知っておくこと
 ⇒ きっといつもと同じくらいの数字がきっと出るはずです。

・その数字をどのくらいの数字にしたいのかを知っておくこと(目標)
 ⇒ 目標に対して足りないかそれを超えているかがその数字の評価です。

・常にその数字がもたらす意味をビジネスモデルから把握すること。
 ⇒ その数字が変わることで売上・費用がどのくらい変化するのかを知っておくこと。

桁の間違いは致命的なミスにつながります。より正しい分析資料の作成を心掛けましょう。そのためには上記のコツをしっかり押さえておくとよいと思います。

 

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<文/堀口智之>

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